西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

必要性や費用対効果が低い広報啓発の見直しや、効果の最大化に取り組む考えを示した西宮市。でも、まだまだ課題があるんですよね...

2025-02-21 08:50:38 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

数ヶ月前には140円前後までいっていたことを考えると、150円割れなんて円高のうちにも入らないはず。
でも、なんとなくソワソワするのは160円近い水準にやや慣れてしまってるからですかね。
ここからどっちに動くのか、興味深い。
 ↓


さて本題、飛ばしに飛ばしまくってしまっている12月議会×一般質問のご報告の続きです。
ネタは「広報・啓発物を山ほど発行してるけど、効果検証さえしてないってのは大問題では???」という話で、詳細は以下の通りですよ。
本日は、ここまでの前段を受けて、具体的な質疑にと移ります。
それでは、どうぞ!
 ↓
【ご参照】
市が発行する広報啓発物は298種類、年間発行費用は約1億8800万円。なのに90%近くは発行しているだけ・効果検証さえしていないとはこれ如何に!?@2025年1月のブログ

■■■■■

【質問①】
市が行う広報啓発業務を精査し、必要性が小さいもの、費用対効果が低いものは取りやめるべきと考えるが、市の見解はどうか?
 ↓
【答弁①】
近年、行政に対する市民ニーズが複雑化かつ多様化していることに加え、SNSの普及が進むなど情報発信等を取り巻く環境が大きく変化していることから、市が行う広報については、発信する情報の正確性や信頼性を確保するだけでなく、より効果的な発信となるよう、情報発信の手段やタイミング、発信する情報の形式を意識し、工夫することが求められています。
このことから、市では、より戦略的かつ計画的な情報発信を行うための方針を示した「西宮市広報戦略」(以下、広報戦略といいます)を9月に策定しました。

広報戦略では、市の広報は、市からの必要な情報だけでなく市民が求める情報を発信することで、市民の安全・安心を確保することや、市民満足度の向上、市政運営の効率化を図ること、地域への愛着を高めることを目的としており、そのための具体的な取組みについても示しています。
この取組みの中では、「最適な広報媒体の選択」として「利用率が低いなど十分な広報効果が期待できない媒体については、代替となる情報発信手段も含めてあり方を検討する」ことを示していますが、この方向性は、ご質問の「必要性が薄いもの、費用対効果が低いものは取りやめるべき」と同じ視点にあると考えており、財政構造改善の観点からも、そのような対象については、取止めも含めた見直しを検討していきたいと考えます。

【質問②】
続けるものでも効果を最大化できるよう、掲示場所や方法等を検証し、必要に応じて見直すべきと考えるが、市の見解はどうか?
 ↓
【答弁②】
広報戦略では、市の広報について、「伝える」広報から「伝わる」広報へ展開していくことを目標としています。
そのためには、市民が知りたいと思う情報を認識したうえで、情報を伝えたい、伝えるべき対象を明確にすること、また、発信する内容や発信手段について十分に検討することが必要です。
このことから、市民ニーズに沿った、効果の高い広報を展開するためには、絶えず手法を見直すことや効果を検証することが重要であると考えます。

【質問③】
広報啓発のあり方について全庁的な見直し方針を示すと共に、進捗状況を管理するべきと考えるが、市の見解はどうか?
 ↓
【答弁③】
市が行う広報については、市政ニュースや市公式LINEなどの広報課による情報発信だけでなく、あらゆる部署でそれぞれの事業についての広報啓発が行われています。
このことから、全庁的な方針としては、職員一人ひとりの広報に対する意識を高めていくことが重要であり、そのための取組みとして、昨年6月から11月の期間に登用した広報アドバイザーを講師とした「企画力向上ワークショップ」や「デザイン研修」を今年度中に実施する予定です。

また、こうした取組みに加えて、それぞれの部署が実施した広報活動が実効性のあるものとなっているか、手法や時期、内容が適切だったかどうか等の効果検証やフィードバックを実施することも重要であると考えます。
そのためには、広報啓発を行う上で意識する点等を示し、所管課自らが情報発信を行う上でのポイントをチェックできる機能など、職員全体の広報力のアップを図れるような広報マネジメントの仕組みの構築に取り組むとともに、好事例を全庁で共有するなどの取組みについても検討してまいります。

