西宮市議会議員 しぶや祐介の活動日記

「子育てするなら西宮」「文教住宅都市・西宮」「住み続けたいまち西宮」の実現を目指す西宮市会議員のブログ。

「計画決定後60年以上経過している区間が60%以上を占める道路」は、いつの日か完成するのか???

2015-06-05 15:18:28 | 豊かな自然と都市環境に調和した美しいまち

今日の午前中は都市計画審議会の傍聴へ行ってきました。
色々と興味のある議題が、俎上にあがることになっていたもので。
で、いつものことですが、木村カサブロー議員の指摘やらツッコミやらの鋭いこと。
つくづくと長い間、色々と勉強させていただきました。
でも木村さん、今期で引退を決めており、今日の都計審で公務は最後なんですよね。
こういう人とこそ、是非とも、共に活動を続けていきたかったのになあ。。。
改めて、嘆息。。。

と、言ってもどうにもならない話はさておき、今日の都計審でも議題に上っておりました都市計画道路の話など。
ちなみに都市計画道路とは『他の都市施設や土地利用などと一体的、総合的に都市計画に定めることで、 長期的視点からの計画的な整備に寄与し、道路の持つ交通機能や周辺の市街化の促進などの働きを有し、円滑な都市活動を支える主要な社会資本の一つ』です。
(↑『 』内は平成23年3月兵庫県発表の「都市計画道路網見直しガイドライン」より抜粋。↓)
で、この都市計画道路、『各都市の健全な発展に大きな役割を果たしてきたことはいうまでも』ありません。
が、一方で
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●『都市計画決定後に長期間を経ても事業化に至っていない、いわゆる長期未着手の道路も多く存在し、その区域の土地所有者等の権利を制限し続けてきた。』
●『これらの道路の中には、 時間の経過の中で都市計画道路としての必要性そのものや、整備を求めていた住民の意識に変化等が生じつつあるものもあると考えられる。』
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という問題もあります。
こうした流れを受けて、西宮市でも現在、既存の都市計画道路の見直しが進められています。

で、まずは上に述べた「その区域の土地所有者等の権利を制限し続けてきた」についてのご説明をば。
都市計画道路の計画区域内において建築を行う場合、建築制限が課せられます。
ちなみに、西宮市の現在の基準はと言いますと、
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●階数が3階以上
●地下階がある
●主要構造が鉄筋コンクリート造
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のいずれかに該当する場合、建築は許可されない!ということになっておりまして。
これ、土地所有者の自由で有効な土地活用を阻害するという点では、かなり問題があると思うのですよ。

そんな流れを受けて、本市の都市計画道路は以下のような状況になっています。
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●平成26年4月1日時点で総延長約201.4kmのうち約154.0km(76.5%)の整備が完了
●残る約47km(23.5%)の未整備区間のうち都市計画決定後60年以上経過している長期未着手の区間が約60%以上を占める
●こうした未着手の都市計画道路については、長期間にわたり土地所有者の権利を制限していることや、社会経済情勢の変化に伴う道路の必要性の変化、厳しい財政状況における道路整備の効率化などを考慮し、見直しを行う必要が生じている
●こうした状況の中で、兵庫県が策定した「都市計画道路網見直しガイドライン」(平成23年3月)に基づき、県とともに都市計画道路の見直しを進めている
●近年に道路整備の予定がない32路線の49区間(約42.6km)を見直し対象区間として、必要性等の検証を行った結果は↓こちら↓。
【都市計画道路網の見直し素案について@西宮市HP】
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う~ん、今回「存続」とされたものの中にも、かなり実現困難なものが存在する気が。。。

ちなみに、上の素案で「存続」となったからと言って、今後、一気に開発が進められるわけではありません。
なにせ、上に述べた規制に関連して、市のHPに「今回の見直しにより存続(予定)する都市計画道路を全て整備するには、まだ相当の期間を要すること、また、近年の建築技術の向上などにより、木造3階建て建築物が一般的になってきていることなどに配慮し、今後、この建築制限の一部緩和について検討を進めていきます。」と記載されているくらいですから。
正直な話、「今の段階で整備されていない道路が今後、速やかに整備される!」というのは期待しにくいように思うのですよ。
ここらへんについては、
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●今後の具体的な計画策定なども見守っていかねば!
●計画を実現するために必要な資金の手当方法についても考えていかねば!
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と思っています。
しかし、つくづくと都市計画ってのは遠大な話やな、と。

というわけで、今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。


本市の4/1付・保育所待機児童数は76人。といっても昨年より増えたわけではないのです。

2015-06-02 16:07:58 | すべての人にやさしいまちを実現するために

不正アクセスで年金情報125万件が流出か@NHKニュース
↑一応、毎年1年分の保険料を前納で納めているのですが、ほんま、なんちゅう。。。
民間企業で同様の事態が発生すれば会社の存立に関わると思うんですけどね、この話。
昔も色々ありましたけど、ほんま、どうなっとるんやろな、この組織。。。

と、そんな話はさておき本題へ。
今日のお話は、本日報告を受けた「今年4/1付けの本市の保育所待機児童数について」です。
説明資料は↓こちら(クリックで拡大)↓。


かいつまんで言いますと、

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●今年4/1付けの本市の保育所待機児童数が76人となった
●昨年・一昨年とも発表された数字は0人だった
●なので待機児童が増えたように思うかもしれないが、実際には増えていない

●ではなぜ、過去二年連続して0だった待機児童数が76になったかというと、厚生労働省が定める待機児童数の定義が変わったから
●昨年までは含めていなかった「保護者が求職中の場合」が、今年からは待機児童数に含まれることになった
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という内容を先頭に、
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●昨年度行った、待機児童対策
●申込者数の推移
●今後の方針
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等を述べた内容になっています。

色々な問題について、対策がなされる場合におきまして。
やっぱり、その基となるのは「公的な定義に基づく数字」である面が強いのですよ。

なので今回のように、より実態に近い数字が、公的なものとして採用されるというのは喜ばしいことだと思います。
でも、それで見ると、やっぱり依然として待機児童数は0にはなってないんやなあ、と。
改めて、この問題への対応の重要性を感じます。

で、この資料で個人的に気になるのが、例年500人程度の「保育施設空き数」が出ているという所でして。
入所申込数が2393人!
待機児童数は97人!!
希望通り入所できなかった方の数は469人!!!
にも関わらず、保育施設の開き数が500人!!!!
というのは、なんとも切ないところだと思うのですよ。
とはいえ、ここらへん、

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●立地的な問題も含めて、需要とあわない
●小規模保育ではなく、いわゆる認可保育園を希望
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等、色々な要因があるようで、やむを得ないところだとは思いますが。

「子育てするなら西宮」を謳う以上、ここらへんについては、きちんとした対応を進めていくべきだと思っています。
引き続き、強い興味と関心を持って、保育所待機児童問題の今後の展開を見守ってまいります。

というわけで今日のブログは、このへんで。
それでは失礼いたします。