西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

【続報】アサヒビール工場跡地について

2014-07-17 12:15:55 | 市政全般に関連すること

昨日、二回目の「アサヒビール工場跡地問題特別委員会」が開催されました。
というわけで、そのご報告など。
ただ正直なところ、前回に比べて、大きく進んだ部分とか、変わった部分というのはなかったと感じていますので、その点、ご容赦ください。

昨日の委員会は、大まかに言うと、
前回の委員会で提示された市側の提案を前提に、
●市側から前回、各委員か
ら指摘・要望があった内容に対する資料・回答等の提示
●これらを踏まえて、各会派が自分達の意見を披歴するとともに、不明な点等について質問
という展開で進みました。
ちなみに
●「中央体育館と消防署は、ちゃんと現地で建て替えることができます!」ということを示す資料が提示されたこと
●県市の病院統合が実現した場合、市有地で建設可能な候補地が2か所あることを示す答弁が市長からあったこと
は大きいと思っています。

で冒頭、委員長から「前回、市側から提示された案に対しては、大多数の会派が受け入れられないという意思を表明している」という趣旨の発言がありました。
また、その後、多くの会派から「提示された案を受け入れることはできない」という趣旨の発言がありました。
なお私からは、
●私達は一貫してアサヒビール工場跡地を取得して、公共施設を整備する計画に反対してきた
●しかしながら「土地を取得して、公共施設を整備するべき!」にしても、「土地を取得する必要はない!」にしても、双方が自らの主張に、ひたすら固執するのであれば話は前に進まない
●そういう意味で言えば、前回市側から提示された提案は一定、評価するべき内容も含まれていると考えている
●一方で、我々は「そもそも土地を取得する必要はない」という立場に立つものであり、仮に、そうした方向になった場合、
 →転売できず、土地が長期にわたって塩漬けになってしまう
 →取得価格より安くにしか転売できず、差損が出てしまう
等のケースが起こりうることを懸念する

という主張をしてきました。
要するに、うちの会派は「提示された案は、議論に値する内容であると考える」という主張をしてきたということですね。

で改めて、この問題について整理しますと。
そもそも、市が従来提示してきた計画(すなわち多くの会派が、その通りに推進するよう求めている計画)は「7月末までに市が不動産会社から3.8haの土地を取得する」ことが前提になっています。
しかも、その場合「取得した土地に病院・体育館・消防署・防災公園のすべてを整備することが必須」という条件が課されています。
で、そら、いくらなんでも無理でしょう…と。
だって、それって「7月末までに、市長が選挙中の公約を完全に反故にする!」ということを意味するのですから。
そんな、議会の多数派だけにとって都合のいい話は、ありえません。

一方で、ここまでの質疑ではっきりしてきたことは
●体育館・消防署は現地で建替可能
●病院統合が実現した場合でも、現在の市有地の中で建設可能(※)
というところです。
となれば、ますます、当該土地を取得する必要なんか、ないんちゃうの???と思わずにはいられないわけで。
(※ただし統合病院が実現した場合の場所は示されていませんので、そこらへんビミョーな要素は残ります。とは言うものの、県との統合話が進んでいるわけでもない現状で、市が場所を勝手に示すというのは明らかなフライングです。なので今の段階で示すことができないという点については理解できるかな、と個人的には思っています。)

実際問題として、議会の多数派側も明らかに手詰まり感は持っていると思うのですよ。
仮に私が先方の立場であれば、
●7月末の期限までに、自分たちが望むとおりの結論に持っていけるとは到底、思えない
●「『土地の購入はしない!』という趣旨の補正
予算を議会に提出させて否決することで、土地を購入せざるを得ない状況を作りたい!」と思っても、予算の提出権は市長にあり、議会から強制的に提出させることはできない
という状況にあるわけで。
ぶっちゃけ、この問題だけで考えるなら、圧倒的に市長の方が有利な状況にあると言えるかと。

どういう形で議論が進むにしても、7月末には一旦、手じまいせざるを得ないはずなのです、この議論。
もちろん、その後、「当初計画をそのまま進めるべき!」というのとは、違う方向性での議論が進む可能性は十分、考えられるわけですが。
なにはともあれ、引き続き、頑張ってまいります。

というわけで、今日はこれまで。
それでは失礼いたします。