長崎の日 2016/8/7
夜明けの前の 西の空
明るく光る 星一つ
辛さ苦しさ 悲しさに
忘れぬ思い こみ上げる
この年もまた来る 長崎の日
空に輝く この星は
平和の尊さ 告げていた
幼子たちも 年寄りも
皆集いて 合わす手に
人が犯した 過ちを
悔い悔やみつつ 詫びながら
明け行くこの日は 長崎の日
今年もめぐる 長崎の日は
平和の尊さ 告げていた
美味い食べ物 作れても
歌やゲーム 作れても
作れられない 平和の道
口先だけで 出来ないなら
力を合わせ 築くのみ
今年もめぐる 長崎の日は
平和の尊さ 告げていた
人と生きていく 人の世に
自分一人の ためでならず
必ず築く 気に持ちて
命も捨てると 覚悟して
今また迎える 原爆の日
今年もめぐる 長崎の日に
平和の尊さ 告げていた
大きな幸せ
人が求める幸せは 小さい小さいものでしかない
美味いもの食べたて幸せといい
楽しい思いをしたから幸せといい
感動したから幸せという
だがその幸せは
ほんの一時に過ぎず 瞬く間に消え去っていく
本当の幸せは
そんな小さなものではない
瞬く間に崩れて消え去る一時的なものの
有限的なものではなく
ズ~と無限に続く 永遠さを持つ
辛い中にもある幸せ
苦しい中にもある幸せ
悲しい中にもある幸せ
苦労の中にもある
辛さに耐える中に
苦しさに耐える中に
悲しさに耐える中に
苦労に耐える中に
永遠に無限な幸せが
大きな幸せの花が花開く
子と親の務めに 2016/2/20
昔々を 思い出し
一緒に遊んだ 子供たち
今はどうして いるやらと
ふとした折に 気に掛ける
今は家庭に 恵まれて
優しい父と 母になり
毎日張り切り 立ち回り
苦労忘れて やっている
人生はみんなに 分け隔てなく
子の務めを 終えた後
親の務めに 励みゆく
世の人ともに 良き世にする
★ 常ならぬ この世に生きる 人ならば
赤き血潮と 熱き涙を 2015/11/4
血と涙
求めて止まない 幸せを
欲を満たせる ものとして
一つ得た 欲望に
満足はせず 更に追う
追いに追いて 果てしなく
欲望一筋の 一生に
明け暮れつつ 道迷う
募る欲望 満たすため
人を卑しめ 傷付けて
物まで盗るやら 戦うやら
悪事の限り 重ね行く
胸の安らぎ ないままに
恨みや呪いに 責められる
欲の深さの 裏返しに
物による 幸せよりも
心により 精神により
満たされることに 幸せさが
物なくも 貧しくも
辛く苦しく 悲しくも
苦労に耐える その中に
鍛えによって 幸せの芽が吹く
赤い血潮が 熱い涙が
幸せの国に 運んでくれる
終戦記念日に 2015/8/15
戦い終えて 70年
今なお癒えぬ 胸の傷
爆弾投下の 音におびえ
ものみな焼き尽くす 恐ろしさ
着の身着のまま 逃れ行き
母恋しとばかり 泣き叫ぶ
戦い終わり 安らぐも
今また自衛権と 危ぶむ将来
武器を持ち 武器で対処する
それが抑止とするならば 戦いも厭わなき
いかなる名目の 争う戦争は
人を互いに 殺しあう
戦いをする エネルギーを
平和を築く エネルギーに
戦いを いかに正当化しようと
ただ人を殺していく 言い逃れ
知恵を持つ人なれば その知恵を傾け
人の世の 平和のために
我が道が 2015/5/31
この世に生きる 人なれば
常の理に 四苦八苦し
辛さ苦しさ 悲しさの中に
耐えて行かざる ただ一人
ここに道あり 我が道が
世に生きるは 一人ならず
多くの人とも 連れ添いゆく
労りねぎらい 思いやりして
助け合いするは ただ一人
ここに道あり 我が道が
世の広がりは 果てしなく
時空を超えて 限りなき
いくつの身にも 生き死にして
