本日の議会のメインは今村新市長による所信表明演説。
85ある傍聴席が定員オーバーになったとのことで、こんなん初めて。
メディア関係の方々も多数来られていたようですし、やっぱり注目度はすごいですね。
で、その所信表明演説、早速、西宮市HPにアップされています。
↓よろしければ、どうぞ。↓
市長所信表明@西宮市HP
↓ちなみに、こちらには動画もアップされているそうです。↓
https://www.youtube.com/watch?v=n-pyhuXYbqU
ただ、それだけで終わりにするのも不親切なので、以下、私的・要約版。
「→」以下の文章は、( )内の補足を除いて、所信表明演説からの引用です。
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〇アサヒビール西宮工場跡地については、
→対象地における公共施設の移転整備を目的とした土地の取得は、白紙に戻します。また、別の用途であっても、積極的に市が土地を取得することは考えていません。
→アサヒビール西宮工場の跡地活用は、今後、南部市街地の中心部に位置する交通至便な立地条件を活かした開発事業として、民間の資金とアイデアを主体に進められることとなります。市は、事業者とともに総合的なまちづくり方策の設計に積極的に関与することで、周辺環境へ与える影響が大きい大規模開発による課題を解消しつつ、良好なまちづくりがすすめられるよう、この課題に取り組んでいきます。
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〇学校課題への対応としては、
→これまでは、教職員が問題を一人で抱え込むなど、学校が組織的に対応できず、学校現場に過度の負担がかかるケースがありました。今後、専属のカウンセラーやスクールソ-シャルワーカー、生徒指導経験が豊富な退職教員などを増員し、問題発生の未然防止、早期解決を図り、さらに教職員の負担を軽減していきます。
→放課後に安全で自由な遊び場を確保するため、学校に負担をかけることなく、全小学校で校庭の開放を進めていきます。
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〇医療課題への対応としては、
→(小児一次救急医療を念頭に)今後の応急診療所のあり方について、医療関係者との議論を踏まえ、市の応急診療所のあり方について、医療関係者との議論を踏まえ、市の応急診療所の指定管理者である西宮市医師会とも協議していきます。
→中央病院については、県立西宮病院との統合を視野に入れた政策を推進していきます。従いまして、この統合に向けた方針が定まるまで、中央病院のあり方については現状のままといたします。
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〇行政改革については、
→公共サービスのあり方においては、「民間で出来ることは民間に委ねる」民間活力の積極的な導入を図ります。
→技能労務職員の採用については、各業務のあり方や執行体制について再度精査、見直しを行います。今後の採用については、この見直しの結論が出るまで、当分の間凍結します。
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〇人件費の適正化については、
→本市職員の給料は国や他の地方公共団体及び民間と比べても高い水準にあるため、高年齢層職員の給与構造、及び労務職給与水準などについて見直し、管理職手当を定額化します。
→人事評価については ~中略~ 処遇への反映を検討していきます。
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といったところでしょうか。
他にも、いろいろと興味深い話がありますので、興味おありの方は是非ご覧下さい。
ごく個人的な感想ですが。
今回の所信表明演説の内容は、新市長がマニフェストで謳ってきた内容や過去の政治姿勢等から考えて、よい意味で意外性のない、整理された内容だと受け止めています。
また過去、私が議員として聞いてきた、他の所信表明演説の「あんなんもやります、こんなんもやります!」な総花的羅列と比べると、自身が
→あえて本市の全ての政策分野を網羅するようなものにしてはおりません
→これから、私が実行する行政経営についても、このようなかたちでメリハリをつけていきたいと考えています
とされている通り、つくりが大きく異なります。
で、このスタンスは、とても好ましいものと、私は受け止めています。
なにより「所信表明演説」の内容を、これほど興味深く、共感を持って、聞けたことは過去には一度もなかったな、と。
ここから問われるべきは、市長と議会で異なりますが。
市長にとって最も大切なのは、この内容を有言実行していくこと。
議会にとって大切なのは、それぞれの立場から、この発言に足りない点・問題点の洗い出しと指摘、違う観点からの指摘等を高いレベルで行っていくこと。
そして、市長が実行できない場合、厳しくつっこんでいくこと。
こうしたことだと考えています。
子育てするなら、西宮。
すみたい、すみつづけたいまち西宮。
この言葉に相応しいまちづくりを進めなければなりません。
引き続き、頑張っていきます!