現在、12月議会×一般質問の真っ最中。
が、思うよりも「財政構造改善」に関係する内容は多くない感じですね。
つくづく議会の意見・考えもまた多様だと思います。
さて本題、前回ブログは、より魅力的なまちづくりに取り組まなければ…という終え方でした。
なので、そういう観点から最近ちょっと思ったことについて。
前回ブログで取り上げたのと同じ11/20の教育こども常任委員会で『「第3期西宮市子ども・子育て支援事業計画(素案)に係る意見提出手続き(パブリックコメント)の実施について』の報告がありました。
そこで示された内容に、ここはもっと掘り下げるべきでは???と思ったところがあったんですよね。
具体的には、
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●「西宮市は子育てしやすいまちだと感じますか?」という質問に対する回答のうち、「とてもそう思う」「そう思う」が令和5年度は平成30年度に比べて就学前・小学生とも大幅に減。
→とりわけ就学前で、その傾向が強い
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↓
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●「西宮市は子供にとって住みやすいと感じますか?」という質問に対する回答のうち、「とてもそう思う」「そう思う」の合計が、令和5年度は平成30年度に比べて小学生ではほぼ横ばいだが、就学前は減少。
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↓
といったあたり。
とりわけ「子どもにとって住みやすいと感じるか?」という質問に対して、小学生はほぼ横ばいだったのに対し、就学前だとまあまあ減少しているのなんかはなぜ???と思うんですよね。
で、そこら辺を掘り下げる材料として提示されていると思われるのが、「子育て支援でもっと力を入れてほしいものは何ですか?」という質問。
これに対する回答は就学前・小学生で、それぞれ以下の通りとなっています。
↓
ただ、聞いてはいるものの、「この結果をどう分析し、どう今後の対策につなげるか?」という視点が弱いと感じるんですよね。
私は「調査は検証したい仮説をもって行うべき。そして調査結果を検証して、具体的な対策につなげるべき!」と考えています。
なので調査はしたものの、その結果を検証したとも思いにくい対策の羅列になってしまっているように感じるあたり、なんだかビミョーだよな…と。
そして、そういう前提に立つなら、質問内容・項目を設定する時点で、後の検証に耐えられる設計にしておくべきだと思うわけで。
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●やること自体が目的化しており、やったらやりっぱなし
●全体像が見えず、部分的な話ばかりをしたがる
●目標設定をしたがらない
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等、これって、お役所の病理やな...と感じる話が数多くあります。
そういうところを正していくことこそが構造改善だと思うんですよね。
こういう観点、強く持って月曜日の本番に挑む予定です。
いくら嫌がられたって、しつこく、こういう話を続けていかねば!ですね。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。
明後日から一般質問が始まるというのに、今なお事前調整がまとまり切らず。
かなり前倒しで調整を始め、完了させてしまうことの多い私としては、まあまあ珍しい展開ですね。
その分、攻めた内容にできるところも多いと思いますので、乞う・ご期待。
さて、本題。
少し前の話ですが、11/20の教育こども常任委員会で「教育環境保全のための住宅開発抑制に関する指導要綱」が廃止される旨、報告がありました。
この指導要綱、教室不足や運動場不足を未然に防ぐため、一定規模以上の戸数を有する共同住宅等の住宅開発に対して、延期や中止、計画の変更などを求めるもの。
各小学校区の状況によって、それぞれを「予測地区」「監視地区」「特別監視地区」「準受入困難地区」「受入困難地区」に指定し、市から開発事業者に対して協力を要請するというものです。
具体的な内容は以下の通り。
↓
一時は、かなりの数の小学校が、なんらかの地区に指定されていました。
が令和10年度には、地区指定を行っている全小学校区において教室不足が解消できる目処が立った、とのこと。
これを受けて、令和8年9月30日をもって指導要綱を廃止するという判断に至ったそうです。
つくづく時代は変わったな…と思います。
↓
【ご参照】
小学校区の地区指定が一部見直され、「準受入困難地区」と「監視地区」の間に新たな区分が設けられました。@2016年12月のブログ
人気の住宅地として名をはせる西宮市でさえ、少子化による大きな影響にさらされつつある。
その一つの現れが、今回の指導要綱廃止という姿で現れていると感じています。
であれば猶の事、強い危機感を持って、より魅力的なまちづくりに取り組まなければなりませんね。
しっかり励んでまいります。
というわけで、今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。
なんと、西宮つーしんで、西宮市の財政危機が取り上げられてる。。。
↓
西宮市が42億円赤字の解決策を公開してる。みんなのアイデア求めてる@西宮つーしん
この内容、とてもよくまとまっていると思います。
「私なら絶対、この状況に陥っている理由に『人件費の高さ!』を入れますよ!」というのはありますが。
↓
【ご参照】
財政構造改善、最優先で取り組むべきは「人件費の抑制」一択、他はありえない!! @今月頭のブログ
なおリンク先にも書いてある通り、「11月25日(月)~12月25日(水)」で、市が意見募集を行っています。
よろしければ、是非ご意見お寄せください!