ここにありしは ただ一人
一人の道が 我(われ)が道
今ここに生きて 永久の果てに
いつかまた 世に生きつらん
再び生きし時も 真さなる命ある者として
決意を持つは ただ一人
今に生きるる 我が道が
障害を持って産まれて 2014/12/19
人はみな 障害を持って産まれてきた
例え五体満足でも その子の心は
無垢のままという 障害を持っている
心に何もない 障害を持って産まれてきた
肉体は 時とともに成育していく
しかし心の成育は 自然なままに成長しない
障害ある心は 親や人々の働き掛けを待つ
障害ある心を 治癒していこうという躾け
だがこの親や他の人たちも 同じく心の障害を持って産まれた
故にこの親たちも 必ず心の障害が治癒しているとは限らない
治癒していない親たちならば 産まれ来た子の心の障害を
治癒の方法も判らず 見捨て見放す
子の心の障害は そのまま親たちの心の障害
親たちをして心の治癒をなさずば 子の心も癒えず
ただ甘やかせれば 治癒できるとばかり
気まま勝手に 存分にさせてしまう
子育ては 親育て
親の心の障害を 親自身で治癒すべき
親の心の障害はまた 社会の障害にもよる
親と子の障害を治癒するには 社会の治癒も必要になる
子を甘やかせず
心から可愛がりながら
厳しくしつけ育てて 正しい人となるように
しっかりと心に 栄養を与えてやれよ
親心 2014/12/17
親心は 甘いものではない
親心は 厳しい
親心は 険しい
厳しく険しい中に 親心の姿がある
親心は 辛さを知らせる
親心は 苦しみを知らせる
親心は 悲しさを知らせる
絶え間泣き四苦八苦の中に 宿る親心
辛さに耐え 苦しさに耐え
悲しみにも耐えて 我慢していく時
暖かい親心は 身を包んでくれる
やさしい親心が 胸に宿る
人が人として 生きていく中に
常に襲ってくる 四苦八苦に
我慢して 耐えさせる意思をと
親心は 厳しさと険しさを与えて
人として生きさせようと 心を砕いてくれている
それは 計り知れない愛ゆえに
人生の道 2014/12/9
この世にあるものは 全て生命を持つ
生命を持てば 一生と生涯がある
人について言うなら 人生となる
この人生を 良きものにしたいか
それとも 悪しきものにしたいか
誰しもは 望み願うだろう
良き人生をと 良き生涯をと
だが人が願う よき人生と生涯とは
自分中心の 自分だけの
身勝手な 人生と生涯を願う
ために人を退け 叩き伏せてまでもと
自分だけに良かれし 人生と生涯を求めて
人と争いながら 蹴散らしていく
人と争い 蹴散らして得ても
それで良き 人生と生涯とはならない
襲い来る 恨みに妬み
不満と不平を みんなが膨らませ
叩き潰してやろうと 立ち上がらせる
その勢いに 怖れおののく
生命あるものは 自分だけではない
自分以外の 全てのものもまた
それぞれに良き人生と 良き生涯を願い望む
彼らを見捨てて この身だけにとはいかない
全てのものの 良き生涯と一生のために
身を捧げることに 己が人生の道は立つ
幸せの道 2014/11/30
楽の中には 幸せはなく
楽しみの中にも 幸せはなく
遊びの中にも 幸せはない
楽の中 楽しみの中
遊びの中に 喜びを見ても
一瞬の内に消える 儚いもの
幸せは 定まることなし
幸せは 辛さの中にあり
幸せは 苦しさの中にあり
幸せは 悲しさの中にある
辛さに耐え 苦しさに耐え
悲しさに耐えて 我慢する時
幸せの花が開き 実を結んでいく
苦労を知りて 涙も流す中に
珠玉の幸せが 現れる
苦労の限りに 血の汗流し
苦労の限りに 汗水垂らし
流すほど 垂らすほど
幸せの大河に たどり着く