今日以降のブログは、何回かに分けて、前々回に取りあげた西宮市卸売市場についての話の続きを書いていく予定でいます。
少々ややこしめの話が多くなるかもしれませんが、おつきあいくださいませ。
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【ご参考】
「卸売市場の整備に必要な費用は12億円、そのうち10億円を市が負担します!」って民設民営と呼べるのか???しかも気になることが多すぎるのですが。。。@前々回のブログ
というわけで、まず第一回。
今日のブログは、「そもそも超一等地であるJR西宮駅の目の前という立地での卸売市場再整備!」という手法しか検討していないのって、どうなん???という話です。
今回の提案において、市が強調しているのが「土地が市のものになるから、損をすることはありません!」というところなんですよね。
実際、配布資料にも「市が支援を実施して得られる効果」として、「仮に将来、卸売市場の縮小や廃場となった場合、行政利用が可能」等の内容が記されています。
う~ん、いかにも高度経済成長期的な...
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ちなみに卸売市場を整備にあたって、市は以下の手法を考えているとのこと。
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で私、この案の最大のポイントは下図で「容積移転の考え方」として示されている内容だと思っています。
以下、私なりに説明を加えますと、
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●今のままの容積率300%だと、卸売市場を営むには土地代が高すぎる
●なので最低限必要な容積率だけを残し、残りの容積率は隣で開発する再開発ビルに移転する
●これによって土地の価格を安くし、市が購入する卸売市場の土地代を安くする
●土地の購入費が安くなるので、卸売市場で営業する業者の賃料も安くなる
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ということですね。
で、この前提の下、当該地周辺の再開発を進めると、以下の感じになるそうな。
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上の図を見れば一目瞭然、卸売市場側の建物の規模は、むちゃくちゃ小さくなっていますね。
それもそのはずで容積率が80%ということは、土地面積の80%までの床面積の建物しか建てられないということ。
だからこそ、上の図の左側の建物はむちゃくちゃ低くなっていますし、こうした建物しか建てられないんですよね。
・・・そら安くはなるやろけど、そんな土地、行政利用なんかできんのか???
実際、委員会での「この土地って、どういう利用が可能なの?」という質問に対して、「例えば防災倉庫」という答えしか出てこなかったし。
いやいや、こんな超・好立地に防災倉庫って。。。
市が、JR西宮駅前すぐの現在の立地での市場再整備しか考えていない理由は「4年前に示した方針で、そう決めたから!」ということにつきます。
でも、その際には公金投入のことは一切、触れていませんでした。
ここまで構図が変わる以上、この案だけの極め打ちでゴリ押し!というのは違うと思うんですよ。
つうか、そこまでして「JR西宮駅・目の前での市場再整備!」という手法しか検討しないことに、ものすごい違和感を感じるのですが。。。
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【ご参考】
4年前に示した市の方針には「市民の税金を投入する!」なんてこと一文字も書いていませんでしたよね???その前提が変わるなら、皆が納得できるだけの説明が必要ですよ!@2017年9月のブログ
というわけで、この項、まだまだ続けます。
それでは本日のブログは、このへんで失礼します。