■■■■■

というのが一回目のやりとり。
大きな方向性について、共有できている感覚は多少なりともあります。
が、それだけで終わらせるわけにはいかないとも思っているんですよね、この話。
というわけで、ここからも少し続く話を次回以降のブログにて紹介させて頂きます。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。

(追記)
市からの答弁で出てきた「広報戦略」についても、過去のブログで取り上げています。
よろしければ、ご覧下さい!
 ↓
【ご参照】
市が「広報戦略」なるものを策定するそうです。市長の俳句なんかよか、もっと広報するべきことがあるよな…と思いつつ。@2024年9月のブログ


新年度予算についての想いを述べる「施政方針」が昨日、示されました。これを受けての代表質問が来週、行われます!

2025-02-19 10:18:37 | 市政全般に関連すること

昨日から3月議会スタート。
財政危機下での2025年度予算(案)。
策定にあたっての市長の考えや方針、主な政策等を示す施政方針演説が行われました。
その内容は、こちらでご確認いただけます。
(ほんとは昨日アップしようと思ってたのですが、施政方針が市HPにアップされたのが、つい先程なもので、すみません。)
 ↓
令和7年度 西宮市施政方針@西宮市HP

なお新年度予算の内容は、以下でご確認いただけます。
 ↓
令和7年度予算案の概要@西宮市HP

また新年度に実施予定の主な事業は、以下でご確認いただけます。
 ↓
令和7年度 主要な事業等の概要@西宮市HP


本日、施政方針が示されたことを受けて、各会派の代表による代表質問が2/25・26の両日で行われることになります。
ちなみに今年の会派・ぜんしんの代表質問は、我が会派の誇る若手エース、たかのしん議員が行うことになりました。
例年、正副議長就任のため会派を離れていた時期を除いては私が行ってきましたが、ちゃんと世代交代を進めていかなければ...と。
なお、彼の出番は2/26(水)13:00からです。
是非ご注目ください!
 ↓


私は、こちらを譲ったことで出来た若干の余裕を別の超重要問題にぶつけるつもりです。
そちらについても報告できる段階に至ったら、きちんとご報告させていただきます。
なかなかに大きな話ですので、頑張ります♪
それでは、今日のブログはこのへんで失礼します。


DXといいながら、業務量を増やす方向で見直そうとするのがよく分からん。なんで、こんなにセンスがないんやろうか...

2025-02-17 14:58:14 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

昨日も元気に公園清掃♪
開始前とは見違えるように綺麗になったのはいつものことですが、いつもとちょっと違ったのが、梅が咲き始めていること。
まだまだ寒い日が続きそうですが、着実に春は近づいていますね。
 ↓


さて本題。
いろいろとご報告したい内容はありながら、なかなか追いつきにくくなっている今日この頃。
今日は、2/7の健康福祉常任委員会で報告された内容と、その続報についてですよ。

昨年11月に「西宮市財政構造改善実施計画(案)」が示され、福祉減免制度(=一定以上の障害がある方(世帯)を対象に、上下水道の使用料を減免する制度)を廃止する考えが示されました。
詳細は以下の通り。
 ↓


私は、同制度の廃止・見直し自体に100%反対!というわけではありません。
-----
●県内で、同様の補助を実施しているのは西宮市以外に3市町しかない
●全国的にも、同様の制度を実施している自治体は少数
-----
ということを踏まえると、廃止という判断にも一定の妥当性はあると考えています。
一方で、
-----
●役職に就いていない高齢職員を中心とした給与水準の高さや、外郭団体に関わるす諸問題など、市職員の待遇面に関わる問題は放置
→にも関わらず、こうした市民サービスの削減には率先して手を付ける!
-----
という姿勢には、強い違和感を持ち続けています。
要は、順番が間違ってるでしょ!?ということですね。
 ↓
【ご参照】
財政構造改善、最優先で取り組むべきは「人件費の抑制」一択、他はありえない!!@2024年11月のブログ

が今日取り上げたいのは、別の話なんですよ。
この件について、様々な意見があったことを踏まえ、市は、
-----
●福祉減免制度は廃止する
→これに変えて、あらたに「給付金制度」を創設する
-----
という姿勢を示しました。
詳細は以下の通り。
 ↓


