5月3日(火祝 憲法記念日)、この日は朝から星稜高校野球部に帯同し、トレーナー活動を行いました
大会も参加49チームが、星稜、遊学館、金沢商業、北陸学院の4チームになりました。そして、本日、準決勝が行われるというわけです。
星稜は第2試合ということで、朝は軽くバッティングを行い石川県立野球場へ向かいました。
私もトレーナー活動のお仕事を少し行い、選手の顔や動きを見ながら一緒に球場へ向かいました。
朝からこの時期としては珍しく、やや蒸し暑く、試合中は30℃くらいになるのではと思える天気でした。雨が降る前のイヤな感じですね。いや、今日の熱い試合を啓示していたのかもしれませんね
準決勝の第1試合が8-1の7回コールドゲームで金沢商業が北陸学院を下し、まず決勝進出を決めました。
この負けたほうの北陸学院高校の米林監督は、私と同年代で桜丘高校の野球部で捕手をやっていた人物です。また金沢市立高岡中学時代は、私の星稜高校野球部の同期生で、南海ホークス(後のダイエーホークス現 ソフトバンクホークス)ドラフト6位でプロ野球へ入団した、村田勝喜くんとバッテリーを組んでいたのでした。
小松大谷戦の時だったか星稜に帯同した時に球場で会って、「決勝でやりたいね」と私のほうから話をしていたのでした。結果は残念でしたが、夏はベスト4で当たる可能性があるということですね・・・
さて、話は本題へ
第134回北信越地区高校野球石川県大会 ~準決勝~ 星稜 遊学館
平成28年5月3日(火祝 憲法記念日) 石川県立野球場
準決勝 星 稜 遊学館
一 二 三 四 五 六 七 八 九 十 計 H E
遊 学 0 0 0 2 0 0 0 0 0 2 4 10 2
星 稜 0 0 0 0 0 0 0 2 0 3x 5 11 1
(延長10回サヨナラ)
この試合、厳しい試合になるだろうなと予測はしていましたが、このような展開になるとは思いませんでした・・・誰も予測できるはずがありませんけど。
試合は序盤から遊学館の投手 戸部君が緩急をつけた変化球をうまく使ったピッチングで星稜打線に的を絞らせず終盤7回まで、確か散発4安打に抑えられていました。
星稜のエース清水君はやや球数が多かったですが、変化球は小松大谷戦より切れており、球威もそこそこでした。が、甘く入ったところは、さすが遊学館、ボールをひきつけ力強い当たりを飛ばしていました。小松大谷といい、遊学館といい、やはり上位に入ってくる高校は打力があります。
4回には、3番、4番と打ち取った2アウト後に、ワンバウンドでピッチャーの頭の越える内安打の後の右中間へのタイムリーツーベース、ファールかと思った三塁線のボテボテゴロがフェアーグランドに戻ってきてのからの~三遊間を抜けるレフト前ヒットと、何やら不運と安打が重なってイヤな雰囲気が立ちこめました。
しかし、星稜ベンチはよく声が出ていた~ 元気だった。
私はいつもバックネット裏で見ているのですが、よく野球部コーチと一緒に観戦しています。
このコーチと観戦していると試合の流れやら、駆け引きやら、選手の特徴やら、といろいろ話してくれるので面白いのですが、実は試合が動く時には、ほとんど隣にいないのです なぜか・・・それは想像にまかせますが、「ここ」というところが分かり、いい意味でも、悪い意味でも監督と選手を理解しているということなんだろうな~と感じますね
で、8回裏、やはり隣にはコーチの姿はありませんでした
6回終わりからでしょうか、相手投手の戸部君のストライク・ボールが分かりやすくなり、やや疲労があるかなという投球にかわってきました。「いけるんじゃないの」と思っていましたが、なかなかキメの一本が出ません。
8回裏の先頭バッター清水君たおれ、9番川岸君。川岸君は下位打線ながら上位断線に繋ぐ重要な働きを初戦より果たしてきています。キーマンorラッキーーボーーイになっていることが多い打者です
その川岸君が二塁打を放ち、劇場の幕が上がりました。続く1番 森田君がショートゴロ・・・と、そんな難しい当たりではありませんでしたが、バウンドが合わなかったのか、遊学館のショートが一塁へ悪送球。二塁ランナーが生還し、森田君も二塁へ。
