第91回選抜高校野球大会へ星稜高校野球部のトレーナー帯同をさせていただきましたので、少し遅いですがその振り返りをさせていただていおります
この試合、残念な結果に終わりましたが、超高校級の投手がいても総合力が高くないと頂点は取れないことが腑に落ちた試合になったのではないかなと私は思いました。
そして、この試合での負けがあったからこそ、夏の甲子園での素晴らしい試合に繋がったのだと思います。
打撃も、守備も、メンタルも、個人個人がチームが夏の甲子園予選までの三ヶ月半で何をしなければならないかを自覚出来た試合、ヒントを得た試合であったのではないかなと感じました。
ここからチームの非常事態にもかかわらず、チームの結束力を上げ、春の北信越大会を優勝し、苦しい石川県予選を戦い抜いたわけですから、この試合の価値も上がったのではないかなと考えています。
勝つに越したことはありませんが、負けるには理由があります。それに真剣に向き合うかどうかという所で、彼らは大きく成長していきます
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第91回選抜高校野球大会
大会期間:3月23日~4月3日
優勝校:東邦高校(愛知・東海地区 30年ぶり5回目) 準優勝校:習志野高校(千葉・関東地区)
【試合前の練習風景】
甲子園入りし、さて試合開始!
【第91回 2回戦6日目第3試合フル】星稜vs習志野 2019年3月28日■選抜高等学校野球大会(甲子園)
大会第6日目 第3試合(3月28日) 観衆 38000人 試合時間 1時間52分
星 稜(石川) 習志野(千葉)
習志野 000 100 101 3(0失策)
星 稜 010 000 000 1(2失策)
星 稜:6安打 1四球 1死球 残塁5 奥川投手 133球(完投)三振10
習志野:7安打 2死球 残塁 7 岩沢投手 17球(1回2/3)ー飯塚投手 96球(7回1/3)三振5
この試合、序盤よりボールが高めに浮いており、ややストレートがシュート回転。スライダー、チェンジアップ、フォークの曲がり方は大きいもののキレがありませんでした。こんな時は本当に冷や汗ものです。トレーナーとして。
身体と心をうまくサポート出来なかったという責任と申し訳ない気持ち、反省でいっぱいになります。そんな時は、どうか勝って宿舎でトレーナーサポートさせて欲しいと祈るばかりです。
不調の原因はいろいろあると思いますが、責任の大きな一端はトレーナーの責任です。
それでも奥川投手(現 東京ヤクルトスワローズ)は、調子が悪いなりに、そして投球に集中できない状況があったとしても、それなりに対応しながらピッチングをしていました。それはスゴイ投手だなと感じました。10三振をとってますからね。そして、死球は2個与えましたが、四球は0です。
その状態の中、星稜は守備でのエラーや、エラーは付かないけれどもミスが失点に繋がっていきました。
打線は、2回途中からロングリリーフとなった習志野の飯塚投手の伸びのあるストレートとキレのある変化球、また緩急をつけた投球にチャンスはつくるが点が取れない状況が続きました。そして、試合終盤のランナーをセカンドにおいての牽制アウト・・・あれは痛いミスでした。
守備に、打撃に、すべてがチグハグな感じで、なかなか波に乗っていけない試合でした。
相手の習志野は、星稜からもらったミスを上手く絡めながら得点していきました。派手さはない泥臭い野球ですけど、粘り強さというか、しつこい野球をしてくる、そんな強さのあるチームでした。
新聞やニュース、またSNSなどで、習志野高校ブラスバンドの美爆音美爆音という事がもてはやされていました。確かに大きく統率のとれた上手な応援だったと思いますが、選手達はその対策はちゃんとしていたので、気にならないことはないですが、巷で言われるような意識はなかったように思えます。
確かに外野手などは、バットの音も打球の判断材料の一つとなりますので集中できないかもしれませんが、集中していれば心配ないかなと感じます。確かに大音量ではありました。
星稜高校Gに帰って、お世話になった皆様への挨拶とミーティングで夏でのリベンジを誓うチーム星稜
星稜以外のその他の試合
第1試合 熊本西(熊本)2 13 智辯和歌山(和歌山)
第2試合 市立和歌山(和歌山)6 2 高松商業(香川)
彼らは大きく成長し、夏またこの地に乗り込み歴史を創っていくのでした
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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