市としては、
-----
制度は実質的に残す
→ただし支給要件が加わるので、これまで減免されていた世帯でも、受け取れない世帯が出てくる。
   ↓
これで手を打って下さいよ...
-----
ということなのでしょう。
が、この話には、違う方向で違和感があるんですよね。

というのも、減免制度なら、役所の仕事としては「料金を徴収しません!」だけで完了します。
ところが給付金になると「料金を徴収します!→給付金を支給します!」の2段階が必要になります。
・・・それって、「DXで業務改善!」とか「仕事の負担を減らします!」とか言ってることと思いっきり矛盾してるんちゃいますの???
こういうところ、甚だセンスがないと思うんですよね。

で、この指摘、さすがに市も感じるところがあった模様で、
-----
当初:令和9年度からは収入要件を付した新たな福祉給付金制度を創設する
  ↓
修正:令和9年度からは福祉給付金という形で実施するなど、収入要件を設けた新たな制度に移行する
-----
という形で、「西宮市財政構造改善実施計画」内の表現を見直すそうです。
そりゃ、そうするべきですよね。
ただ、これだと結局のところ、どういう方向で見直すのか、よく分からん。
今後の展開、しっかり見ていかなければなりませんね。
 ↓


また、そもそも、この制度を見直すこと自体に、きわめて強い違和感を持ち、抗議の声を発している議会内の声があるのも事実。
ここらへんも含めて、今後の展開を見ていこうと思っています。
ということをお伝えして、今日のブログは、これにて失礼いたします。


埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故以降、注目度が増している下水道の安全問題。西宮市の現状についてお知らせします!

2025-02-13 09:24:44 | 安心して暮らせる安全なまちを実現するため

埼玉県八潮市で発生した大規模な道路陥没事故。
下水道の破損が原因と見られていることから事故発生後、各地の下水道管の状況にも注目が集りました。
というわけで今日は、その後の動きも含めて、西宮市の状況についてご報告をば。

大規模かつ衝撃的な事故であったことから、事故発生の翌日には国土交通省から全国の自治体に対して、下水道管の緊急点検を求める通知が出されました。
なお通知で探検対象とされたのは、1日30万トン以上を処理する下水処理場に接続する口径2m以上の下水道管。
要するに「大規模な下水処理場に繋がっている、太い下水管を調査せよ!」ということですね。
通知を受けて、兵庫県が県下全域で基準に該当する下水管を調査しましたが「路面陥没の可能性が高い場所はなかった」とのことでした。
 ↓
下水道管 緊急点検結果“陥没の可能性高い場所ない” 兵庫県@2/7付・NHK WEBニュース

一方で、基準には該当しなくても、危険な下水管はあるかもしれません。
これについての西宮市の対応は「日々の点検調査は実施しており、現時点で特段の対応は考えていない」というものでした。
これだけ聞くと「ちゃんと調査せなあかんやないか!」と、お思いになる方もいらっしゃることかと思います。
が個人的には、安全を保つための一定の対応は進められていると言えるかな...という印象を持っています。
以下、そう感じている背景について。

西宮市内の下水道管の総延長は約1500kmで、その内訳は
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・老朽化が進みやすいコンクリ管が約500km(他都市では80~115年の耐用年数の例あり)
・老朽化が進みにくい塩化ビニール管が約1,000km
-----
というもの。
市は、毎年100km程度を点検調査し、修繕・改修などの対応が必要なものについては順次、対応を進めています。
また点検調査とは別に、年間10億円程度の予算をつけて順次、老朽管の改築も進めています。
加えて、老朽管が増えて行くことを踏まえて、今後、増改築のスピードを速めていく考えも示されています。
もちろん、これで100%安全だと言うつもりなどありません。
けれども、こういった内容を踏まえ、総じて、現在の状況下で取り組まれるべき、取り組むことができる対応は進められているという印象を持ちました。

一方で、八潮市の事案からは
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●わずか5年前の調査から急速に劣化したのか?そうであれば、その原因はなにか?
●敷設後42年で劣化した原因は?
-----
等、興味深い点があり、今後の原因究明を含め、展開を注視していくとのこと。
ここは私としても気になるところですね...

