3Rってなに?
ゴミ減らしモノを大切に使う
コウ リサイクルって言葉はずいぶん一般的になったけど、もう一歩進んだ考え方があるらしいね。「3R」って言ったっけ。
博士 よく知っておるな。3Rとはリサイクル(Recycle)、リデュース(Reduce)、リユース(Reuse)の頭文字から名付けられた言葉じゃ。
コウ どういう意味か一つずつ教えて。
博士 リサイクルは知っておるようじゃから、リデュースから説明するぞ。必要ないものは買わない、使い捨ての商品などゴミになりそうなものは使わないよう心掛け、廃棄物の発生を抑える、という考え方じゃ。
コウ ふーん。リサイクルと同じくらい大切なことだね。
博士 リユースは、いらなくなったものを捨てるのではなく、洗ったり修理したりして、もう一度使うこと。身近なところではビールやジュースの瓶を回収、洗浄して何回も使う「リターナルビン」がそうじゃな。
コウ なるほど。いらなくなったモノを別のモノに再利用するリサイクルは、作り替えるときに燃料などが必要だ。それに比べ、瓶は瓶として、洋服は洋服として再び使うリユースは、再生するときのエネルギーが最小限で済む。そう考えると、リサイクルより“地球に優しい”取り組みといえそうだね。
博士 最近では3Rに加えて、過剰な包装などゴミになりそうなものを拒否するリフューズ(Refuse)、壊れたら修理して使うリペア(Repair)を加えた「5R」という考え方も広がりつつあるんじゃよ。
コウ ボクもなるべくたくさんの「R」を実践してみるよ。
しかし一方では、「ハッピーニュース」といって、豊かで楽しいものを求めている。
たとえば、楽しく豊かなイベント行事を開催することを報道したりすると、今日は食べ物は「割り箸、トレイ、カップ」などと使い捨てにしている。
3Rどころでではない。こんなことは、美辞麗句でしかない。
このために、報道機関の記事と記事とが、矛盾してしまう。
報道機関そのものが、まず改めなければ、本当の主旨は浸透していかない。