四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その141)

2024年07月17日 05時57分51秒 | 短歌

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その141) 短歌の投稿を歓迎します!!

 ☆☆☆ 能登地震で亡くなられた皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
     また、被災され依然として避難を余儀なくされている皆様に
     お見舞い申し上げます。

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 短歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「水曜サロン」は以下の通り第一部、第二部構成に区分して運営致し
     ていますので、それぞれに詠歌、返歌を出詠願います。
     第一部 「口語短歌・水曜サロンの会」:従来通り三首まで出詠願います。
     第二部 「ネット短歌」       :返歌専用です。
 
 「口語短歌・水曜サロンの会」は、このブログにお立ちより頂いている皆様の
 詠まれた短歌を、毎週水曜日に掲載し、その作品の鑑賞を行うサロンです。
 短歌の初心者の方から、ベテランの方まで、所属する短歌会等を越えて、自由に
 短歌を投稿し鑑賞しあえる「賑わいのあるサロン」を目指したいと思っています。
 皆様の短歌の投稿と、歌評、ご意見、ご提案等をお寄せ頂ければ幸いです。


     「今年初めて咲いた 月下美人」

「ブログ友の投稿短歌 交流コーナー」

【詞書】源氏物語や紫式部日記・紫式部集には和歌(巻名歌等)が沢山
  ありますが、その和歌の返歌を口語短歌で提出します。返歌は源氏
  物語の内容や進行に合わせてではなく、短歌に沿った言葉・単語や
  自然・地名からヒントをもらい詠みます。今週は源氏物語巻名歌から
  2首、紫式部集より1首の計3首提出します。
註)源氏物語巻名歌・26横笛(よこぶえ)
  歌の背景
   光源氏四十九歳。夕霧の一周忌の供養も終わり、御息所(落葉宮の母)
   は、柏木の遺愛の笛を夕霧に贈る。
〇露しげき むぐらの宿に いにしへの 秋に変はらぬ 虫の声かな
 と、聞こえ出だしたまへり 一条後息所
〇横笛の 調べはことに変はらぬを むなしくなりし音こそ尽きせね  夕霧
(返歌)
☆荒れた家 秋と変わらぬ 虫の音は 持ち主しのぶ 悲しみの声
☆柏木を しのぶものの 泣き声は 尽きせぬものか 横笛の調べ
註)紫式部集・26
〇小塩山 松の上葉(うわば)に 今日やさは 峯のうす雪 花と見ゆらむ
(返歌)
☆暦には 初雪降ると あるのなら 雪が積もって 峰にうっすらと
                         浅間山明鏡止水さん
【解説】
 一首目、落葉宮の母の歌は「涙にくれて暮らすこの荒れた家で、昔に
 変わらぬ笛の音を聞かせていただきました」と意訳できますし、それに
 答えた二首目、夕霧の歌は「横笛の調べは昔と変わっていませんが、
 亡くなった人を偲んで泣く声は尽きません」と詠っています。
 この二首の歌への作者の返歌は、何れもそれぞれの方の哀しみに寄り添い
 それを肯定する返歌となっています。二首目の「横笛の調べ」と泣き声の
 関連性をすこし強めて詠ってみましたが、いかがでしょうか。
 【ご参考】
 ★亡き人を偲ぶ笛の音変わらねど いまだ尽きせぬ泣き声のある
 三首目の歌は、紫式部の身近に仕えていた侍女の詠んだ歌と推察できますが、
 「小塩山の松の上葉に今日はおっしゃるように初雪が降って峯の薄雪は
  花が咲いたようでしょう」と意訳できますね。作者の返歌も、初雪の
 降った様を元歌に沿って、花のように「峰にうっすらと」積もる様子を
 詠っていますが、もう一歩進めて詠んでみました。
 【ご参考】
 ★小塩山 松の上葉の初雪は 峯を包みて花のごと見ゆ 

【詞書】夏燕、夏のつばめで三首詠みました。爽やかな気持ちいい夏の
  季語です。
☆万緑に埋もるる小歩危 大歩危の天と地かすめ夏燕すい
☆かんかんと遮断機降りて 佇めば 空に一閃夏のつばめよ
☆清水の舞台をかすめ 青空を斬り閃光のごと夏燕
                         みっちっちさん
【解説】
 季語「夏燕」を用いて、夏らしさが感じられる歌三首を爽やかに詠んで
 頂きました。