もちろん、どんどん改築を進めていくことができれば、それに越したことはありません。
が、下水管に関わる工事には、きわめて巨額の費用がかかるんですよね。
その一因が、下水管は上水管等に比べても、かなり深くに設置されていることにあります。
上水管の場合、圧力をかけて水を送るため、そこまで地中深くに設置しなくても、水は送れます。
が下水管は自然の勾配を使い、引力の力で流下させるため、かなり深くを掘らなければなりません。
これも全国的に、下水の安全対策が進みにくい一因だと思います。

今回の事故によって、
-----
●下水の安全を保たなければ、市民生活に大きな危険が及びかねないこと
→一度、事故が起きたなら、市民生活に大きな影響が及ぶこと
-----
が、改めて明らかになりました。
一方で、下水道のみならず道路・橋や上水・ごみ処理施設等、多くの公共インフラにおいて、維持のために巨額の費用が必要となる一方で、その危険性は目に見えにくい。
なので、どうしても後回しになりがちなのが、その宿命だと常々、感じています。
 ↓
【ご参照】
老朽化対策が急務です。@2012年12月のブログ

また限りある財源の中、必要な対策を進めるため、費用自体を圧縮していくという考えも欠かせません。
下水の場合、最も大きな費用が必要となるのは、管と処理場です。
幸い、西宮市の場合、下水管については一定の広域化が進められています。
また下水処理場についても、現在の3箇所体制から2箇所体制への統廃合を進めて効率化を図ろうとしているとのこと。
 ↓


上水道の多くを
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●南部では阪神水道企業団
●北部では兵庫県営水道
-----
での供給を受けるという形で広域化が進んでいることも含め、一定の効率化は進んでいると言えるでしょう。
ここは阪神間という恵まれた位置にあればこその話なのかな、とも思います。

一方で、甚だ危惧される話もあります。
それは西宮市のように財政状況が厳しいと、こういう目に見えない費用を後回しにすることで、目先の財政状況を改善しようとすることが起こりがち...ということ。
でも、そういうことを積み重ねると、結局は将来に負の遺産を残すことになってしまいます。
だからこそ、こうした問題にも、しっかり取り組んでいかなければならない...という思いを新たにしています。
ますます励まなければ。。。

という、やや広報的要素強めのブログでした。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


小学校5年生が対象で、4泊5日以上での実施が実質的に義務付けられている自然学校。実施日程の見直しや、県からの補助金増額を希望する要望を提出します!

2025-02-12 17:39:30 | 夢はぐくむ学びのまちを実現するために

先日、市議会議員に初当選した2004年以来、20年以上に亘って苦楽をともにした愛車とお別れしました。
カーナビは機能喪失、助手席の窓は運転席から開閉できなくなるなど付加的な機能には一部毀損があったものの、基本的機能は最後まで問題なし。
長年、尽くしてくれた本当にいい子でした。
心から感謝。
 ↓


さて本題、今日は、先日の議会運営委員会で進展があった話について。
毎年、阪神市議会議長会と県市議会議長会を通じて、国・県に要望を挙げることができる機会があるのですよ。
 ↓


とは言え、市政に直接関わる話以外には、総じて関心薄めな私。
なので、この話も例年はスルーしがちなのですが、今年は挙げたい内容がありました。
タイトルは「自然学校の期間柔軟化と補助金増額について」で、内容をざくっとまとめると
-----
●公立小学校5年生を対象とし、4泊5日以上での実施が実質的に義務付けられている自然学校について、
→実施日程に関するアンケートを取り、その結果を踏まえて日程の義務づけを緩めてほしい
→インフレ等の状況を踏まえ、補助金増額を検討してほしい
-----
というもの。
詳しい内容は以下の通りです。
 ↓
■■■■■
県下公立小学校に通う小学校5年生の児童を対象に実施されている自然学校には30年以上の歴史があり、目的とされている「生きる力」の育成という観点からも有意義な事業である。