↓
「西宮市財政構造改善実施計画(素案)」 に係る意見提出手続き(パブリックコメント)の 実施について@西宮市HP
そして「市に意見してみようかな...」という方には是非、参考として頂きたいのが12/9(月)10時からの私の一般質問。
今回のテーマは以下の通りで確定しました。
↓
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Ⅰ.広報啓発事業
①精査の必要
②効果の最大化
③全庁的方針と進捗状況管理
Ⅱ.消防局が保有する各種車両
①いわゆる緊急車両
②いわゆる後発車両
Ⅲ.外郭団体
①市の姿勢
②抜本的見直し
③市職員OB
Ⅳ.人事・給与制度
①抜本的改革の必要性
②課題の全体像
③期限と取組内容
④人事院勧告への対応
⑤職員組合との交渉
⑥目標値
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どの項目も興味深く感じて頂ける内容だと思いますが、とりわけ「Ⅳ」については必見!と自負しています。
お時間と状況が許す方で、興味お持ち頂ける方には是非ご視聴下さいませ。
以下にリンクも貼っておきます。
↓
西宮市議会 議会中継 - 会議名一覧
といいつつ、まだまだ準備進めなければなりません。
「よく分かった。その通りや!」と多くの方に思って頂けるよう頑張ります。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。
今朝Xを見ていたら、芦屋の高島市長の
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●新しい知事との初めての「県・市町懇話会」があった
→兵庫県では、すべての高校入試で内申点の比率は50%。特に実技教科の割合が高い(5教科の約2倍の重み)のが特徴
→この入試制度では、増え続ける不登校の生徒は、公立高校進学を諦めざるを得ない
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とのポストを見つけました。
↓
【兵庫県立高校入試の評価は「内申点半分」。毎日学校に行ける生徒を前提にした議論でよいのでしょうか】
「内申点の比率は50%。特に実技教科の割合が高い」という話には、私も強い疑問を持っていました。
不登校の生徒だけでなく、いわゆる副教科が苦手な子供達にとっても、この設定って理不尽なほどに不利だと思うんですよね。
また内申点の重みづけが過剰に高いことによって、子供達の中学生活が窮屈なものになることは否めないのも、気になるところ。
そういう課題を見つけ、県・市町懇話会という場に持っていこうとする姿勢がとても好ましいな...と。
対話の重要性を掲げ、自身の考えを添えて具体的な課題と政策を明示する。
そういう姿勢を徹底しているからこそ、こうした視点にたどり着くのだと思います。
興味おありの方は是非、上のリンクの内容をご覧下さい。
こういう市長がお隣の市にいらっしゃることは一議員として甚だ羨ましく、かつ、その姿勢はとても勉強になると感じています。
翻って、我が西宮市長。
この『「新しい知事との初めての「県・市町懇話会」』は欠席したそうです。
理由は「東京へ出向いて、国会や霞ヶ関へ市政課題に関する要望活動」をされていたとのことだそうな。
↓
社会資本整備に関する国への要望活動 | 石井としろう 西宮市長
ただ、この内容見ても
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●やり取りの中から国の動向、省庁幹部の思いを知ることができ、とてもよい情報交換の機会です
●いろいろと意見交換できたことも収穫でした
●地域の実情をしっかり伝え、経済面はもとより、防災減災や救急という人の命に直結しうる社会資本整備の必要性を、我々からも訴えていかねばなりません。リアルな会議は、そうした熱意が伝わるよき機会です。
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てな感じで、どうにもフワッとした内容ばかり。
こちらを優先しなきゃならない理由が、私にはピンとこないんですよね。
芦屋市長のような、明確な視点や問題点の提示があれば、少しは印象が違ってくるようにも思うんですけどね。
まあ、フワッとしていたり、そこでその話か???と思うことが多いのは、いつものことのようにも感じつつ。
