卯月調候不要とは言うけれど・・・

★難易度Ⅰ
卯月は調候不要とはなっていますが・・・今年は壬辰年、今月は癸卯月・・・これを縦に書いてみますと
　壬辰
　癸卯
　〇〇
　〇〇　となります。

これだけではなんとも言えませんが、日干支、時干支をいろいろとヒマに任せて考えてみますと、ちょっと調候がほしいかな！と思える命も・・・・
例えば、本日生まれ
　壬辰
　癸卯
　甲申
　〇〇　となります。時干支に丙火は喜神であり、用神でもあり、やや調候的かとも思えます。本当は禄刃格ですから、庚を用と取りたいのですが、大運で来たときは申あって殺は天地にとなりますので壬と癸に化殺されてしまうことはないでしょう。本日は調候の話なので・・・・少し、それましたが。こんな命なら調候の火はいいですが、次のような命ならどうか・・・・

　壬辰
　癸卯
　壬辰
　〇〇　です。

この命に火を入れたいとは思いますね。調候は欲しいと感じます。では、火を入れてみます。
ア壬辰　　　　イ壬辰　　　ウ壬辰
　癸卯　　　　　癸卯　　　　癸卯
　壬辰　　　　　壬辰　　　　壬辰
　乙巳　　　　　丙午　　　　丁未　　です。

ア・・・この乙巳は忌です。却って、日干を洩らしていけません。巳のせいで乙はやや燥になって洩らしやすいのです。食傷の問題が出ます。

イ・・・やはり任じがたいです。丙午のせいで辰中の乙までが元気になって日干を洩らすはめに・・・これもいけません。

ウ・・・丁未、これは食傷の問題を増幅はさせませんが、土官殺がずらりとなって、心配になります。目線が変わります。

したがって、上記の三柱に調候にと火を入れてみても児が児を産みそうになり、なかなかうまくないです。

ではこの命に何故、調候をと考えるかといいますと、やや湿だと感じるからです。日干からみれば、壬は寅でなく卯ですから、洩れにくいという点ではよいのですが、卯の問題がありそうなのです。このままだといいのですが、普通、大運、年運での鑑定ですから壬と卯の関係を悪化させそうな気がするのです。理論では原則、壬と卯は壬と乙の関係に準じます。ですが、木多ですから、浮いてしまうことはありません。浮いたりはしないのですが、卯の問題として、神経やら、不安定なマイナス面が出そうな気がします。

まだまだ検証不足ですので、断言はしませんが、・・・・感じています。
今日は彼岸も終わったというのに寒くて、寒くて暖房ガンガンでした。ヒマに任せて考えていますと・・・・こんなことに。調候って難しいです。