一方で事業開始当時と比較して、児童の実態、保護者の感覚、気象条件・感染症のリスク、学校の負担感等、様々の面で差異が大きくなっている現実がある。
このような状況の中、4泊5日以上での実施を実質的に義務付ける形で事業が継続されていることに対して、保護者は勿論、学校関係者からも疑問の声があがっている。

まずは保護者と学校関係者を対象として、実施日程についてのアンケートを取ることで保護者・学校関係者の感覚を把握することを要望する。
併せて、その結果を踏まえて、実施期間の義務づけを緩めることも含めて検討するよう要望する。

また物価高騰の影響により、活動費(バス代、食費)が大幅値上げとなり、配当される事業費で賄うことが難しくなっている。
加えて、4泊5日の期間中に体調を崩す児童が複数発生した際、タクシー利用が発生する場合もあるが現在の補助金額ではカバーすることが困難な事例もある。
よって補助の算定方法見直し、補助金額の増額等の対策を取るよう要望する。
■■■■■

とてもよい行事だと思うんですよ、自然学校自体は。
とは言え長年、実施している中で、見直すべき部分がでてきているのもまた事実だと思います。
というわけで先日の議会運営委員会で提案した結果、多数の賛同を得ることができ、上の文面で内容確定しました。
他市からも要望は上がってくるはずなので、この内容が正式に県に挙げられるかは分かりませんが、なんとか前に進むことを願いたいと思います。

続報あれば、お知らせします。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


2025年度予算の概要が示されました。以下、超概要をお知らせします。

2025-02-10 15:30:57 | 市政全般に関連すること

本日の議会運営委員会にて、2025年度予算の内容が報告されました。
主な内容を、ものすごくザックリまとめると、
-----
●予算規模は過去最大級
→高齢化等に伴い、扶助費や介護保険への繰出金が大幅に増加
→ごみ処理施設の整備などで、投資的事業経費が増加
●給与収入の増等により、市税収入は大幅に増加
→地方交付税も大幅に増加
●当初予算における財政・減債基金の取り崩しは、前年度の73億円を大幅に下回る約46億円
→2025年度末の基金残高見込みは約53億円
-----
という感じになろうかと。

年間を通じて、事業を行っていく市。
途中で、お金が足りなくなっては事業が推進出来なくなることから、当初予算は現実以上に基金を取り崩す前提で、組まざるを得なくなる面があります。
が、その結果、「予算と決算で、現実に基金を取り崩す金額があまりに大きく異なるのは困る...」ということで、かなり厳しく発破がかけられていると聞いていました。
なので「当初予算における財政・減債基金の取り崩しは、前年度の73億円を大幅に下回る約46億円」となったのは、言わば、市の想定通りなんでしょうね。

一方で、市税収入と国からの地方交付税収入が大幅に増加するならば、それは、かなりよい話。
市の感覚的には、これって、神風じゃないですかね。
この内容が信用できるものなら、令和8年度予算を組めない...という最悪の事態は回避できる可能性が高いように思います。

とは言え、しっかり内容を精査しなければ、正確なことは言えません。
また、そもそも神風が吹いただけでしかなく、財政構造が改善したわけでは全くありません。
何年か前にも、特殊条件で巨額の黒字を計上しただけなのに、ウハウハ状態(?)になっていたことがありました。
 ↓


このことを考えると、これでみょーに楽観モードに入りかねないことが心配になったりもするわけですよ、私は。
つか、あれだけ厳しい指摘を数多く受けてきたにもかかわらず、市民サービスの削減には切り込んでも、人件費の削減に積極的に取り組むつもりはないんですね。
そこの意識が、心の底から分からん...

ともあれ、しっかり中身を精査し、厳しい姿勢で予算審議に臨みたいと思います。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


「修学旅行で、中国行きが奨励されるの?」との不安の声。現時点での状況をお知らせします。

2025-02-07 11:57:29 | 夢はぐくむ学びのまちを実現するために

昨年オススメされて、軽い気持ちで見始めたNHKの人形劇版「平家物語」。
 ↓
【ご参照】
遠い将来のインフレや児童・生徒数の減少を予想したところで当たりゃしない。重要なのは、予想される大きな方向性への備えを持つことです!@2024年10月のブログ

