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参院選で教え子取り込め! 北教組で「違法文書」発覚

2010-08-04 16:30:12 | 北教祖
参院選で教え子取り込め! 北教組で「違法文書」発覚


http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100804/crm1008041511022-n1.htm


 北海道教職員組合(北教組)が今年7月の参院選で、所属する教職員に自分が受け持った生徒や卒業生に、北教組支援候補者への支持を呼びかけるよう文書で促していたことが4日、わかった。参議院予算委員会で西田昌司委員(自民)の質問で明らかになった。政治的中立が求められる公務員が地位を利用して投票を呼びかける行為は公職選挙法で禁じられている。

 文書の配布時期は北教組の不正資金提供事件で幹部らが有罪判決を受けた直後で選挙期間中。反省なき姿勢が批判を浴びそうだ。



 問題の文書は選挙期間中の7月1日付で北教組が発行した機関誌「北教」。 

 「参院選特集号」と題したこの機関誌では冒頭「参議院議員選挙が公示しました」とあり「比例区は『なたにや正義』『選挙区は藤川まさし』」と北教組が支援する候補者名とともに「7月11日が投票日 『親書』『電話』でもう一度確認を みんなで声を掛け合って投票に行こう」とあった。


 さらに、文書では「選挙闘争に勝利するために、組合員の総行動が必要」として組合員全員が家族とともに投票所へ足を運ぶよう求め「知人、友人、教え子への『親書』『電話』による支持の確認をもう一度お願いします」。自分が教えた卒業生に北教組候補への支持を繰り返し求めるよう促している。


 文書では、公示後の「誰でもできる選挙活動」と題して「支持依頼は積極的に」「電話による活動は無制限」などとアピール。「選挙運動のための戸別訪問は制限されていますが、たまたま会ったときに支持や応援を頼むこと、他の要件で人を訪ねたときに選挙の話になり、支持と応援を頼むことはできます」「政党の政策や候補者の人柄の説明や投票の依頼など、電話による選挙活動は自由です」などといった“北教組流”の解釈を示し、教師を選挙活動に駆り立てている。



 北海道では昨年の衆院選をめぐって北教組による不正資金提供事件が発覚。北教組幹部らが逮捕、起訴され、有罪判決を受けた。事件を受けて道教委では札幌市をのぞく公立学校での北教組による服務規律違反行為や政治的行為などについて調査したばかり。機関誌配布は、こうした調査終了後、行われていた。

 機関誌配布の是非についてただされた川端達夫文部科学大臣は「公務員の教員が政治的目的をもって特定の候補者に投票を勧める行為は人事院規則に抵触する。また教師が教え子に教育上の指導上の立場を使って投票を呼びかけた場合、公職選挙法上の違反となりうる」と述べたが「機関誌に書いている記述が現実にあれば、厳正に対処しなければならないが、事実関係が把握できていない」と述べるにとどめた。

2010.8.4 15:10







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東シナ海まで「核心的利益」か

2010-08-04 11:09:44 | 支那(中国)
東シナ海まで「核心的利益」か


http://sankei.jp.msn.com/world/china/100804/chn1008040814002-n1.htm



 沖縄本島から尖閣諸島までは、小型機でもほんの1時間あまりの飛行で到達する。大阪から瀬戸内をひとまたぎして福岡ぐらいの距離にある。

 日本固有の領土、魚釣島の先はもう、中国船がうごめく怪しげな海域に至る。沖縄周辺諸島は170以上の島から成り、3分の2は無人島である。島伝いに西へ進むほど、海の蒼(あお)さが際立ってくるようだ。

 中国潜水艦が公然と行き来する海域は、さらに沖縄本島に近い。本島と宮古島との中間地点に当たり、大阪から岡山ぐらいの距離しかない。

 中国海軍艦船は、日本の防衛省が明らかにしているだけで、2008年10月からこれまでに計4回、通過するようになった。

 これまでの潜水艦は、潜ったままで日本の反応と実力を測り、対潜哨戒機P3Cに発見されないための抜け穴を探っていた。

 ところが、4回目の今年4月は、潜水艦を含む計10隻の艦隊が威風堂々、その身をさらしながら航行した。実は中国海軍の司令官が昨年4月に、「外洋訓練を常態化する」と豪語しており、防衛専門家は「新たな段階に入った可能性がある」と指摘する。

