二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

第1回 小児はり灸マッサージ研修会 金沢市鍼灸マッサージ師会主催

2022年09月14日 | 小児はり

 令和4年も秋となりましたが、まだまだ夏のような日があります。お昼の暑い時間は水分補給も小まめに行ってくださいね。

 また、一日の寒暖差が大きくなっています。このような時期は自律神経や体の内外のストレスを微調整する副腎系の機能がアンバランスをおこし、体や心の不調をきたしやすくなります。生活習慣を見直し、それでも調子が悪い場合は鍼灸治療も回復方法の一つですのでご利用ください

 

 さて、少し時間が経過しましたが、金沢市鍼灸マッサージ師会が主催し開催しました、第1回小児はり灸マッサージ研修会が行われましたので参加しました・・・といいますか主催者ですから変ですかね。笑

 本研修会は、金沢市こども未来局子育て支援課や福祉健康局にもご協力いただいての研修会です。業界団体が主催する研修会ならではの取組みだと思います。行政には、私たち はり師・きゅう師・あん摩マッサージ指圧師 が出来ることを知っていただき、私たちは、金沢市が取り組む子育て支援に関する取組みや施策を理解しながら、金沢市が子育てしやすい街、子育てしたくなる街と子どもや父母など子育て家族に実感いただけるよう、鍼灸マッサージでも支援していきたいという思いの研修会です。三方よし

 小児や乳幼児のマッサージというと、まだ馴染みあるかと思いますが、小児はり というと地域差はあるにしても、まだまだ馴染みが薄いのではないでしょうか。

 実際、研修会の企画説明を行いに、金沢市こども未来局長、福祉健康局長、子育て支援課長、健康政策課長と懇談の場を設けた時、”小児はりという言葉を聞いた時は、子どもに鍼(はり)が針山のように刺さっているイメージ”だったということです。それだけでも話をして良かったと感じました。

 そうなんです 小児はり は基本的には皮膚に刺さない鍼(はり)で、なでる、さする、トントンする、優しい気持ち良い、そして短時間で効果的な治療方法なのです

 また、業界団体と行政との架け橋は政治であり、金沢市鍼灸マッサージ師会顧問の下沢 広伸 金沢市議会議員にも金沢市側との懇談を段取りいただき、今回の研修会実施にいたりました。感謝でございます。
 当日も、お忙しい中、研修会の様子を見に来ていただき重ねて感謝でございました

 当日は会場、Web参加あわせて25名の皆様に参加いただきました。

 第1回としてはまずまずの参加者かなと思います。この研修会は年度2回で3年間実施する予定です。

 すべての日程で第1部に金沢市の子育て政策を研修し、第2部で小児はり・灸、小児・乳幼児マッサージ、小児科医療について学んでいきます。

 そこには私たちの鍼灸マッサージ業を活用いただき、子どもが、子育て家族が、金沢市行政が、住人にとってウエルビーイングな地域社会となっていくために支援したいという思いも込められています。

 

第1部(午前10時~12時;石川県地場産業振興センター本館3階 第4研修室)

演題:かなざわ子育て夢プラン2020について

講師:不破 野生 様(金沢市こども未来局 子育て支援課 主事)

 金沢市子育て支援課が15年間実施してきた、子育て支援の施策「かなざわ子育て夢プラン」について、動画も交えながら、その概要を分かりやすく説明いただきました。

 2023年から国では子ども家庭庁が胎動し始めます。金沢市では、子育て支援の充実のため微に入り細に入り、かゆいところに手が届くような施策に取り組んできました。施策と言っても、完璧なものはなく、また社会環境や状況によっては変わっていかなければならない部分も多くあります。
 そのため5年毎に計画を更新し、より良いものにすべく進めてきました。

かなざわ子育て夢プラン2020

 その説明を聴講しながら、私たち鍼灸マッサージで出来ることは多くあるな~と感じました。

 また、このプランは素晴らしいもになっていますが、まだまだ市民に周知できていないとのことで、金沢市側もWebページや冊子をつくり周知しているということで、金沢子育てお役立ちWebの「すくすく子育て編~のびのびビ~ノ」「安心出産編~わくわくウ~モ~」なども紹介がありました。