すっかり魅了されて、終わったときには軽いロスになっただけに、こりゃ原作読まなアカンでしょ、と。
数十年前の著作だけに、平家の頭領が貧乏等、???な設定もありますが、さすがは吉川英治さん読ませますね。
これは続きも読んでいかなければ!
 ↓


てな話から、グッと変わって本題へ。
昨年末、
-----
日本の岩屋毅外務大臣と中国の王毅外交部長が、両国の青少年交流を積極的に推進することで合意
→特に、日本の小中学生が中国を修学旅行で訪問する取り組みを奨励・支援する方針が示された
-----
との報道がありました。
 ↓
岩屋外務大臣が 中国の王毅外相と日本の小中学生を中国に修学旅行で訪問させることを促進する事で合意

このことについて複数、心配の声などお預かりしています。
そして、その感覚、一人の親として、とてもよく分かります…
というわけで西宮市教育委員会に問い合わせた結果について、ご報告をば。

そもそも修学旅行については、各校が、学校長をトップとした検討委員会をもち、行き先等を決定するとのこと。
その際、様々な観点から協議するものの、主な論点は以下の3点だそうです。
-----
①安全性
→最優先。治安・災害リスク・交通事情等を検討。
②教育的効果
→修学旅行の目的・主旨となるもの。きわめて重要な要素。
 中学校では「文化」「歴史」「自然」の3つのうちの複数、あるいは全てを学ぶことのできる場所、
 小学校では、これに「仲間づくり」の観点を加えて検討することが多い。
③財政面
→保護者負担を鑑み、交通費、宿泊費、食事費、施設入場料等、予算の範囲内で行き先を検討
-----
2点目については、ホンマにそうなってるか???と思う近年の事例もホワっと浮かんだりするわけですが、そこはコロナの影響で、様々、制約があったから…という面が強いようですね。

でヒアリングしたところによりますと、報道は把握しているが
-----
●現在、西宮市内の学校で中国への修学旅行を実施している学校はない
→検討しているという話も入ってきていない
-----
とのこと。
そもそも上3点のうち「財政面」や「安全性」を考えるなら「中国へ!」というのは現実的ではないわな、と。
また学校側の負担という観点からも、基本的に過去の行き先を踏襲する場合が多いですし、現時点で「国の方針を受けて、修学旅行先が中国に変わった!」という事例が出てくる可能性は極めて低いと考えています。

一方で、国が「日本の小中学生が中国を修学旅行で訪問する取り組みを奨励・支援する方針」を具現化すべく、費用面も含めて何らかの方向づけを行ってきたなら、その時には議論の方向性が変わってくる可能性も否定できません。
そこには十分、アンテナはっておかなければなりませんね。

という、現時点でのご報告ブログでした。
それでは本日は、これにて失礼いたします。


目指すべきは、西宮をより良いまちにすることでしょ?収支改善のために事業を削りまくるだけってのが寂しすぎる...

2025-02-05 18:23:25 | 市政全般に関連すること

先日の「財政構造改善実施計画」についてのブログに関連して、もう少し。
 ↓
【ご参照】
主張や指摘が、一定反映された「財政構造改善実施計画」。まだまだ言いたいことはありますが、ここからの主戦場はむしろ2025年度予算でしょうね。@前回のブログ

西宮市では高齢者が「外出時に交通事故等を未然に防ぐため」として、65歳以上の方に杖を支給する事業を行っています。
その名も「高齢者交通安全杖給付事業」。
 ↓
高齢者用交通安全杖の支給@西宮市HP

でも、こんな事業、他の自治体で行っているところはほぼ存在しません。
また私自身もそう感じていますが、身の回りからも「こんなんいらんでしょ!」的な声を耳にすることがあります。
そして今回の取組でも、この事業は見直し対象に含まれていました。
がパブコメでは、この見直しにも反対する声が上がっています。
 ↓


また「維持管理に多大な費用が掛かっているにもかかわらず、ほとんど使われていない公衆トイレが存在する。実態を調査したうえで、必要度の低いものは廃止も含めて見直すべき!」と主張していた公衆トイレの見直し
これについても当然のように複数、反対意見が上がってきています。
 ↓