↓
市長会で公選法等改正の国要望を提起 | 石井としろう 西宮市長
とは言え、今回については
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●「斎藤知事なんてありえない!」というブログを掲載したこと
●3市長合同アカウントを設立して熱心に対立候補の支援に勤しんだこと
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等を踏まえ、「県・市町懇話会」に行って関係再構築に勤める方が重要だったのでは???と思うわけですよ、私としては。
その辺、どう考えてるんやろな...と。
↓
【ご参照】
県市統合病院開院の際、中央病院から大量の退職者が発生する。それまでに手厚すぎる退職金の算定方法を見直すべきです!@2024年11月のブログ
12月議会の一般質問準備を進めていると、なんで、こんなことになってるんや...という思いが溢れてきて、ついつい攻撃的になってしまうのはよくないことですね。
やや反省しつつ、でもアップしちゃいます。
というわけで今日のブログは、これにて失礼いたします。
本日付・西宮市政ニュースに財政構造改善計画(素案)に関する計画が掲載。
財政状況の厳しさなども取り上げられていますね。
↓
市政ニュース最新号
財政状況の厳しさを訴え、「現状を多くの市民の皆様に知って頂くよう、積極的に広報すべき!」と主張してきた私としては、このこと自体は一定前向きに受け止めています。
一方で内容を見て、関連することを考えていくと甚だモヤモヤせずにいられません。
というわけで、今日はそこら辺について徒然なるままに。
「財政状況が厳しいって本当?」として以下の記事が挙げられていますが。
↓
↑
石井市長が市長に就任したのは2018年(=平成30年)4月のこと。
つまり市長に就任した初年度から、いきなり赤字。
しかも、その翌年には実質単年度収支が50億円以上の赤字という、とんでもない大赤字を叩き出したことになります。
当時、財政基金の取り崩しは5年ぶり。
しかも突発的かつ大規模な支出要因はありませんでした。
なので財政担当部署を中心に「これはまずい…」という、強い緊張感が走ったことを覚えています。
上には、今頃になって「財政状況が厳しいことがより明確になりました」とありますが、財政状況が厳しいことは、もっと前から分かってたんですよね。
以下、当時の私の市政報告一面へのリンクも貼っておきます。
↓
市政報告63号(2020年10月発行)×表面
そんな中、大赤字を叩き出すことになる2019年(=令和元年)10月に「西宮市行政経営改革基本方針」が、翌年2月には「西宮市行政経営改革前期実行計画」が示されました。
ところが、この内容がなんともビミョーだったんですよね。
なので策定当時から、私は「厳しい財政状況を鑑み、もっと直接的な効果を出せる施策を洗い出して取り組むべき!」と指摘していました。
が、当局(というより市長)の姿勢は「あくまで目的は体質改善!」とのことで、策定時は勿論、その後も終始議論はかみ合いませんでした。
改めて、せめて、この段階で、もっと直接的な効果が狙える取組を進めていれば… と思わずにいられません。
↓
【ご参照】
「トップダウン」と言うけども、イマイチ具体策が見えないんですよね。言葉よりも、とにかく結果を見せてほしいと思います...@2023年3月のブログ
また、こうした財政状況の厳しさについて、市長がどの程度、理解していたのか甚だ疑問です。
というのも2022年(=令和4年)3月の市長選挙で再選した石井市長が、選挙戦で掲げた主要公約の一つが18歳までの医療費無償化だったから。
これを実現するためには数億円単位の巨額の費用が掛かります。
当然、本気でこれを実現したいと思うなら、徹底的な行財政改革に取り組んで財源を捻出しなければなりませんでしたが、そうした姿勢は皆目見えず。
今に至るも公約実現の予兆は見えません。
ていうか、この財政状況では普通に考えて、ほぼ無理でしょう。
でも、それって
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●単純に、財政状況の厳しさが理解できていなかった
●できないことは分かったうえで、確信犯的にウケのよさそうな公約を掲げた