 当院もお子さまや親子で鍼灸治療や小児はりを利用される方が多いので、このような情報をお伝えしていければと思いました。そういう意味でも鍼灸マッサージ院は地域の情報発信の一つの中継点的役割を担えるのではないかとも感じました。いえ、そのようになれます。

 また、当日は、子育て支援課 山下課長にもご出席いただき、質疑応答では会場から鋭い質問に行政の現状や立場などを回答いただきました。だけではなく、前向きな言葉もいただき、まずは業界団体として多く子育て支援に関する人たちが集う交流の場に参加すること、そして、意見をどんどんあげていただくことも必要であると話があり、よい関係づくりが構築できそうな土台の土台ができたかなと思っています。

左;山下 子育て支援課課長 右;不破 子育て支援課主事

 私たし鍼灸マッサージ師側の体制づくりも欠かせない課題でもありますが、大きな目標がありますので、課題が多い程それを達成したときの喜びはさらに大きなもになると胸に秘めてやっていきます。

 金沢市HPにある動画も紹介しておきます。

 有意義な第1部研修会でした

 

子育てすくすく情報 みんなでつながり 支え合う 子育ての喜びを分かち合うまち金沢(金沢市HPより)

 

第2部(午前13時~16時;石川県地場産業振興センター本館3階 第4研修室)

演題:小児・乳幼児のためのタッチケア・マッサージのための基礎(講義・実技)

講師:小松崎 厚子 先生(クイーンオランジュはりきゅう治療室)

 母親や親子教室で乳幼児や小児のタッチケアを一般の皆様に教えていることもあり、たいへん分かりやすく講義と実技を行っていただけました。

 何よりも子どもや子育てををするママ、パパへの愛と情熱がほとばしるような空気感が素敵で、内容が深い研修となりました。

講師の小松崎 厚子先生

 小松崎先生が、これまで得てきた多くの技術や知識のほんの一部ですが披露していただき感謝であるとともに、これを活かして小児はりの実践やパパ、ママにタッチケア・マッサージを通じて有益な子育て情報をお伝えすることができます。

 触れることの大切さ ほんの些細な注意点を気をつけて対応することで子どもの脳の感じ方が変わること 小さな子どもという存在にも尊敬の気持ちをもって接すること などなど気づきをたくさんいただきました。

 小松崎先生からは大盤振る舞いでパワポ資料の提供がありましたので、それを復習しながらアウトプットしていきたいと思います。

実技で使用したお人形の "ポポちゃん"

 実技では、お人形ちゃんを使いながらのタッチケアやマッサージの方法を午前中の講義も踏まえながら、頭、お腹、背中、手足などにわけ分かりやすくレクチャーしていただきました

 これは、あん摩マッサージ指圧師が小児や乳幼児へ行うマッサージに加え、ママやパパがタッチケアとして自分のお子さまに行っていただけることを学ぶ場でもありました。また、鍼灸師は法律上マッサージ行えませんが、触れ方や考え方、指導の仕方は学ぶことが多く、小児はりにも活かせる部分もたくさんあった研修でした。

 子どもが喜ぶように、苦痛にならないような対応として、シュ~~などかけ声をかけながらマッサージを行うやり方や、歌をうたいながらマッサージを行うやり方は勉強になりました・・・が、保育士さんが歌をうたいながら子どもに対応するような感じで、ちーと私は恥ずかしいな~なんて思いました

 終盤には、先生が持参されたマッサージオイルを使用し会場参加者はペアになりタッチケアの触れる感覚を学び、また、相手の背中を触れることでその人の感情をうかがい捉える体験(触れることの奥深さ)も行っていただきました。

 もう少し聴講していたい そんな感動を覚える研修会となりました。

 

 運営の本会理事のスタッフの皆様にも感謝でございます。

 

 第2回は冒頭の写真の通り、9月23日(金祝)に開催されます。
 この記事を書いています本日(9月14日)が参加受付締切となりますので、ご参加されたい皆様はどうぞご連絡ください

 

 最後までお読みいただき、ありがとうございます

 

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