西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

回答自体は、ほぼ100点。異年齢の児童が一学級で学ぶ複式学級の導入&小規模園の人員配置について、見直す方向で検討を進めることが約束されました!

2024-01-25 13:35:06 | 市民に信頼される公正で効率的な行政と議会

敬愛する木村嘉三郎・元西宮市議に貸して頂いた「2050年 世界人口大減少」が面白かった!
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私なりに要約すると、
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●社会が豊かになるほど、出生率は下がる
→その傾向はあらゆる社会・国において同じであり、スマホ等、情報機器の普及によって加速している
→大方の予想とは異なり2050年以降、世界の人口は減少に向かい、その後、増加することはない
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という感じですかね。
とても分かりやすく、納得度の高い内容と思いました。
興味おありの方には是非どうぞ。

さて本題、一般質問のご報告の続き、公立幼稚園の運営体制を適正化するという話の具体的な質疑の内容ですよ。
それでは、どうぞ。

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【質問①】
異年齢の児童が一学級で学ぶ複式学級の導入について、市の見解はどうか?
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【答弁①】
現在、全ての市立幼稚園では、4歳児又は5歳児のみによる単式学級を編制し、同年齢による園児同士の相互的な関わり合いやふれあいを通じて社会性や自立心を育む幼児教育を実施しています。
同年齢の幼児同士が相互に関わり合う教育活動や、園生活を過ごすことの意義は大きく、集団生活を通して体験的な学びを重ねていくことが大切だと考えております。
一方、阪神間における一部の自治体においては、一学級における園児数が一定規模以下の幼稚園を対象として、複式学級を一時的に導入するなど、弾力的な学級編制が実施されています。
園児数が減少傾向にある市立幼稚園における複式学級の導入につきましては、近隣自治体の導入事例を調査研究し、学級規模の適正人数、導入による効果や課題等を把握・整理したうえで、今後の対応を考えてまいります。

【質問②】
一定規模以下の幼稚園では園長・教頭・園務員の配置を止める等、園の人員適正化に努めるべきと考えるが、どうか?
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【答弁②】
幼稚園における園長等の配置基準につきましては、
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●学校教育法第3条の規定に基づく幼稚園設置基準第5条第1項におきまして「幼稚園には、園長のほか、各学級ごとに少なくとも専任の主幹教諭、指導教諭又は教諭(次項において「教諭等」という。)を一人置かなければならない」
●同条第2項及び第3項においてそれぞれ「特別の事情があるときは、教諭等は、専任の副園長又は教頭が兼ね、又は当該幼稚園の学級数の三分の一の範囲内で、専任の助教諭若しくは講師をもって代えることができる。」、「専任でない園長を置く幼稚園にあっては、前二項の規定により置く主幹教諭、指導教諭、教諭、助教諭又は講師のほか、副園長、教頭、主幹教諭、指導教諭、教諭、助教諭又は講師を一人置くことを原則とする。」
と規定されております。
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本市におきましても、この規定に基づき各園に教職員を配置しているところですが、園児数が極端に少ない場合などにおける園長、教頭といった管理職や教諭等、園務員を含めた各園の教職員数につきましては、同条第2項における「特別の事情があるとき」の職員配置についての考え方に基づき、幼児教育への影響を鑑み、運営に大きな支障とならないよう配慮したうえで、より効果的かつ効率的な、規模に応じた適正な配置数となるよう努めてまいります。

【質問③】
市内を8つのブロックに分け、各ブロックに認定こども園を1つ存続させるという方針の今後について、市の見解はどうか?
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【答弁③】
令和5年3月に策定しました「西宮市幼児教育・保育のあり方」では、市内を8つのブロックに分け、公立幼稚園と公立保育所を再編し、総量を縮小していく方針をお示しいたしました。
また、同時期にアクションプランパート1として浜脇ブロックの再編計画をお示しし、取組を進めております。
残りの7ブロックのうち、一部をアクションプランパート2として、今年度中にお示ししたいと考えております。
公立園の再編にあたりましては、公立幼稚園と公立保育所の統合等による公立認定こども園の設置を基本としつつも、現行施設の利用状況や配置状況など地域の実情を踏まえながら、他の方策も検討するとしております。
そのため、ブロック内の状況によっては、公立園の存続や公立認定こども園の設置に限定せず、これまで公立園が果たしてきた役割や機能を担保する別の方策も含めて検討してまいります。

【まとめて意見要望】
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●複式学級の導入については「阪神間の一部自治体で既に複式学級が実施されている。近隣自治体の事例を調査研究し、適正人数や、導入効果、課題等を把握・整理したうえで、今後の対応を考えていく。」
●人員適正化については、「『特別の事情があるとき』の職員配置についての考え方に基づき、」「より効果的かつ効率的な、規模に応じた適正な配置数となるよう努めていく。」
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趣旨の答弁でした。
いずれも納得できる内容であり、高く評価します。

今後、より一層の少子化が進む可能性が、極めて高いと思われます。
そのような状況の中、子供達がすくすくと成長していける環境を整え、保つこと。
効率的に運営することで持続可能なものとすることは、きわめて重要です。
課題を整理し、速やかに対応するべく、答弁を踏まえた検討を進めて頂きたい。要望します。

今後の方針についてです。
「ブロック内の状況によっては、公立園の存続や公立認定こども園の設置に限定せず、これまで公立園が果たしてきた役割や機能を担保する別の方策も含めて検討していく」旨、ご答弁頂きました。
答弁にあったとおり、重要なのは公立施設の存続ではなく、障害がある児童への対応など、公立が果たしてきた機能や役割を、これからも果たしていくことです。
これからの推移をしっかりと見ていくことを約束して、次の質問に移ります。

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てな感じです。
いずれも前向きな内容であり、答弁通り進められるなら高く評価できるものと受け止めています。
今後の展開を、しっかり見ていかなければなりませんね。

それでは今日のブログは、これにて失礼いたします。