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のどちらであるにしても、甚だ性質が悪いと思うんですよね。
↓
【ご参照】
全国的に、ますます進む子供の医療費無償化。市長公約ですもの、西宮市も先に進めるんですよね???@2023年9月のブログ
で、遅まきながら行われる、こうした状況を踏まえての対策の一つとして、私が長年指摘し続けている人件費のことも上がっています。
↓
でも、この内容も甚だ不徹底でもあれば、そもそもやる気が疑われる内容だったりするんですよね。
というわけで、この人件費に関する内容、12月議会で徹底的に追及したいと思っています。
乞う・ご期待。
と宣言して、今日のブログはこのへんで。
それでは失礼いたします。」
12月議会で、一般質問の機会を頂けることになりました。
下の画像の右端に写っていますが、出番は12/9(月)の午前10時からで60分一本勝負の予定です。
↓
ここ2回連続で大トリを務めさせて頂いていたので、秘かに「今回も...」と狙っていたのですよ。
が、画像には写っていない22番がいるので、残念ながら3連続オーラスはならず。
↓
【ご参照】
6/26(水)11時頃~ で一般質問の出番を頂けることになりました。しっかり準備を進めます!@2024年6月のブログ
とは言え、そんなことには全く関係なく、充実した内容にしなければですね。
きちんと調整していかなければなりませんが、多くの方に興味と関心を持って頂ける内容に仕上げられる予感ありです!
で、そのこととは別に一件、広報です。
昨日、石井市長の定例記者会見があり、その動画が本日アップされました。
↓
令和6年11月21日 市長定例記者会見
14分過ぎから知事選挙に関連する質疑がスタート。
33分過ぎから市長会有志による支援(?)や、今後の県市連携についてのやりとりが始まりますが、ブログやXでの合同アカウントに対する質疑はありませんでした。
そこらへんについても当然ツッコまれるものかと思っていたので、正直、残念。
↓
【ご参照】
県市統合病院開院の際、中央病院から大量の退職者が発生する。それまでに手厚すぎる退職金の算定方法を見直すべきです!@前々回のブログ
興味とご関心おありの方はご覧下さい。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。
「沢村忠に真空を飛ばせた男 昭和のプロモーター・野口修 評伝」読了。
現在、60歳台半ば以上の方であれば、ほぼ誰もが知っているであろう「真空飛び膝蹴りの沢村忠」。
私自身はリアル世代ではありませんが、長年に亘る格闘技ファンとして、このタイトルを見かけた以上、読まないわけにはいきません!
で読んでみたところ、そうなんや、リアルファイトじゃなかったんや…
そして、つくづく興行の世界と闇的な世界の関わりって、深くて長いもんなんやろうな…と。
なんか久しぶりに「東京アンダーワールド」読み返したくなりました。
↓
さて、本題。
マイナ保険証について、積極的な利用を訴えた前々回のブログ。
ネット上は勿論、西宮市議会でも熱烈に反対している方がある話だけに「イヤな方向での反応が大量に来たらかなわんな…」と思っていたものの、特段大きい反響はありませんでした。
↓
【ご参照】
12/2から原則、マイナ保険証を使う制度運用が始まります。積極的な対応をお願いします! @前々回のブログ
一方で、このブログをアップしたところ、所管の方からいくつか情報を頂きました。
その内容に、
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●本来、当然広報しておくべき内容
●「この機会に利用するか…」と思っている方にとって、有益と思える情報
●当該ブログにコメント頂いた内容に対する回答
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等が含まれていたんですよね。
よって、以下、(私的修正を加えたうえで)ご案内しておきます。
★★★★★★★★
●利用登録にはマイナンバーカードと数字4桁のパスワードが必要です。
→パスワードについてはこちら(https://faq.myna.go.jp/faq/show/2355?category_id=13&site_domain=default)
●セブン銀行ATMでの利用登録が簡単で便利!(←という声が届いているそうです。確かに、これは分かりやすいわ…)