 周辺海域の海底地形の調査を終え、いよいよ沖縄、フィリピンをつなぐ「第1列島線」の外で、潜水艦群の実戦向け訓練を展開するようになった。この先で、米軍を「接近阻止」されると、台湾は裸同然になる。


 毛沢東時代からの中国らしいやり口である。その意図を隠して、ひそかに既成事実を積み重ね、ふと気がつけば、巨大プレゼンスを誇示している。抗議に対しては、「大国にふさわしい軍事力」を豪語する。

 ウクライナからマカオのダミー会社が購入した旧ソ連の空母ワリャーグの時がそうだ。当初は豪華カジノ船だ、と言い逃れしているうちに、やがて海軍基地の大連に係留されて空母の訓練用に供された。

 もっとも、日本の防衛当局は、すべての中国艦船の通過を公表しているわけではない。

 海上自衛隊の対潜哨戒機P3Cで追跡しておきながら、知らないそぶりを決め込むことがある。中国にこちらの反応と能力を知らせないためだ。従って、通過の実数はもっと多い。

 那覇基地のP3Cが飛び交えば、おおむね「中国潜水艦、現る」のサインであろう。つい数日前も、P3Cの動きが活発だったとの確度の高い情報がある。

 中国は今や、南シナ海をチベットや台湾と同じような「核心的利益」と呼んでいる。南シナ海の大半が領海だと主張しているから、領有権を争う東南アジア諸国は黙り込む。米国の介入がなければ、怖くて「国際法の順守」という要求すらも持ち出せない。

 中国はまた、沖縄のすぐ北側までを、大陸棚の延長と見なして「中国の海」だとする暴論を吐く。東シナ海でも、いつ、「核心的利益」を唱えないとも限らない。武力の行使を排除しない拡張主義である。

 菅直人首相の諮問機関、「新たな時代の安全保障と防衛力に関する懇談会」の報告書は沖縄・南西諸島重視への転換を促しているという。提案を受け入れ、素早い部隊配備が望まれる。

 外洋に膨張する中国の軍事力を、抑止力で押し返せるのは、日米連携の同盟をおいてほかにない。(東京特派員)


2010.8.4 08:13







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子ども手当、海外の7千人に支給 自民調査、外国人の子に

2010-08-04 11:02:19 | 民主党
子ども手当、海外の7千人に支給 自民調査、外国人の子に



http://www.chunichi.co.jp/s/article/2010080301001164.html



 6月に支給が始まった子ども手当について、日本在住の外国人が母国に残した子ども7746人にも支給されたことが3日、自民党の調査で分かった。

 2010年度分は計約10億円が配られる計算になる。



 都道府県を通じて4月末時点の該当者数を調査した。同党の加藤勝信衆院議員によると、うち7246人は子ども手当の前身の児童手当も受け取っており、500人は新たに支給対象となった子どもという。未回答の市町村もあり、人数はさらに増える可能性がある。

 長妻昭厚生労働相は3日の衆院厚労委員会で、国による実態調査を行い、9月末までに結果を公表する方針を表明した。

 自民党は「日本の税金が外国人に支給されている」と批判しており、長妻厚労相は11年度からは子どもの国内居住要件を設ける方針を既に明らかにしている。


2010年8月3日 22時16分








子ども手当の財源難航も「私はさらに上積みしたい」と長妻厚労相


http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100803/plc1008031110005-n1.htm


長妻昭厚生労働相は3日午前の記者会見で、平成23年度の「子ども手当」の支給額について、「さらに上積みをしていきたいと私自身は考えている」と述べ、今年度の月額1万3千円から現金給付を上乗せしたい考えを示した。ただ、同時に「財政、財源との関係で、政府内でよく議論をしていく」とも述べ、財源確保が難航していることも明らかにした。

 子ども手当をめぐっては、政府はすでに月額1万3千円からの上乗せの断念や、今年度限りの暫定措置としていた地方自治体などによる財源負担を継続することについて検討に入っている。

2010.8.3 11:07





子ども手当、見直しを OECD教育局長が提言


http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100610/plc1006101811010-n1.htm



 経済協力開発機構(OECD)のバーバラ・イッシンガー教育局長は10日、都内で記者会見し、子ども手当について「同額のお金をかけるなら、保育や幼児教育サービスに投資した方がよい」と述べ、支給対象など制度の見直しが必要との考えを明らかにした。