 特に一首目の歌は、力強く雄大な自然の風景と、そこに飛び交う燕の
 軽快な動きが鮮やかに描かれた一首です。また、「万緑」と
いう言葉に
 よって、緑の質量が強調され、「小歩危」「大歩危」
という地名を
 並べることで、吉野川の渓谷の険しさと壮大さが
表現されています。
 さらに、結句の「すい」という擬音語によって、燕の軽快な動きが
 生き生きと描写されて、作者の感性と表現力が見事に光る歌になって
 いると感じます。
 二首目の「空に一閃」の表現も見事です。

【詞書】買い物をしたことで、二首出詠させて頂きたいと思います。
☆節電のためと購入 冷風機 冷房 弱も 製氷MAX
☆病院の帰りに龍田大社寄る 五色の念珠揃いて購入
                         西BOOさん
【解説】
 一首目、詠まれている冷風機は、冷蔵庫の製氷機と同じ原理で動作
 しますが、冷蔵庫内で循環する冷気を利用して水を氷に変え、
冷たい
 空気を送り出しますね。下の句の「弱」と「MAX」の対の表現に
独特の
 ユーモアが感じられます。

 二首目の歌、龍田大社は、奈良県生駒郡三郷町にある神社で、風の神
 (風神)として古くから信仰を集めています。なお、創建は

 約2100年前とのこと。「五色の念珠」は奥様の回復を願ってのものと
 考えますが、この願いと、祈りが「白龍」の神に届きますよう
私達も
 祈念したいと思います。

【詞書】数年前の娘からの贈り物紫陽花は鉢植えから地面に植え
  替えると、毎年枝を広げ美しく咲きます。名前は「コンペイトウ」
  という額紫陽花です。
☆母の日の娘(こ)の贈り物紫陽花は年ごと彩を深めて咲きぬ
☆スーパーに和毛ふるえる白桃の少女のようなはにかみに合う
☆忽然と逝きし人恋う夏盛り白桃すすりぬ雫に濡れて
                         夕庵さん
【解説】
 一首目の歌、お嬢さまから母の日に贈られた額紫陽花が庭に移された
 ことによって、年ごとに繁茂し藍色を深め美しく咲き誇っている、
 その様子が趣き深く詠われています。
 「こんぺいとう」と言う名の紫陽花は、白覆輪の八重咲きとなる金平糖の
 ような可愛い花が特徴とのこと。鬱々とした年々の梅雨の季節に
温かな
 お嬢様の心遣いが心に沁みますね。

 二首目の歌、「和毛(にこげ)」という言葉を使うことで、白桃の繊細な
 産毛を表現し、「ふるえる」という動詞を用いることで、
白桃の瑞々しさ
 と生命感を鮮やかに描き出しています。

 日常的な風景の中に、繊細な感性と美しいイメージを織り込んだ、印象的な
 歌と考えます。

 三首目の歌、「雫に濡れて」では、白桃の滴る果汁と、涙とが混ざって
 いるようにも感じら悲しみに暮れる作者の姿が浮かんで
きます。
 また、亡くなった人を偲ぶ気持ちが繊細な言葉で表現
されていて、深い
 共感を呼び起こす歌と感じます。