ただ、この結果については、ある意味、当然だと思っているんですよ。
誰もが賛成する事業見直しなんてない。
少なくない当事者にとって、自分が直接恩恵を被っている事業が廃止されるのは好ましいことではないでしょう。
多様な施策に対して、多様な声があるのは当然のことと受け止めています。

でも、違う経過を経て、異なる示し方がされていたなら、もっとずっと有意義な議論の方向はあったはずだと思うんですよね。
例えば、もっと早い段階から、市長が
-----
私は、西宮を『子育てするなら西宮』と掲げるに相応しいまちにしたい。
そのために、公約である『18歳以下の医療費無償化』を実現したい。
それに必要な事業費を捻出するため、既存の事業についてゼロベースで見直したいと考えてきた。
そして精査した結果、これらの見直しを実施したい。
どうか?
-----
てな形で議論が始まっていたら、少なくとも議会内の温度感は、かなり違ったはずです。

でも、過去の「西宮市財政構造改善実施計画(案)」には、そうした思いは一切、示されず。
議会からの指摘を受けて、今回、新たに
-----
本計画に示す取り組みを進めていくことで、持続可能な財政運営を行うとともに、本市の魅力と価値を向上させることにより、今後の「目指すべきまちの姿」として、『選ばれる・引き続き住みたいまち 文教住宅都市西宮』であり続けるよう、市政運営を行っていきます。
-----
という文言が加えられました。

でも、この計画のメインは「事業を削りまくって、収支をバランスさせます!」という内容。
これで「『選ばれる・引き続き住みたいまち 文教住宅都市西宮』であり続けるよう、市政運営を行っていきます。」とか言われても、どうにもピンと来ないんですよ、私は。
市は、他の自治体等より高水準のサービスを削ることにばかり熱心です。
けれども、それを言うなら、多くの他自治体がやっているのに西宮ではできていないサービス(18歳以下の医療費無償化などは、その筆頭と言えるでしょう)も複数存在します。
そういった事業も詳らかにしたうえで、『選ばれる・引き続き住みたいまち 文教住宅都市西宮』であり続けるために、どこに力を入れるのか?そのための費用はどのように捻出するのか?そういうことをもっと真剣に考えてきていたなら、今のような悲惨な状況に陥ることはなかったと思っています。
つくづく、様々なことが後手に回りすぎだと思うのですよ、私は。

と愚痴っぽい話ですみません。
引き続き、今後の展開を見つつ、私が必要と信じる指摘等、行ってまいります。
それでは今日のブログは、このへんで失礼します。


主張や指摘が、一定反映された「財政構造改善実施計画」。まだまだ言いたいことはありますが、ここからの主戦場はむしろ2025年度予算でしょうね。

2025-02-03 18:54:56 | 市政全般に関連すること

西宮市民だからこその特典、今年もやっていますよ。
興味おありの方は是非お申し込み下さい。
締切は2/9 23:59です!
 ↓



さて本題。
本日の総務常任委員会で、「西宮市財政構造改善実施計画(素案)」に対する意見提出手続(パブリックコメント)の結果及び同計画の策定について」の報告がありました。
きわめて厳しい状況にある西宮市の財政。
これを受けて、市が財政構造改善の必要性を訴えると共に、そのための具体的な内容を示したのが昨年11月のこと。
今回の報告は、その内容について、パブリックコメントで市民の皆様の意見を求めた結果について!ということになりますね。
 ↓
【ご参照】
財政構造改善、最優先で取り組むべきは「人件費の抑制」一択、他はありえない!!@2024年11月のブログ

回答件数が数件~十数件程度というのも珍しくなく、数十件も来れば「結構、多いな...」となりがちな、西宮市のパブリックコメント。
が、今回寄せられた意見数は1510件とのことで、まさに桁違い。
寄せられたご意見のうち、大きな内容で言うと
-----
●財政状況が厳しい折、大規模投資は控えるべき!
●市民サービスを削減するなら、市職員の給与水準の見直しが先でしょ!?
●ふるさと納税の取組を強化するべき!
-----
といったところが目につくかな...という印象でした。
より具体的な内容は以下の通り。
 ↓


なお、給与水準の適正化を中心に、私のブログや市政報告などを参考にして頂いたのかな???と感じる内容も少なからずありました。
パブコメにご協力頂いた皆様に、この場を借りて御礼申し上げます。