→セブン銀行HP(https://www.sevenbank.co.jp/personal/atm/pdf/mynumbercard_hokensho.pdf)
●スマートフォンを用いたマイナ保険証の利用登録には、スマートフォンがNFC(近距離無線通信)機能に対応している必要があります。
→タッチ決済(felICaを含む)できるものは対応しているものと考えられます。
→対応機種の詳細はこちらです→ https://www2.jpki.go.jp/prepare/pdf/nfclist.pdf
★★★★★★★★
繰り返しになりますが、私自身は、徹底したデジタル化の推進により、行政コストを削減することが絶対に必要と考えています。
そういう観点からは「政府が物価高対策として検討する住民税非課税世帯に3万円を支給する案について、67.4%が評価しないと答えた」というニュースなんかは、非常に考えさせられるものだと思うんですよね。
↓
低所得世帯への3万円支給67%が評価せず(共同通信)
これだけ多くの方が反対している背景には、様々な考えがあるのでしょう。
その一つに「住民税非課税世帯=困窮世帯では、必ずしもないはず。多額の資産を持っているにもかかわらず、収入額が少ないというだけで支給対象になるのは不公平!」という考えがあるのは間違いない!と思っています。
だからこそ
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●様々な情報を把握して一元管理することで、本当に困っている方を即時に把握できるようにしておく
→そうした方々に必要な、様々な支援を行えるよう、情報を提供できるようにするべき!
-----
という思いが、マイナンバー制度を推進しようとする考えの根底にはあるものと私自身は受け止めています。
性善説に過ぎる...と思う方もいらっしゃるのでしょうが。
と、いろいろ言っている間に12月議会が近づいてきました。
出番を頂いており、そちらについても、しっかり準備して臨まなければなりませんね。
頑張ります!
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。
告示された時点では、きっと稲村氏が当選するのだろうと思っていました。
投票率が55.65%と、前回の知事選に比べて14.55ポイントも上昇したことと合わせて、この結果はすごい。
↓
【開票結果】兵庫県知事選挙 失職の斎藤元彦 前知事が2回目の当選果たす | NHK | 選挙
ちなみに西宮における、上位3候補の得票数と得票率は以下の通り(敬称略)。
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斎藤 元彦 105,605票(46.2%)
稲村 和美 87,678票(38.4%)
清水 貴之 25,052票(11.0%)
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全県的傾向に比べて、斎藤氏と清水氏の得票率がやや高く、稲村氏の投票率がやや低いのは興味深いですね。
様々な意味で注目を集めた今回の兵庫県知事選挙。
これから様々なことがあろうかと思いますが、当選された斎藤氏には、よりよい兵庫県政を実現していただけることを期待します。
そして、この選挙に関連して、個人的に非常に強い違和感があったのが、石井市長の動向。
告示日当日には、特定候補を熱烈に応援するブログを掲載。
しかし改めて見ても、すごいタイトルやな、これ...
↓
兵庫県知事選挙告示、「いなむら和美」一択、他はありえない!! | 石井としろう 西宮市長
選挙終盤の時期には、近隣3市長が連名で特定候補を熱烈支援するアカウントを作成・運用。
↓
22市長連名での特定候補の支持表明にも参加しています。
↓
兵庫県知事選、市長会有志22人が異例の稲村氏支持表明 「誹謗中傷や誤解広がり懸念」緊急的な対応強調(神戸新聞NEXT)
また選挙期間中は街宣車に乗ったり、街頭演説にも積極参加するなど、かなり熱の入った支援を展開していたそうな。
そんなわけで、複数の市職員さんから「今は選挙のことで頭がいっぱいのようなので...」的な、嘆いたり苦笑したりする声を聞きました。
この財政難の中、もうすぐ12月議会も始まる大変な時期に、西宮市政を担う最高責任者が一体なにをやってるんや...
他にもっとやるべきことがあるでしょうよ...