     「咲き初める オリエンタルリリー」

【詞書】YouTube短歌:富田勲 展覧会の絵 チュイルリーの庭
☆皆で駆け巡れ!あらゆる場所に
     新たな発見が。

  今の道を迷ふな!
【短歌説明】自閑さんご自身の説明です。
 チュイルリーの庭の前にプロムナードがあるのですが、イメージが
 尽きたのか?出来ず、次のチュイルリーの庭を出詠します。後に
 出来ましたら、前後しますが、出詠したいと思います。
 富田勲のシンセサイザーの展覧会の絵は、1975年2月に発売された。
 前作の月光に次いで、7ヶ月で完成したそうです。1975年8月16日
 付けのビルボード・キャッシュボックスの全米クラシックチャートの
 第1位を獲得し、1975年NARM同部門最優秀レコード2年連続受賞、
 1975年度日本レコード大賞・企画賞を受賞しました。
 チュイルリーの庭は、 遊びの後の子供たちの口げんかと副題が
 付いている。フランスのテュルイリー宮殿の庭で遊んだ後に喧嘩を
 する子供たちの様子が表現されています。
 下記URLに展覧会の絵を貼付しておりますので、御覧戴ければ
 幸いです。
 https://blog.goo.ne.jp/jikan314/e/1fc6e5cf5c1017f003f7802b8e7f2bab
                         自閑さん
【解説】
 「短歌説明」にも記されていますが、「チュイルリーの庭」の曲は軽快で
 明るいメロディーが特徴で、子供たちが遊びながら口げんかをしている
 様子が音楽で表現されていますね。チュイルリー公園は、ルーブル美術館
 の隣に位置し、パリ市民の憩いの場として知られています。
 また、富田勲の曲は、ムソルグスキーの原曲に現代的な解釈を加え、
 シンセサイザーの多彩な音色を駆使して新たな魅力を引き出していますね。
 作曲による「本歌取り」とも言えますが、原曲を超える水準故に世界的な
 評価も頷けます。そんな曲のイメージから歌を紡ぐ営みは、やはり
 相当にしんどいものと拝察いたします。しかし「今の道を迷ふな!」の
 下の句は、「チュイルリーの庭」のイメージを表現するのみでなく、
 人生の指針として、自らにも言い聞かせる内容も含まれていると拝察
 させて頂きました。
 YouTube短歌の神髄とも言える、曲のイメージを膨らませ言葉に凝縮
 させる技を、改めて学ばせて頂きました。

【詞書】6月あたまだったか5月の終わりかに、朝日新聞土曜日の
  書評ページに紹介されていたのに興味をもって、書店に注文して
  6/28に買った「呪文よ世界を覆せ」という講談社のコミックの第1巻。
  イマイチ売れない芸人の青年(相方はブレイクして、ピン芸人の賞
  レースで優勝して、主人公にはまだ言っていないが、ピンでやりたい
  と思っている)が、なかなか売れないウケない、同棲していた彼女は
  他の男と居た上に、そいつにボコボコにされた、舞台はボロボロで
  相方に冷たい言葉を投げられ…で、劇場の裏で落ち込んでつぶやいた
  ひと言が、5・7・5・7・7になっていて、たまたま聞いた(劇場の上で歌会
  をやっていて帰るところだった)女性が「今の 短歌でしたね」と
  話しかけ…。という“短歌が繋ぐBoy meets Girl”から始まる物語
  です。作者はニコ・ニコルソン(日本の方やと思います)という女性で、
  この作品以前にも作品はあるんですが、失礼ながら全く初めての方
  でした。(月マガ系はあまり買わんし…)主人公の関西弁(私が長年
  住んでた堺市出身)も割と自然やし…。「世界ぜんぶ歌になるやんけ」
  と“気付いた”シーンは「うん…!」って共感しましたし…。
  (その前のシーンも良いです。…いくらか前のページで一カ所
  「うっ…」と刺さるところも…)ともかく“短歌”を扱うマンガも
  そんなにありませんが、買って良かった。面白いです。河野裕子さん
  (私でもお名前は存じております)の歌など実在の歌も作中で紹介
  されています。
  新聞の歌壇などとはまた違う、短歌へのアプローチとして、純粋に
  「どないなるんやろ?」と楽しみにして次巻を待ちます。
  (とはいえ…これ以上新しい作者の作品は増やさん方がええんです
  よね…。多分マンガの冊数軽く2000は越えてるやろうし…)
☆久々に買った新しいマンガ
        短歌に出逢った青年の話
【詞書】7/14(日)に、京阪宇治駅そばの公園(「茶づな」という施設が
  あります)に、京都アニメーションの放火殺人事件によって亡く
  なった36名を悼み、また遺族の方々、京アニに携わる人々、ファンの
  人達、宇治に訪れる人々の心を繋ぎ、想いを、志(こころざし)を繋ぐ
  為の象徴とし建立された碑、「志を繋ぐ碑」が完成しました。私は
  まだ行ってませんが、京アニの社員の方々がデザインをされたと
  いう、テレビで見たその碑は絵を描く紙のように白く、羽ばたく
  鳥達は天に向かって人々の心を届けてくれるかのように力強く
  羽ばたいている…関係者の気持ちにもファンの気持ちにも寄り
  添うような素敵なデザインでした。
  六地蔵の第一スタジオ跡には非公開の慰霊碑が建つそうです。
  「“慰霊碑”ではない」という「志を繋ぐ碑」はファンが京アニに、
  あの事件で亡くなった方々に心を寄せる新たな場所となることと
  思います。碑の正面に立った真っ直ぐ向こうを辿ると第一スタジオ
  跡なんだそうです。
  (まだ工事中のは見ました。この間「茶づな」でやってる“大河
  ドラマ展”を見に行った時に…。ポケモンのマンホールの蓋も
  すぐそばです…余談まで)
☆失われた命表す白き鳥
      36羽に祈りを託して
【詞書】昨日(7/15)の大阪の朝日放送の夕方のニュースワイド
  「newsおかえり」のお天気のコーナーで祇園祭宵々山の様子を
  やっていましたが、番組後半では気象予報士さんが“菊水鉾”
  に登って中継してました。その際、ずっと演奏している囃子方の
  人達を写したんですがその中に今年初めてお囃子に参加した
  という小学2年生(だった…と)の男の子がいました。後ろから
  お父さんらしき男性が鉦を叩く“ばち”を持った男の子の手を
  包むように手を添えて鉦を叩かせていたんですね。人手に関しては
  他の祭りも大変なところがあるかと思います。伝統ある祭を担う
  人材を育てるのも今携わる人達の大切な事なんでしょうね。手を
  添えられて鉦を叩いていた男の子が本番を無事にこなし、将来
  また後輩達を教え、伝統を伝えていけるといいなあと思います。
  …明日は山鉾巡行。願わくは雨よ降るなあっ!!
☆父が手を添えし子の目は鉦(かね)見据え
            祇園囃子に音は溶け込む
                         ちがやねこさん
【解説】
 「講談社のコミックの第1巻」「志を繋ぐ碑」「祇園囃子」と、今回も最新の
 事象をテーマ毎に作者の視点からじっくり掘り下げて
詠って頂きました。
 一首目のテーマ、「呪文よ世界を覆せ」は、少し目を通しましたが短歌を
 題材にした斬新なギャグ漫画ですね。ここで詠われている短歌はユーモアと
 感動に満ちており、心温まる物語と感じます。
 おっしゃるように「短歌へのアプローチ」の一つとしてもお薦めの書ですね。
 なお、2000冊のコミック誌とは壮観で、凄いですね。

