やっとブログを書ける時間ができてきましたので、2014年、熱く燃えた夏を振り返って、トレーナー活動を回想録という形で書いておきたいと思います
2014夏が終わり、星稜高校野球部が新チームになっての秋の石川県大会では準優勝。北信越大会へ進んでの戦いでは、1回戦で富山工業には勝利したものの、2回戦で新潟の中越高校に敗戦 来春の甲子園出場はなくなりました
が、悪いことばかりではなく、甲子園で活躍したエースの岩下大輝君が、千葉ロッテマリーンズにドラフト3位で指名されました 3年間の努力が実り、彼は次のステップへ駆けあがっていきました。プロでの彼の活躍を期待したいと思います
あの劇的な奇蹟の逆転ゲームが繰り広げられた2014夏の甲子園予選 石川県大会の決勝戦・・・
興奮冷めやらぬうちに、すぐに次の準備が始まりました。
星稜高校野球部トレーナーとして甲子園へ帯同のための準備です。患者さまには前もって「星稜高校野球部が甲子園出場を決めたら、10日ほどお休みします」と言ってありました。抽選会が終わって試合日程をみて休診日をお知らせしないといけません(嬉しい悩み)。
8月6日(水) 第96回全国高校野球選手権大会組み合わせ抽選
大会第2日目(8月10日) 第2試合 星稜 静岡 に決定
これでトレーナー活動日程が決定。1回戦に向け、甲子園開幕の前日8月8日(金)の午後3時まで治療院で診療を行い、その後、車で大阪へ向かいました。その後は試合の結果に応じて決めていくという形をとりました。星稜高校野球部に帯同している間、心配な症状の患者さまなど気がかりな患者さまが多かったのですが、後ろ髪を引かれる思いで大阪へ向かわせていただきました。この場をお借りして再度、御協力いただきました患者さま、ありがとうございました
8月8日(金)、午後3時30分に金沢を出発はしましたが、折しもこの日は台風が日本へ接近しており、上陸もありうるというお天気状況でした。自然現象や天気には人は従わざるを得ません。 しかし、甲子園は予定通り行われるのだろうかと心配になりました。
なんせ、大阪到着まで、ワイパー全開が3回ほどありました おそろしいほどの強さの雨が降り、自然の雨で洗車してもらった感じでした
案の定、台風は日本列島に上陸 風よりも強い雨をともなって日本列島を縦断していきました。そりゃ~もう大阪はバッチリ進路となっておりましたので、やや怖さを感じるほどの雨となりました。
8月9日(土)に予定されていた第96回全国高校野球選手権大会の開会式は2日間、順延されました。開会式から2日間順延となったのは大会が始まって初めてだそうです。
さて、トレーナー活動ですが、選手とともに寝泊まりし、選手とともに起床から就寝まで行動を共にします。練習にも一緒に帯同し選手の動きを観て、食事もいっしょに摂ります。そして選手の休憩時間が私の仕事の時間となります
雨で2日間順延したため、練習場の確保もたいへんになります。選手のモチベーションを上手く調整するためには練習時間やメニューの工夫も必要となります。そのあたりは監督、コーチ等スタッフはよく考えて練習していました。
選手みんなで大阪空港 ウォーキング 宿舎が大阪空港のすぐそばだったので、お客様の邪魔にならないように約1時間のウォーキング。私も一緒に歩きましたが、最近、運動不足だったので、結構いい運動になりました
午後からは奈良県生駒市にある近畿大学の室内練習場で練習でした。
8月10日(日)は調度、台風が大阪を通過していました。
すご~く強い雨でした。こんな雨はあまり体験したことがないかもしれません。なんせ石川県は自然災害が少なく、台風の影響もあまりないからです。雷はすごいですけど 下は練習を行った大阪ガスの室内練習場です。
台風の影響による雨で大阪ガスさんの陸上競技場は湖状態になっていました
それでも練習できるということは有難かったです。
8月11日:第96回全国高校野球選手権大会 開会式です
やっぱり何度来ても甲子園は最高ですね そしてワクワクします
ファンファーレとともに選手が入場です いつ聞いても、いつ観ても、そして球場で雰囲気と空気を感じるとなおさら鳥肌が立ちます そして、感動です 石川県50校のぶんも甲子園で代表として恥じないような試合を行うための大事な一歩です。
石川県代表 星稜高等学校~
アナウンスがあるとひときわ大きな拍手をお客さんからいただきました やっぱ嬉しいですね。
入場行進で選手が待機しているときも「星稜頑張れ」「応援してるよ」と観客の皆様から声援をいただいたということを後から選手に聞きました。有難いですね
やっぱり感動しますね。いい行進でした。気持ちが入っていました
そして1列になってからも最後まできちっと行進していました。とかく勝負事ですから勝つことに焦点がいきがちですが、細かいけれどもこのような行動というか、動作というか、行動や態度には全て人間の心が現れると思います。これは野球に限らずです。
星稜高校では、このような人間性の教えを厳しくしています。野球選手と言っても社会の一員ですからね。彼らの行進は昨年よりさらにいい行進だったと思います。
今年は18名全員で入場行進ができましたしね(昨年は一人、熱中症でダウンし入場行進できませんでした…が、今年はしっかりと開会式に参加できましたとさ )
出場全校が揃ってバックスクリーンからバックネットに向かって進んでくる時が圧巻です
選手宣誓は、作新学院高校(栃木代表) 主将 中村幸一郎 君
開会式が終了し、早くも気持ちを入れ替え明日の試合へ向けての練習へ出発です
午後からの練習は、伊丹スポーツセンターの野球場が割り当てでした。2日ぶりの土の上での練習でした。気温もそんなに暑くなく、ちょうどいい天候でした。明日の試合に向け最終調整です。
いい動きをしていました。また、ここまで大きな怪我もなく体調も順調に来ています。明日に期待を持たせる感じの練習内容でフィニッシュしていました。笑顔も多かったです。なんせ「必笑」ですからね
私は、練習からホテルへ帰り、夕食&ミーティングまで、そして、就寝までと、私の方もトレーナーとして心身の最終調整のお仕事です
明日の初戦、静岡高校は星稜と良く似たチームカラーで、メキメキと力を付けている伝統校です。東海大会でも好成績をおさめているので、前評判では”静岡が有利”という声が多かったように思います。
しかし、今年の星稜は一味違うんです 野球はやってみないと分からない。選手たちの心身の状態をみると明日はいい試合をしてくれるんじゃないかな~と想像し、また、私の甲子園初勝利もお願いしま~すとの思いで(2005春、2007夏、2013夏と甲子園へ帯同しましが、いずれも初戦敗退でした)いました。
選手へのトレーナー活動も就寝時間ギリギリで終了。すべての体力を注ぎこみベッドへ倒れ込み、勝ちゲームをイメージしながら夢の世界に入っていった私でした
パート2は、初戦の 静岡戦から次の試合までを書いていきたいと思います
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