という話はおきまして、本題へ。
少し前に県市の病院統合に関連する報告がありましたので、今日は、それに関連する内容ですよ。
県立西宮病院と市立西宮中央病院(以下、中央病院)を統合した新病院ですが、2026年度上期の開院が予定されています。
その際の、西宮市にとっての大きな課題が現在、中央病院で働く職員の待遇です。
これまで働いていた場所がなくなるんですもの、ご本人たちにとっても大問題ですよね。
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●医師は原則、大学医局による人事異動により新病院又は別の病院に移る
●事務職として中央病院で働いていた市職員は原則、別の部署に移る
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ことから、これらを除いた医療・看護職等として中央病院で働いている職員の人数は現在330名。
こうした方々については
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①統合病院での勤務
②市役所内の別の部署で勤務
③他病院等に転職
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のいずれかの形を選ぶことになるそうです。
で、西宮市にとっての財政上の大きな課題は「①③のいずれかを選ぶと、原則、退職金を支給する必要が生じる!」というところ。
財政危機の中、一時的であれ多額の支出が必要になるのは非常に厳しいことだと思います。
加えて、その金額が、かなりの多額に上ることが予想されるんですよね。
その理由は大きく二つあります。
一つは、対象人数が多いこと。
報告によると、330人の対象者のおおよそ2/3程度が①を希望しているとのこと。
なので、仮に「200人×100万円」としても2億円。
これは、なかなかですよね。。。
二つ目は、一人当たりの支給額が多くなる計算方法が取られること。
報告では「閉院という事情による退職であることから、原則として、整理退職の支給率と同率を適用します」とされています。
要は「自己都合による退職に比べて、割増の退職金を支給します!」ということですね。
ちなみに昨年9月議会の決算討論で「県立西宮病院と市立中央病院の統合実現時に発生する退職金と、統合実現後、県職員に比べて高い水準にある市職員の現給を保証するために必要な費用は、本市財政に数億円単位の影響を与えることになるでしょう。しかしながら、その金額も十分、見込まれていません。」と指摘したのは、この部分。
当初、財政構造改善基本方針で示された数字は、自己都合退職と同じ割合での退職金支給を前提として算出されたものでした。
でも、そんなんで話がまとまるわけないですよね。
↓
【ご参照】
きわめて深刻な状況にある西宮市財政。昨日の本会議で、決算に対する討論を行いました。@2024年10月のブログ
とは言え、この二つの要因は、両方とも理解できる話だと思っています。
一方で、引っかかるのが退職手当の算定方法。
西宮市職員の退職手当には
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●国より手厚くなる算出方法が取られており、割高な退職金を受け取ることができる
●他自治体では、退職金の支給対象となっていない雇用形態の職員に対しても退職金を支給している
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という問題があります。
↓
【ご参照】
しぶやの市政報告78号@2024年7月発行
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●財政構造改善の流れの中、手厚すぎる手当については抜本的な見直しが必要!
→そうした流れの中、一時期に大量の退職者が発生!!
-----
ということを考えると、現状のまま、大量の退職者が発生する事態を迎えてよいのか???と。
本来であれば当然、それまでに退職金制度の見直しを進めるべきだと思うんですよね。
何度も言っていることですが、市民に対しては厳しいサービス削減を求めながら、自分たちの利害にかかわる見直しにはきわめて消極的。
そんな姿勢で、市民の理解を得ることなど、できるわけもありません。
この件、継続して厳しく指摘・追及していきたいと考えています。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。
遅ればせながら、1ヶ月ほど前にマイナンバーカードに健康保険証の機能を持たせました。
ちなみに市HPに利用登録に「必要なもの」として「スマートフォン又はパソコンとICカードリーダー」と書いてあったので、私は、どちらにしてもICカードリーダーがいるんだと思っていたのですよ。
「スマートフォンとICカードリーダー」又は「パソコンとICカードリーダー」だと思ったので。
↓
が確認したところ、これ「スマートフォン」又は「パソコンとICカードリーダー」だそうな。
確かに、どちらとも読めるよな...と。
というわけで修正を求めたところ「スマートフォン(または、パソコン及びICカードリーダー)」という内容に改めてくれました。