 教育局長は(1)多くのOECD加盟国では現金支給という政策は2歳以下の子どもに適用(2)5歳児に対する保育サービスなど現物給付への公的支出は、フランスやフィンランドで30%以上なのに対し、日本は7%にすぎない-と指摘。

 「予算に制約がある以上、現金支給と現物給付のバランスを考えるべきだ」と強調した。

 子ども手当をめぐっては、長妻昭厚生労働相が8日、平成23年度以降の満額支給(月2万6千円)を断念する意向を表明した。

2010.6.10 18:10






【政治】子ども手当、在日外国人が母国に残した子ども7,746人にも支給 計10億円…自民党調査で判明★2


http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1280848140/









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自虐でなく敗北への自省が必要

2010-08-04 10:49:13 | 正論より
8月4日付     産経新聞【正論】より



終戦から65年    拓殖大学学長・渡辺利夫氏


http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100804/plc1008040305003-n1.htm



■自虐でなく敗北への自省が必要


 定住外国人への地方参政権付与、選択的夫婦別姓、人権侵害救済機関設置などに関する法案が民主党により準備されている。日本の厳たる与党がなぜこのような反国家的法案に手を染めようというのか。

 私の青春時代、日本の知的状況は不思議なほどまでに自虐的であった。第二次大戦は正義と人道の戦いであり、これに敗れたのが日本であるかのごとくに論じられて、東京裁判史観が日本人の心を縛り付けてしまっていた。

 国益というものがある以上、戦争が絶えることはない。戦争を倫理で語れるか。戦争には必ず勝者と敗者がある。敗者に必要なことは敗北への自省であって自虐ではない。旧ソ連軍の侵略により満州で辛酸を嘗(な)めさせられた父の無念への思いもあって、私は日本の敗戦を貶(おとし)める気にはなれなかった。

 東京裁判とは何か。勝者が正統性を主張するには、敗者を非道なる存在に仕立て非を徹底的に認めさせねばならない。戦争は勝者にも心的外傷を遺(のこ)す。原子爆弾や焼夷(しょうい)弾によってあれほど大量の民間人を殺傷した米国人の心を鎮めるには、日本は邪悪な存在でなければならない。日本兵が残虐の限りを尽くしたと主張しなければ、抗日戦争勝利をみずからの正統性の根拠とする中国共産党には立つ瀬がない。またそうでなければ、南北分断の悲劇をかこつ韓国と北朝鮮は憤懣(ふんまん)のもって行き所がない。




 ≪「反米」も庇護者への甘え≫


 東京裁判とは、勝者の敗者に対する、そうしなければ自分の身がもたない心理的報復であった。しかし日本人は報復を報復とも考えずに、これを受け入れて自虐心理の中に蟄居(ちっきょ)してしまった。敗戦を初めて余儀なくされた日本人の未熟な戦争観の表れである。

 私は安保闘争を大学時代に経験した。片務的な旧安保条約を少しでも双務的なものにしようというのが1960(昭和35)年安保改定であった。しかし不思議にも日本人はこれに強い反対の声を上げた。実は安保闘争が隠しもっていたのは反米ナショナリズムであった。ナショナリズムとは、他者に投影して自己を確認する国民心理である。

 戦後日本にとって他者とは何よりも米国であった。他者が比類なき強者であり、しかもかつて自己を圧した存在であってみれば、自己を訴える対象としては申し分がない。少年はぶつけても毀(こわ)れることのない父親に自分をぶつけながら青年へと成長していくのである。人間の成長過程を心的深層から捉(とら)える発達心理学の示唆する通りであり、つまり戦後日本の反米ナショナリズムは所詮(しょせん)は庇護(ひご)者米国への甘えであった。


それゆえであろう、改定安保が成立するや、安保闘争のエネルギーはいちどきに萎(しな)びてしまった。米軍による日本防衛義務と日本による米軍基地貸与義務がバランスして冷戦下の日本の安全保障が担保されるや、反米ナショナリズムは一挙に沈静化した。70年安保とは、日米の一方が1年前の事前通告により条約の自動廃棄を可能とする改定であったが、この時には安保闘争らしきことは何も起こらなかった。60年安保闘争が反米ナショナリズムの一時の甘えでしかなかったことの証左である。

 慚愧(ざんき)に耐えないのは、反米ナショナリズムの沈静化と同時に第9条改正をめざす自主憲法制定へのエネルギーもまた萎縮(いしゅく)してしまったことである。安保改定の成功が憲法改正への意気をも阻喪(そそう)させて、自立への構えは保守陣営からもふうと消え去ってしまった。