で、議会審議やパブコメの結果等を経て、元々の計画から見直された取組項目に関する修正は以下の通りですよ。
 ↓


具体的な内容はないものの、外郭団体について「全体の課題についても整理して対応を検討」と明記されたことは前向きに受け止めるべきかな...と。
勿論、これで安心できるわけもなく、今後を見守っていかなければならない話ではありますが。
 ↓
【ご参照】
外郭団体に多くの問題があることも、役員在任期間が長期に及ぶOBがいることも認めた西宮市。なんで、そういうところを先に改めようとしないんですかね...@2025年1月のブログ

また退職手当と期末勤勉手当についても、ようやく国や他自治体と比較して優遇されていた算定方法が見直されました。
こういった見直しがなされたことも一定評価したいと思います。
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【ご参照】
しぶやの市政報告78号@2024年7月発行


また会派として主張していた
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●進捗管理の頻度向上
●取組内容と効果額の詳細化
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といった内容が反映されたのもポイントと言えるでしょう。
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加えて、
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●ふるさと納税について見込むべきなのに無視されていた減収分が見込まれたこと
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●目標とする数値の設定に言及されたこと
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等、これまで指摘してきた内容が反映されたことも、一定評価できると受け止めています。
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【ご参照】
支出削減は、年間100万円の効果しか見込めないものまで列挙。ところが毎年億単位で収入に影響するふるさと納税のことは見込まないとはこれ如何に??? @2024年11月のブログ
「財政構造改善!」なら、目標は「経常収支比率や人件費率の低減!」であるべきでは???@2024年11月のブログ

つうか、ここまで反映されること自体、甚だ珍しいな。
さすがに、市も一定の危機感は持っているということなんでしょうね。

一方で、人件費の抑制に関する取組は、まだまだ弱いと言わざるを得ません。
また、これだけ多くの方に関係する内容である以上、より多くの方に知って頂くための取組を進めるべきですが、そこに対する認識が甚だ乱暴に感じます。
また単に市民サービスを削減するばかりでなく、この取組を終えた暁には(あるいは、こうした取組を経て)、どのような街の姿を目指すのか?実現していくいのか?といった辺りを示すことも必要だと思います。

いずれにしても、今の段階では計画の素案が示された、ということに留まります。
今後は、本日の議会審議の内容も踏まえ、最終的な形が示されることになろうかと。
そして、私共にとっての主戦場は、むしろ2025年度予算への対応ということになると思います。
しっかり腰を据えて挑まなければですね。

という簡単(?)なご報告でした。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。


なにか起きるまで目に見えない、インフラの安全対策。でも巨額の資金がかかるとしても、取り組んでいかなければならない課題なのです。

2025-01-30 12:52:39 | 安心して暮らせる安全なまちを実現するため

あまりにも衝撃的なニュース...
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道路陥没が拡大、一つの大きな穴に 埼玉県、水は河川に「緊急放流」


一方で、こういった事故自体は規模の大小はさておき、日本中で数多く発生しています。
実際、国土交通省道路局によると、地下に空洞が出来るなどして起こる陥没は、全国の道路で年1万件前後発生しているとのこと。
過去、西宮市においても同様の事案が発生し、メディアで大きく取り上げられたことがありました。

今回の件で、個人的に衝撃を受けたのが、
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●破損した下水道管の敷設は1983年。
→敷設後、40年少々しか経っておらず、定期検査でも「直ちに修繕が必要な状況ではない」と判定されていたということ
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でした。
水道管の一般的な耐用年数はもっと長いと言われており、この事件は当該自治体にとっても衝撃的だったことでしょう。

繰り返しになりますが、こういった事案は日本全国どこで発生しても不思議ではありません。
それを防ぐためには事前の調査と、対策こそが重要。
こういった分野は多額の資金を必要とする一方で、目に見えないがために、後回しにされがちです。
しかしながら、やりたいやりたくないではなく、絶対にやらなければならないこと。
そう思っています。
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老朽化対策が急務です。@2012年12月のブログ

こうした対策を進めるためにも避けては通れないのが財政の健全化。
だからこそ、しっかり過大に向き合い、現状を改善できるよう取り組んでまいります。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。