 二首目の歌、京アニメの社員の方々がデザインをされたという「志を繋ぐ碑」
 は、詠われているように、あの事件で亡くなった方々に
心を寄せる新たな
 場所となるとともに、文字通り志を次の世代に
伝える出発を誓う場になって
 いくものと思います。また、上の句の表現がすっきりとしていて秀逸です。
 三首目の歌、伝統を守り次の世代に継承することの難しさが最近とみに
 言われていますが、祇園囃子の継承の様子が温かな眼差しをもって具体的に
 詠われています。このような視点こそ歌の命と思います。
 上の句を詞書を踏まえて少し整理させて頂きましたが、いかがでしょうか。

【ご参考】
 ★父が子に手を添え叩く鉦(かね)の音よ
            祇園囃子に溶け込みてゆく

☆梅雨晴れの花野行き交う人はみな 会釈かわして笑みも浮かべて
                         ポエット・M
【解説】
 梅雨は未だ開けませんが、梅雨の合間の晴れの日に、観音崎公園の
 「花の広場」に散策に出かけてみました。鬱々の日々の中でひと時、
 爽やかさを求めて花野を訪れる方が少なからずおられ、顔なじみの方も
 結構おられます。会釈し、笑みを交わし合うのみの間柄ですがお互いに
 安らぎも感じられ、このような淡い交流も又良いものと感じます。
 それは、緑に覆われた草原と、季節の花に溢れた花野という環境に
 よるところが大きいと感じます。
 人には色々な側面がありますが、このような穏やかな環境の中で人は心から
 優しくなれ、それを反映するかのように表情も和やかに見えます。

 世知辛い世情の中で、例えひと時でもそんな状況の中に身を置きたいものと
 感じ、詠んでみました。

 
     「咲き初める むくげの花」

「山法師 短歌の章」鑑賞 紅林茂夫著(48)