 ≪漂流のすえの反国家思想≫


 この間、昭和40年を前後する頃からベトナム反戦運動が多少の高まりをみせたが、日本は戦争の当事者ではない。戦争の惨禍が自国に及ぶことなどありえないという無意識の前提があっての安逸なる反戦運動であった。後に北ベトナムの指導者自身がこの戦争は共産勢力による南北統一戦争であったことを証言しても、反戦運動で名をなした知識人のすべてが頬(ほお)かむり、まことに不誠実な反米ナショナリズムであった。

冷戦崩壊を前後する頃からにわかに頭をもたげてきたのが、歴史教科書、従軍慰安婦、南京虐殺、靖国参拝などの「歴史認識問題」である。自虐の情念の矢は米国にではなく自国の歴史に向けられ始めた。冷戦崩壊により敵が消滅し安んじて自虐の情念を噴出させることができるようになったのである。恐ろしきかな、情念の噴出はついに国家の指導者をまで巻き込んでしまった。歴史教科書に関する近隣諸国条項、従軍慰安婦問題についての河野談話、戦後50周年に際しての村山談話などがその端的な事例であり、自虐史観は「制度化」の段階にいたった。

 そして民主党政権は、冒頭の3つの法案に象徴される反国家思想の「制度化」を開始したのである。戦後65年、漂流をつづけてきた政治思想の帰結が国家解体の思想だというのであれば、日本の再生を願う者は「維新」を唱導し始めるかもしれない。(わたなべ としお)







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法相が辞めるべき理由

2010-08-04 10:45:16 | 民主党
法相が辞めるべき理由


http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100804/stt1008040312005-n1.htm



やはり千葉景子法相は辞めるべきだろう。それは、これまでの支持者たちが法相に愛想を尽かしたからでも、また、民間人が大臣になってはいけないからでも、さらに、法相がある種の思想をもっているからでもない。選挙結果をみれば、千葉法相の落選は民主党の選挙戦略のミスであることが一目瞭然(りょうぜん)であり、民間人の法務大臣はこれまでも存在したし、千葉法相が必ずしも思想を厳守する人でないことは、あっさりと死刑執行の文書にサインしたことでもわかる。

 千葉法相が辞めるべき大きな理由は、第一に、このまま大臣に居座り続けると議院内閣制の常道を破壊してしまうからである。議院内閣制の下では、強いリーダーシップによって首相が各大臣にそれぞれの省庁を掌握させ、そのことで政治主導を実現することになっている。しかし、千葉法相はすでに落選した段階で引退を口にし、これから政界で生きていく意思はないことを表明してしまっている。そんな不安定な大臣をいただく省庁の官僚たちは、はたしてその大臣に従って政策を実現するために努力するだろうか。


 もちろん、日本国憲法は大臣の「過半数は、国会議員の中から」選ぶと定めて、民間からの採用を否定してはいない。とはいえ、過去の歴史を振り返っても明らかなように、議院内閣制を採っている限り、大臣のほとんどは議員となり、民間人は例外なのである。これは議院内閣制の論理によるものであって、実は、憲法にある「過半数」は、憲法制定過程で極東委員会が挿入したものだが、議院内閣制を知らない者の発案によるものと思われる。というのは、議院内閣制を採用してきたイギリスやドイツにおいては、大臣が議員から選ばれるのは、あまりにも当たり前のことだからだ。

 千葉法相が辞任すべき、第二の理由は、これまでも大臣在任中の議員が落選した場合には、責任をとって続投しなかったからである。近年にあっては深谷隆司氏が平成12年に通産相(当時)でありながら落選し、直後に予定されていた経済協力開発機構(OECD)閣僚理事会への出席を見合わせている。千葉法相はその重さに気がついていないようだ。


 第三の理由は、理由の如何(いかん)にかかわらず、千葉法相は政治家として敗北したことである。落選が決まった直後、千葉法相の談話には、事の重大性を受け止めて責任を感じている様子がなかった。自分の落選は、民主党の票の割り振りの失敗だと思っていたからかもしれない。しかし票の割り振りを有利にできなかったのは、現役閣僚として失格である。

