西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

もちろん安かろう、悪かろうではあきません。でも、この現状には明らかに問題があるでしょ?

2017-08-21 17:31:41 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

一昨日は同じ道場の先輩(ただし年齢はずっと下)の応援に大阪市中央体育館へ。
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しかし、さすがは全国大会。
私ごときの目では、どっちが上とも言いかねる高レベルな試合が多すぎますな。
「勉強になりました!」というには、己のレベルが低すぎるし。
なにせ、えーもん見せてもらいました。

さて本題。

今日の話は、ちょい難度高めなのですよ。
なので具体的な内容に先立って、まずは語句の説明をご覧ください。

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【予定価格】
●役所が入札を実施する際に、契約金額を決定する基準として事前に作成する見積価格

【調査基準価格】
●役所側から見て、この金額より安く落札された場合、契約した内容を履行されないおそれがあると考える金額
●よって、この価格を下回った場合には、入札された内容が妥当かの調査が行われる(←この調査を低入札価格調査と呼ぶ)

【失格基準価格】
●役所側から見て、この金額より安く落札された場合、契約した内容を履行できないと考える金額
●よって、この価格を下回った場合には失格となる
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名前の感じと意味があっていて、分かりやすいと思うのですが、どないでしょ?

で、少し前の話になるのですが。
昨年末から今年始めにかけて「公共下水道新設工事」の入札が行われまして。

その結果は
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●入札に参加した事業体が10
●調査基準価格未満・低入札調査価格以上だったのが3
●失格基準価格未満だったのが7
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というもの。
これ、ちょっと異常な事態だと思うんですよね。
入札に参加した事業体のうち、
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●行政が「だいたい適正な金額!」と考える範囲内の金額を提示したところが一つもなかった
●安すぎる(と行政が考える)価格を提示したため、「問答無用で失格!」となった事業体が10中7もあった
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ということなわけで。


なお、この工事、最終的には低入札調査の結果17億300万円で落札されたわけですが。
失格になった事業体の中には15億2560万円という、現実に落札された事業体に比べて約2億円も安い金額を提示していたところもあったんですよね

加えて、西宮市は各事業体の技術力を測るべく、「技術評価点」という指標も持っているのですが。
これで見ると、落札した事業体は107.5点、失格になった事業体は107点と両者には、ほとんど差がありません。

こういうことを考えると、問答無用で失格にする必要あるんかいな???と思うんですよね。
せっかく頑張って安い金額を提示したのに、それがアカンという理由で失格にされるってのは理不尽に思えて仕方ないわけで。


ちなみに5月には「護岸前出し工事」の入札も行われました。
この入札にも7社が参加しているものの、

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●5社が調査基準価格未満・低入札調査価格以上の価格を提示
●2社が低入札価格未満のため失格
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となりました。
こういうのを見ていると、低入札調査価格・失格基準価格のあり方自体を考え直す必要があると思うんですよね。

色々と関連する要素が多く、悩ましい話ではありますが。
適正な入札という観点からも、本市の厳しい財政状況からも、ここらへんスルーしては通れない話だと思うのですよ。

色々と考えを整理しつつ、しっかり取り組んでいきたいと思います。

というわけで今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。。