うん、これなら誤解することはなさそうですね。
↓
で、このマイナカードの保険証利用ですが、私は積極的に進めるべきだと考えています。
というのも
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●今後、一層の高齢化が進んでいく中で医療費の拡大は不可避
→徹底したデジタル化の推進により、行政コストを削減することが絶対に必要
-----
と考えているから。
医療の質を維持しつつ、今後、急速に膨らむ医療費を抑制するためには、保険証のデジタル化が欠かせません。
患者が自分の医療情報を管理するだけでなく、医療機関のあいだで電子カルテや投薬情報を共有できる仕組みができるのは非常に大きいと考えています。
そのためには、出来るだけ多くの方にマイナ保険証を利用して頂きたいと思うんですよね。
なおメディアでことさらに問題視されていた、健保組合などでの入力ミスの件についてですが。
マイナ保険証に別人の情報が登録されたケースは数千件程度に留まります。
一方で、紙の保険証による手続きミス(医療機関への返戻)は年間600万件発生している上、こうしたミスは、オンラインの資格認証システムの導入によって劇的に減ってきているといわれています。
こうした側面もよくよく考えるべきだと思うんですよね。
以下、なかなか過激なタイトルですが、至極もっともと思った内容、貼っておきます。
↓
【前編】「紙の保険証を残せ」は正義? マイナカードが「できない」高齢者に配慮するメディアが報じない“不都合な事実”@文春オンライン
【後編】30歳独身女性は〈両親共々命を絶ちたい〉と綴り…マイナ騒動があぶり出した“老人ファシズム”社会という末路@文春オンライン
なおマイナンバーカードには、
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●ICチップで券面情報を検証可能&券面に顔写真が掲載されている
→本人確認手段としての強度が、顔写真なしの現在の保険証よりも高い
→使い回しや偽造が難しい
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というメリットもあります。
真偽不明な内容も多いものの、SNS上などでは使いまわしについての情報もよく取り上げられています。
確信的に悪事を働く人が、活用可能なツールは極力、その穴を防ぐべきと考えているということも付言しておきます。
お悩みの方や、面倒くさいな...とお考えの皆様にも是非是非マイナ保険証ご利用の検討をお願いしたいと思います。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。
お陰様で本日、今タームの駅立ち完了しました。
最終日は、また暖かさが戻ってきて、先週末の寒さがうそのよう。
11月も半ばとは思えんな、この陽気…
さて本題、今回で一応ラストの財政構造改善の取組についての話です。
財政危機克服からの脱出のためとして、いろいろ示されたメニューですが、これだと進捗管理できないんですよね。
だって、各項目の各年度ごとの目標額が示されていないんですもの。
↓
西宮市役所には「公共施設の総床面積を20年後には10%削減する!」と言っていたのに、「10年経ったら増えていた。なので目標を下方修正した…」という、信じられないような話さえあります。
そうした前歴を考えるなら、こんなザクっとした目標を提示されてもねぇ…という感じにならざるを得ません。
↓
市政報告76号×表面@2024年1月発行
そもそも「財政の構造を改善する!」と言っておきながら、「とりあえず収支を40億円改善して、赤字が出続けないようにする!」と言ってるあたりからして、話の方向が間違っていると思うんですよね。
市は「計画」において
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●財政が硬直化していることが財政運営上の大きな課題
→人件費の割合が中核市平均と比べて大きいのが、その大きな要因
-----
と明記しています。
こうした状況があっての上で「財政構造改善」を掲げるなら、目標とすべきは「財政の硬直度を示す経常収支比率や、その大きな割合を占める人件費率の低減!」であり、その具体的な数値をこそ示すべきだと思うんですよね。
実際、そうした目標値を設定している自治体もありますし。
↓
それにしても、ここまで財政が悪化してしまったことに対して、つくづくと忸怩たる思いを抑えられません。
石井市長の就任後もずっと、私は、財政の厳しさを訴えてきました。
その間、市長は行政経営改革だの体質改善だのボトムアップだのトップダウンだの、きれいな言葉を並べてきたものの結果はこれ。
私自身の力不足も痛感しつつ、厳しい言葉を向けずにはいられません。
↓
【ご参照】
「コロナ禍のせいで、財政状況が把握しづらかった...」というのは、言い訳でしかありません。市長としての責任を、よくよく認識するべきです!@2024年3月のブログ
引き続き、厳しい姿勢で、対峙してまいります。
それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。