 最後に、民主党をリードする菅直人首相の責任がある。事実上、選挙を仕切ったのは小沢一郎氏であっても、現役閣僚が落選したのは、菅首相の責任でもある。辞任させると内閣改造への圧力が高まるから、民間人からの採用という形でごまかすというのは、一国の宰相としてあまりにも姑息(こそく)すぎる。

 菅首相は民主党代表だった11年、議員ではない中坊公平氏を首相候補にしようと言い出し国民をあぜんとさせたことがある。しかし、今後いくら追い込まれたとしても首相を民間人にするという奇策は使えない。総理大臣は国会議員でなければならないからだ。(ひがしたに さとし)

2010.8.4 03:12






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民主党代表選 外国人の投票参加見直せ

2010-08-04 07:38:20 | 民主党
民主党代表選 外国人の投票参加見直せ


http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100804/stt1008040305004-n1.htm



 民主党代表選が9月1日告示、14日投票の日程で実施されることになった。代表選は在日外国人を含む党員・サポーターが投票できる。国民感情からも問題の多い制度と言わざるを得ない。

 昨年秋の政権交代以前は、民主党代表選は野党党首を選ぶ選挙にすぎなかった。だが、今や民主党は衆院で過半数を大きく上回る第一党であり、党代表は国会の首相指名選挙を通じて、首相に選出される可能性が大きい。

 それだけに、在日外国人の投票を認める今の代表選の仕組みは、首相選出過程の一部を外国人の手に委ねるものといえる。憲法違反の疑いが濃い外国人参政権の行使を実質的に許すものだろう。

 政治資金規正法は外国人による政党への寄付を禁じている。民主党では党員は年間6千円、サポーターは2千円を支払う。これは党費として扱われているようだ。外国人の党費支払いに関する法的規制はないが、政治資金規正法の趣旨に反するといえよう。早急に改善すべきだ。

 民主党規約は党員・サポーターの資格要件について「18歳以上の個人(在外邦人および在日の外国人を含む)」と明記している。


これに対して、自民党や共産党などは党員の条件として「日本国民」を掲げている。日本の政党として当然の規定である。

 民主党代表選で、党員・サポーター票が投票全体に占める割合は約4分の1である。国会議員、地方議員の票で候補者の得票が拮抗(きっこう)した場合、党員・サポーター票が勝敗を決める可能性もある。特定の在日外国人勢力が集団で党員・サポーターに登録することによって、代表選の結果に影響を及ぼすことはないといえるのか。

 さらに懸念するのは、民主党が党員・サポーターに含まれる外国人数を公表していないことだ。説明責任が問われている。

 代表選では、これまで菅直人首相が出馬を明言しているほか、数人の候補者の名も挙がっている。ただ、菅首相支持派と小沢一郎前幹事長支持派による党内抗争の構図が目立っている。

 民主党が掲げたマニフェスト(政権公約)の是非、消費税論議や米軍普天間飛行場移設問題など政策論が提起されていないようにみえる。日本をどうするかを語るべきだ。代表選各候補は毅然(きぜん)と持論を掲げて戦うべきだろう。

2010.8.4 03:05








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歴史の報復

2010-08-02 18:56:33 | 日本


【日本よ】 歴史の報復    石原慎太郎氏


http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100802/plc1008020315003-n1.htm



人間のさまざまな意欲の所産である歴史は、その流れの中で多くの歪(ひず)みを生んではきたが、長い目で見るとそれを修正し結果として『ある意味で』公平な帰結をもたらしているようにも思える。


 かつて十九世紀から二十世紀にかけて歴史を支配した食うか食われるかの帝国主義の原理は、有色人種の中で唯一近代化に成功した日本が、白人の列強に伍して引き金を引いた第二次世界大戦の結果覆され多くの植民地は解放されて独立を果たし、かつての宗主国は彼の地に埋蔵されている資源にしきりに媚(こ)びざるをえないようになった。

 世界が時間的空間的に狭小なものとなり、多くの情報によって人間たちの欲望が膨張氾濫(はんらん)し、それをあがなう技術が進展し、生存の舞台である自然の破壊は進み、世界は温暖化という、意識はされても確かな対処の方法を取りきれぬ危機に晒(さら)されている。そしてこの未曾有の問題への適格な対処を、私たちは過去のいかなる歴史からも学ぶことは出来はしない。


