本日、西宮市政記者クラブに対して、本年4/1時点での西宮市の保育所×待機児童の状況が公表されました。
大まかな内容は
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●厚生労働省定義に基づく待機児童数は323人(前年比140人増)
●厚生労働省定義に含まれない児童を含めた、保育所等へ入所できなかった児童は830人(前年比194人増)
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というものです。
詳しくは以下の通り。
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で、こちらに関連して昨年、市は保育所待機児童解消のためH28年度からH30年度の3年間で1500人の受入枠拡大が必要と予測し、その実現に向けて取り組む旨、発信しています。
が実際には、現時点で計画していた1490人増のうち、概ね確保できたとしているのは948人に留まるそうで。
こちらも詳しくは以下参照。
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市が言うところによると「現在の進捗」としている物件は、「概ね確定している物件!」ということのようです。
が、よくよく聞いてみると、これらの施設の中にも、立地条件等の絡みで実現が不安視されている物件もあるんですよね。
また計画の実現可能性については「持ち込み物件等も期待できるし、決して達成不可能な状況というわけではない!」とのことなのですが。
仮に持ち込みが沢山あったとしても、計画から施設の開設まで概ね2年はかかるとされているわけで、それって計画期間に間に合うのか???と。
それやこれやを考えると、「計画値」の実現はかなり困難なように思うんですよね。。。
率直に言って、私、
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●そもそも「3年間で1500人の受入枠を拡大!」自体、実現できるのか、甚だ疑問
●仮に実現できたとして、それで待機児童が解消できるのかが甚だ謎
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だと思っています。
ここらへんは以前から、いろんな形で発信しているとおり。
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【ご参考】
市政報告46号@2016年8月発行×表面・左
なので、もっと大胆な対策を打つべきだと思っているのですよ、私。
たとえばの話で、上でリンクした内容とも絡むものをあげますと。
高須東小学校跡地については「一部は保育所!あとは民間で活用!!」みたいなことをいってないで、可能な限り活用して大規模な保育所として整備し、送迎保育バスを走らせるというのも一案だと思うんですが、どないでしょ。
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【ご参考】
市政報告47号2016年10月発行×裏面・右
また就学前児童の総数が減少しているなか、保育需要が高まり、相対的に幼稚園需要は低下していることを踏まえ
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●公立幼稚園の認定こども園化推進(施設を経営するのが公か民かの議論は別として)
●補助金支給の増による、私立幼稚園の預かり機能強化推進
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といった手法も考えられます。
それやこれやも含めて、市としてできること、まだまだあると思うんですよね。
「民間からの提案を最大限活用する!」という市の姿勢を否定するつもりは、もちろんありません。
けれども「確実な計画実現!」という観点からは、市が保有する土地をいかに活用していくのか?という観点こそが重要だと思うのですよ。
それこそ高須東小学校跡地以外にも、リゾ鳴尾浜・甲子園球場南の市営住宅跡地・鯨池浄水場敷地など、活用可能な広い土地を複数、市は保有しているわけで。
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【ご参考】
保育所の受入枠を1500人拡大できても、それで待機児童が解消できるかは分かりません。だからこそ考えられる限りの政策を総動員するべきなのです。@2016年8月のブログ
待機児童問題は、「子育てするなら西宮」を掲げる本市にとって、なんとしてでも解決しなければならない重要課題だと考えています。
この実現に向け、引き続き、微力を尽くしてまいります。
というわけで今日のブログは、このへんで失礼します。