ここで好打者、重要な場面で「いい仕事してますね~」という職人の2番 畑中君にまわり、いや~何か安心感すら感じる雰囲気が打席にあり、見事、ライト前運び、二塁ランナー森田君、ややスタートが遅かった感はあったのですが、本塁クロスプレーで同点としました
8回裏は、ここまで好投を続けていた遊学館 戸部君から左のサイドスロー琴浦君にスイッチしてピンチを切り抜けました。
そして、9回は両チーム無得点で延長戦へ突入。ここまで星稜ヒット7、エラー1、遊学館ヒット7、エラー1.本当に互角。
清水君の投球の多さが少し心配ではありましたが、彼ならやってくれると信じて後ろから見守っていました
清水君は今日の試合、どちらかというと前半より後半のほうが調子が上がっていたような気がしましたから。
10回、安打でランナーを溜められ、ここまでヒットなしの4番 内潟君が意表をつくス・ク・イ・ズ~、次の打者のタイムリーツーベースもイヤな感じでしたね。 これで2点与えて2-4となりました。
でも4番の内潟君をヒットなしに抑えていたことは大きかったと思います。相手の勢いつきますからね。
しかし、星稜ベンチ、スタンド、守備についている面々、よく声が出ていました
皆で声をかけあっていました。そんな空気があるからなのか、「こいつら何かやってくれらんね~け~」というワクワクしたものを感じるわけです。星稜贔屓と言われてしまえば、それまでなのかもしれませんが。確かに何かがそこにはあると思います。
10回裏、ここでまた、9番 川岸君から始まります。ガチコーンと打ったゴロはセカンドへ。イレギュラーしたかどうかは分かりませんが股間を抜けて外野へ転がる。本当に野球は何が起こるかわかりません。その後、森田君がたおれ、畑中君がエンドランを決めランナー1・3塁。
ここは監督は、当たって無い3番 佐々木君に変えて、小松大谷戦、金沢戦と調子を上げてきている越中君に代打を任せました。彼、確かに今朝の練習でいい打球を飛ばしていました。そして、彼は、いい意味でノーテンキで、こんな場面でも緊張し過ぎることはないのだとか・・・凡打か大仕事(でも、ゲッツーはやめて~)・・・
見事、監督の起用に応え、ライト線へ運ぶタイムリーヒット。1点差とし、ここまで眠っていた獅子の四番 寺西君がセカンドの右を痛烈なゴロで抜けるタイムリーヒットで同点。
何とここで迎えるのが、本日4打数3安打と一人で絶好調打ちますぞオーラ満々の5番 木倉君。
彼は今大会を通じて打ち続けています。
遊学館ベンチは10回裏に入るころから、ザワザワとしだしたかな~と感じる動きでしたが(私の思い違いかも)、木倉君を迎えるところで、ピッチャーを栃原君に交代。
ここまで来ると、そうとうなピッチャーでない限り、この雰囲気の中で自分のピッチングはできないのではないでしょうか。
木倉君は、変わったばかりの相手投手のストレートをレフト線へライナーで運ぶタイムリーで、星稜 逆転サヨナラ劇場が幕を閉じ、ゲームセットとなりました。
8回裏と10回裏、ここで得点に絡んだのはエラーです。エラーから全てが始まっています。しかし、星稜はそのエラーを契機に見逃さず、いただいたものは、ちゃんとお返ししていく勢い、集中力はこの大会で大きく成長した点かなと思いますね。
清水君160球を力投、打撃は長打は少ないものの11安打を放ちました。エラーも少なく守備もしっかりしており、練習の成果が出ています。
この試合でも、今後の改善、修正点がみつかったと思います。試合後も練習を行っていました。
私は、明日(5月4日)の決勝のために、選手の身体ケアのための鍼スポーツマッサージ施術(トレーナー活動)をさせていただきました 今日は、曇りと言っても気温が高く、何やら顔も徐々に焦げてきましたので、施術が終了した後の疲労感たるや・・・昨日から少し寝不足気味だったのもありますが
が、選手には全力でケアにあたったことは言うまでもまりません。