 私が三十年ほど前に聞いたあのブラックホールの発見者ホーキングの、「文明が進みすぎた惑星の運命は皆同じで、宇宙時間からすればほとんど瞬間的、地球時間からすれば百年たらずで生命は消滅するだろう」という予告は段々信憑(しんぴょう)性を帯びてきた。

 しかし現代における人間たちの絶対的な価値基準は、どうやらどこの国においても所詮(しょせん)物欲、金銭欲でしかありはしない。そして政治はそれに媚びざるを得ない。それを抑制出来るのは『神』しかあるまいが人間の作り出した『神』もまたこの事態に所詮沈黙せざるをえない。


 さらに厄介なのは、その肝心の神様が人間たちを角逐(かくちく)に追いこむ体たらくだ。人間が作り出したものなのに、いったん人間の手を離れると『神』はいたずらに絶対化され、その本質を逸脱してしまうようだ。私には、いわゆる一神教同士のいがみ合いがどうにも理解できない。多神教というか、むしろ氾神論社会ともいえるこの日本でいう『我が仏は尊し』というくらいの心情なら理解も出来るが、歴史的には同根ともいわれるユダヤ教、キリスト教、イスラム教の間の激しい摩擦は理解に遠い、というより『神』の立場からすれば許しがたいものに違いない。彼等は自ら造った『神』たちを自らの手で殺そうとしているのだろうか。


 しかしその背景にはやはり人間の歴史がもたらした所以(ゆえん)がある。宗教の独善がもたらした中世における、エルサレムの占拠を巡っての十字軍なる愚挙が歴史の中に長い尾を引いて、さらにキリスト教圏の白人によるイスラム教圏の民族への植民地支配がかの地での抑圧と憎しみを増殖し心理的に深い溝を造成してきた。そしてそれが今日の世界での激しい対立意識を加速している。自らの国に住む異教徒の女性の衣装を禁じるような愚かさ。



                   ◇



 私は、あのペンタゴンとニューヨークの貿易センター・ビルへの多発テロが行われた時ワシントンにいて、昨日訪れたアメリカの防衛中枢である国防総省が炎上するのを目にして強い感慨を禁じ得なかった。あの出来事を象徴する出来事がすでにかなり以前に在ったことを、アメリカ人の奢(おご)りからくる鈍感さは気づいてはいなかった。


 かつてベトナム戦争当時、アメリカの国民的英雄だったヘビー・ウエート級ボクシングの世界チャンピオンカシアス・クレイは、その名前をモハメド・アリと変えて従軍を拒否して有名となった。もっともベトナム戦争そのものが国内で否定されたことで彼は市民として復権したが、彼のとった行動の根底にあったものをアメリカの白人たちは見逃していた。


 私から見れば非寛容としかいいようのない一神教同士の角逐は、その現代的な要因としてのパレスチナ問題が第二次大戦後のイギリスの三枚舌の嘘(うそ)にも発していることもあって、とても容易には治まるまい。というよりも宗教的な信条としてテロによる死を恐れぬ、歴史を背にした死を賭しての報復の遂行を無上の光栄とする、襲われる側からすれば狂信的な、攻撃側の姿勢は今後も防ぎようあるまい。ことは長引こうが、結果は見えているような気がする。


 これは日米戦争の末期、飛行機を駆って自爆する神風攻撃に震撼(しんかん)させられたアメリカ艦船の乗員の恐怖にも似ていようが、基本的に異なるものがある。第一に日本の特攻隊員は神格化された天皇のために死んだものなど一人もいはしない。宗教的な狂信などはどこにもなかった。第二に、彼等の攻撃対象はあくまで敵艦であって、無差別に一般市民をも巻き添えにすることなど決してありはしなかった。その証左に、敗戦を知らずに最期に出撃した特攻機は、攻撃の目的のアメリカ軍基地で彼等が戦勝の祝賀のパーティーを開いているのを確かめ、近くの海に自爆している。

 いずれにせよ現代の世界は、文明の進展がもたらした環境破壊とそれを防ぎきれぬ人間たちの物欲の氾濫、そして一神教同士の憎しみ合い、いわば過去の歴史が育(はぐく)んだ歴史的事実からの報復を受けているといえるだろう。


 かつてアインシュタインもインドの詩人タゴールも、やがて行き詰まった世界を救うのは日本人の抱く独自の、人間的に優れた価値観だろうとはいってくれたが、金銭フェティシズムに溺(おぼ)れている現今の日本人に、はたしてその役割が果たせるだろうか。

2010.8.2 03:40









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