西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

アサヒビール工場跡地&「偏向報道」について。

2015-01-27 17:51:29 | 市政全般に関連すること

今日はアサヒビール工場跡地問題特別委員会。
というわけで、まずは、それについてのご報告をば。

今日の委員会での報告事項は
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●アサヒビール工場跡地を県市統合病院の候補地の一つとして購入する。
 なお土地は、西宮市が直接購入するのではなく、
 市の外郭団体である西宮市土地開発公社が購入する。

 よって市は、西宮市土地開発公社に土地購入費55億550万円を貸し付ける。
●当初予算で「アサヒビール工場跡地取得関連予算」として計上されていた
 予算68億8750万円を全て削除。

 かわりに跡地購入に必要な費用55億4495万円
 (↑諸経費も含むため土地価格から若干膨らみます)を
 新たに計上するつもりでいる。

●県市統合病院が実現しなかった場合&実現しても別の場所に決まった場合の
 現在の土地所有者による買い戻し期限は5年間。

 ただし「県と市の病院統合協議が具体的活相当程度進捗している場合に限り
 期間を延長することが出来るようにする。

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というものでした。
これを受けて(?)の委員会での質疑&答弁の主だったところは↓こんな感じかな↓と。
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〇県との病院統合に向けた現在の進捗状況は?
   ⇒現段階では明らかに出来ない。
    今年度内の進捗をまとめた上で、来年度以降、改めて報告する。

〇市は病院の建設候補地が市有地に二箇所存在するとしてきた。

  その場所はいつ示す?
   ⇒県との協議を踏まえて、可能になれば説明する。

〇市立中央病院はどうなる?
   ⇒県との今後の協議を踏まえつつ、今後のあり方を検討していく。
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説明内容との関係性は強くないですが、やっぱり気になるところではありますよね、ここらへん。
ま、今の段階では、そんな返事しか返ってこんわな、という感じではありますが。


で、私からは、以前のブログにもアップした「従来の価格に経費を上乗せした程度の価格でしか買いません!」っていってたよね???という話との整合性を問いました。

以下、質疑と答弁の概要。
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【質問】
●従来、市は買取価格について、前基本協定に示された価格に経費を上乗せした程度という趣旨の説明をしてきた。
●前回の特別委員会では経費の具体的な項目として金利・固定資産税・都市計画税・不動産取得税という答弁があった。
●調べたところ、他にも仲介手数料・登録免許税・契約書作成等の費用も必要。
●必要な費用は、これで網羅されているか?

【答弁】
●網羅されている。

【質問】
●試算したところ、これらの数字を全て足しても、せいぜい10%まで(※)。
●1年も経たないうちに16.8%も値上がりしており、従来の説明と矛盾するのでは?
●今回の買取価格が妥当と判断した根拠は?

【答弁】
●交渉戦略上、あえて厳しい条件を示してきた面もあるため、議会答弁との整合性が崩れている部分はある。
●試算結果・周辺相場などを総合的に判断して、妥当と判断した。

※固定資産税1.4%、都市計画税0.3%、不動産取得税1.5%、
  仲介手数料3.24%+6.48万円(上限)、
  登録免許税×所有権移転1.5%、登録免許税×抵当権設定0.4%、
  契約書作成等の費用はごく僅か(金利は不明)。
※上に上げた数字は基本的に固定資産税評価額を基準にしたもの。
  一般的に相続税路線価より固定資産税評価額の方が低いため、
  値上がり率は上の数字の単純な合計より低くなる。
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という感じでした。
ちなみに買い取り価格に関しては、私なりに調査した結果、おおむね妥当な範囲内と言えるんやろうな・・・という感触を持っています。
それやこれやも含めて、おおむね理解できる内容かな、と。
もちろん最終判断は、本会議場で示すことになるわけですが。

ところで先週末から大きな話題となっていた↓「偏向報道に対する取材拒否」↓問題。
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201501/0007683876.shtml
昨日、市から修正コメントが発表されました。
以下、配付資料より抜粋。
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今後、市の重要な政策推進に関する内容について、報道機関から取材を受ける場合には、次の4点を基本に対応することといたしました。

①取材を受ける際は、市民の誤解を招かないために、市として市民に伝えるべき内容を提示して、確実に報道してもらうよう要望する。
②テレビ取材を受ける際は、広報課が立ち会い、ビデオ撮影を行う
③複数の報道機関による過熱取材となる場合には、個別取材による対応ではなく、レクチャーの場等を設定して対応する。
④報道機関が放送法第四条の趣旨を大きく逸脱し、重大な誤解を与える報道を行った場合は、文書または口頭での抗議を行い、その旨を市の広報媒体で発信するとともに、改善を求めるものとする。

以上の4点でございます。
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ん~、最初っから、この内容なら十分のれる話やったんやけどなあ。。。

この修正に関して、市は
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●「偏向報道」という文言をすべて削除し、それを「放送法第四条の趣旨(=”報道は事実をまげないですること"意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること"に抵触する報道」という意味の文言に置き換えて、再発表することとします。
●趣旨としては当初こちらが発表したものとなんら変わっておりません。ただ、誤解を招かないよう、定義が明確でなく、神経質に受け取られる文言を修正したものです。

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としています。
でも、当初の④は「報道機関が偏向報道と受け止められる報道を行った場合は、文書または口頭での抗議を行い、その旨を市の広報媒体で発信するとともに、改善されない場合は、当該報道機関からの取材は、一切応じないこととする」としていたわけで。
「趣旨としては当初こちらが発表したものとなんら変わっておりません」という説明には違和感を感じるなあ、と。

にしても、この当初発表、どこかのタイミングで「これはまずいですよ!」というツッコミ、入らんかったんやろか???
恥ずかしながら私は朝刊を読んで知るという寝耳に水っぷりだったのですが、正式な記者発表ですし、事前に文章も用意されていたようなので、広報・副市長も含めた複数の方がチェックする機会があったはず。
メディア側にとって、この手の話ってムチャクチャ刺激的ですし、それを覚悟の上でやったのか?そこまで考えなかったのか?考えたけど、よう言わんかったのか?
そのどれなのかによって、だいぶ色々と見えてくるものが変わる気がするんですよね。
しかし、ホンマ、色々と起きるなあ。。。

と言うわけで、今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。