そして、これで第131回北信越地区高校野球大会出場以来の3大会ぶりの北信越出場を選手たちは決めてくれました
しかし、北信越地区大会や夏の県大会を戦いやすくする意味でも、石川県では有終の美を飾って、頂点にたっておきたいものです
決勝の相手は冒頭にも書きましたが、金沢商業 です。
ここ最近数年の実力の伸びをみると侮れない相手ですし、得点に大差がつくことは考えられません。
また、星稜は昨年、ノンタイトルです。ということは王者ではないのですから、常に挑戦者である気持ちを忘れずに、この勢いで明日に臨んで欲しいと思います。
獅子は目覚め始めたので、次は虎が覚醒し躍動することでしょう。
そして、私は明日も朝から野球部に帯同予定です
大分県(耶馬渓橋;日本で一番長い石造りの橋)
長文お読みいただいき、お付き合いいただき、ありがとうございま~す
この日はハロー君見ながらの応援だったのですが心臓止まりそうでした。
清水君、ようやったようやったようやった~。私ももらい泣きしてしまいました。(次の日ももらい泣きした、笑)
そしてみんなみんなハートが熱い!こちらまで気迫が伝わってくる試合でした。もう頼もしすぎます!
決勝戦は観に行けましたので、そのブログも楽しみにしてます。
あと、お母さんのこと本当にいろいろとありがとうございました。いつも田中先生とお喋りしたこと楽しそうに話してくれてたんですよ。(*^_^*)
さあ、お母さんの分まで星稜応援するぞー!
これからもよろしくお願いします!
コメントありがとうございます。
ハラハラさせませが、星稜野球部みな成長してます。ここには書いておりませんが、背番号をもらっていない選手たちも虎視眈々とレギュラーの座を奪取すべく練習に励んでいます。
そんな星稜の総力としての力が今回試合にも出ているのだと思います。皆様のおかげで優勝できました。応援の力も大きいですからね~。
お母さま、本当に残念でしたし、この前、練習試合を観に来ていたお父さまにお聞きしてビックリしたというのが正直なところです。
そうやってお話いただいていたのなら、力及ばずでしたが、少しは人生の助力になれたかなと感じております。お知らせいただき、ありがとうございました。
お話をお聞きした時は、涙がすこし込み上げてきました。どうかお母さまのぶんまで、楽しく、そして明るく、人生を過ごしてください。そして、星稜高校野球部の応援もさらによろしくお願いしま~す\(^o^)/
また子供達に教えられました。星稜高校野球部には数多くのOBがいて社会で活躍されていますが、この星稜魂という絆で結ばれている。二年前の夏以降から度々みられる劇的なドラマは、大げさな言い方ですが、人の一生も最後のその時までわからんぞ、と思わせてくれます。春先から、OBの高木京介君が厳しい状況下にありますが、高木君にもバリバリの星稜魂が備わっているはずで、必ずや人生に逆転勝利するものと私は信じます。現役の星稜野球部の皆さんには、レギュラーであるない関係なく、この星稜魂という絆を後世に伝えていってほしいです。魂のバトンは今、君達が握っています。頑張って。
素敵なコメントありがとうございます。
星稜は野球部だけではなく、意外に「星稜」というだけで見えない絆があったりするんですよね。二年前からの最後まであきらめない精神は人生にも通じる学びだと思います。それを体現し、また試合という場で示してくれる選手の能力に脱帽するとともに、それを導いてくれているスタッフにも感謝したいですね。高木京介君ですが、あのような大きな事件にも関らず1年間の謹慎処分で終わったのは彼の人間が為せる業かなと思っています。この1年をどう過ごすかで、未来を築き、大きな勝利へと繋がっていくのだと思います。彼はきっと善き道へ進んでいると思っています。私も補欠でしたが、星稜で得た精神力が肥しの一部となり今があります。現在の部員たちも「今」を一所懸命、生きることが星稜魂を受け継ぐことになっていくと、自然に分かっていくのだと感じます。
今後とも応援よろしくお願いいたします!