西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

大切なのは、進むべき方向性と、それを実現するための具体的な施策・スケジュールを示すこと。コロナの再拡大も念頭に、学力向上のための取組を進めるべきです!

2020-10-16 09:22:58 | 夢はぐくむ学びのまちを実現するために
役所と企業で違うことは様々ありますが、個人的に、きわめて大きいと思っているのが「企業は決算重視、役所は予算重視!」というところ。
役所の場合、多くの企業さんと違い、大まかな収入は事前に読める面が強いんですよね。
なので「どのような用途に、どのくらいの金額を充てるか?」を示す予算の重要性が、企業と比べて著しく強い!という面があると思っています。

ということもあり、会派として力を入れているのが、次年度の予算要望作成。
事前に当局との協議・調整も十分に行った上で、バージョンアップしており、会派としての政策の集大成的側面もありますね。
ちなみに、こちらが今月頭に行った、今年の提出風景(私は議長という立場上、提出の場には同席しませんでした)。
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で、予算要望に挙げた内容のうち、去年から抜本的に改訂したものの一つが学校教育に関するもの。
今年、予算要望に挙げた内容は、以下の通りです。
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2-6 公立学校現場における学力向上施策の強化【政策提案・予算要望】

公立学校教育には、全ての子供に一定以上の学力を保証し、家庭環境等に起因する学力格差を縮小することが求められている。
学力の向上には、教師が一斉に授業を行う形式のみならず、各自の習熟度や進捗状況の確認が欠かせない。
単元別のテスト実施や課題の設定等を通じ、子供ごとの実情に応じて学力向上への取組を行うよう要望する。

また、これらの学習ツールや授業での指導内容について、必ずしも学校ごと・教師ごとに個別で準備を行う必要は無い。
教師の働き方改革が急務であること、オンライン学習の環境が整備されつつあることも踏まえ、教育委員会は他自治体の取組例も参考に、学校現場で活用できる各種コンテンツの整備・配信を行うよう要望する。

GIGAスクール構想に基づくタブレットの配備は、子供の習熟度等に応じた学習を実現するだけでなく、不登校や障害を持った子供の学習機会の確保にも有用である。
感染症対策や対面授業の補助的な使用にとどまらず、積極的な活用を進めるよう要望する。

併せて、こうした取組について、教育委員会としての具体的な方針を策定し、公表するよう要望する。
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上にも示した通り、この予算要望、当局側と十分、協議・調整した上で提出しています。
で、その協議の過程での感触ですが。
私たちの考えに対する教育委員会側からの明確な異論は、総論としてはありませんでした。
一方で、では「どういった方針に基づき、いつまでに、どういうことをやるのか、具体的に示せ!」というところになると、明確な形では出てこないのかな...という感じがしています。
ここが西宮市の教育行政全般における最大の問題点だと、私は思っています。


例えば、冬季に向けて、コロナの感染が拡大する可能性が憂慮されているわけですが。
そういったことも踏まえ、オンライン授業(インターネットを介した授業)の整備状況及び今後の運用について問うと、
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現在の運用方針は、非常時には、「インターネット等を活用した生活指導や学習支援」を進めていく。
通常においては、対面指導などこれまでの形式を基盤にしながら、先端技術を活用した効果的な授業とのベストミックスを研究していく。
また、今後、長期間にわたる臨時休業は想定していません。
但し、大流行に伴い、そのような措置とする場合は、教育委員会と学校が連携して、子供たちの学びを止めないよう進めてまいります。(原文ママ)
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という、一見ごもっともな感じの回答が返ってきます。
でも「子供たちの学びを止めない取組とか、ベストミックスってどんなの?どうやってインターネット等を活用した生活指導や学習支援を進めていくの??」という肝心要の部分になると見えてこないんですよね...
諸々、前科があるだけに「ま、信用しとけば大丈夫でしょ!」的な感じには到底なれんしなあ。。。
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【ご参照】
昨日、開設された西宮市独自の学習支援サイト「まなみや」。でも、これ、かなりビミョー…だと思うのは私だけ???@2020年4月のブログ
「夏休み中、給食は出しません!」に、ものすごい違和感... 夏の暑い盛りに、子供たちを腹ペコで帰宅させて大丈夫なのだろうか。。。@2020年6月のブログ

いくら立派な理念を述べたところで、具体論がない限り、それが実現することなど、ありえません。
繰り返しチックになりますが、重要なのは「いつまでに、どのような理念に基づき、どのような施策を展開するのか?」を具体的に示すこと。
そして、その内容に基づいて、対策を進めていくこと。
実践を通じて、内容自体を柔軟に見直し、アップデートしていくことだと思っています。
なので、そこをこそ今後も強く追及していくべきだと思っているのですが。。。

ちなみに、コロナ下におけるインターネットを活用した対策については「GIGAスクール関連施策を教委内及び関係部局で横断的に取りまとめ、内外に示す準備を進めているところです」との回答が返ってきています。
なので今後は、早急な開示を求めると共に、示された内容について精査を進め、意見・要望・指摘等、行っていかなければなりませんね。
議員としてはもちろん、一人の父親としても、到底この状況は看過できませんもの。
引き続き、この問題に取り組んでまいります。

というわけで、今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。