  「山法師」はエコノミストでもありました著者の経済学の論文を始め小説、
  短歌等を著者により厳選され著作を集めた著者渾身の著書でもあります。
  その著書から、短歌を抄出し三首づつ紹介させて頂きます。
     
29.「短歌の章」 済州島日韓会議(1)

   夾竹桃の花咲き盛る島にして
           低き家並みの家居貧しき
           
   家毎に石積みて垣を囲らせり
           昨日も今日も風吹く島は

   海女潜く海は緑に耀よひて
           島めぐり行く風亘るなり

【短歌入門・質問・紹介・提案コーナー】
 今回は割愛致します。

【運営にあたって】
 (1)投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
   なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2)おひとり様 3首まで(1首でも可)コメント欄に投稿願います。
   なおブログの字数制限(コード30,000字)等により詞書等編集させて頂く
   場合もありますのでご容赦願います。詞書は一首200文字以内にまとめて
    頂きたくご協力願います。
 (3)口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
   仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4)投稿頂いた短歌は、そのまま掲載します。皆様から感想等頂ければ幸いです。
 (5)作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (6)掲載順序は、原則本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (7)掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了

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第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その141)ネット歌会

2024年07月17日 05時35分11秒 | 短歌

第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その141)ネット歌会
            短歌の返歌を歓迎します!!

 ☆☆☆ 能登地震で亡くなられた皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
     また、被災され避難を余儀なくされている皆様にお見舞い申し上げます。

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 返歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「ネット歌会」について
      「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
      なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
      という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中に自分に響く
      ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
      コメント欄に記入して頂ければ幸いです。


     「今年初めて咲いた 月下美人」

☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
  「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
    注) ☆:元歌  ★:返歌

☆節電のためと購入 冷風機 冷房弱も 製氷MAX
                         西BOOさん
★夏祭りイチゴミルクのかき氷 浴衣の金魚も跳ねて道連れ
                         夕庵さん
★夏祭り 昔踊った盆踊り 今は打ち上げ花火に変わる
                         西BOOさん
★陸橋より仰いだ空に遠花火 弾ける音を君よ 聞いたか
                         夕庵さん

☆母の日の娘(こ)の贈り物紫陽花は年ごと彩を深めて咲きぬ
                         夕庵さん
★誕生日 娘からのプレゼント Ā5黒毛は喉を通らぬ
                         西BOOさん

☆万緑に埋もるる小歩危大歩危の天と地かずめ夏燕すい
                         みっちっちさん
★流線に飛び交う鳥の素早さに あれがツバメと孫(こ)に教えたり
                         夕庵さん
★原っぱにキャッチボールの少年を かすめ燕の飛び交ふ速さ
                         みっちっちさん

☆スーパーに和毛ふるえる白桃の少女のようなはにかみに合う
                         夕庵さん
★手のひらを桃の形に包めども 痛みし桃よ 少女のやうに
                         みっちっちさん
★傷ついた言葉は今も忘れない 少女の頃の教師の言い草
                         夕庵さん
★傷つきし心はずつと 教師らよ 子らのこころを育むことを
                         みっちっちさん

     「咲き盛る 西洋アサガオ」 

☆かんかんと遮断機降りて 佇めば 空に一閃夏のつばめよ
                         みっちっちさん
★真夏日の線路も揺れる踏切に チガヤは穂綿を白く飛ばしぬ
                         夕庵さん
★踏切の向かうに友の家があり 別れし友の背の揺れし夏
                         みっちっちさん
★二十年ぶり 偶然友との再会に 奇跡の時間は一閃のごと
                         夕庵さん
★同窓会 初恋の人は歳とれど 優しき瞳だけは変はらず
                         みっちっちさん
★肩組みて校歌を歌う同窓会 きみは今でもベストフレンド
                         夕庵さん
★肩組みてキャンプファイアー 頬染めて炎を見つめ歌ひし夜よ
                         みっちっちさん
★ソロキャンプ焚き火の焔を見守りつ 纏うしがらみ解きゆくのか
                         夕庵さん
★じつと見し炎に何を考える 人の深淵 いかに生くるや
                         みっちっちさん
★気炎吐くきみの主張は唐突で 聞き流すこつ いつか身につく
                         夕庵さん
★若き日にただ聞き流す勉強が 大切なると思ふ今なり
                         みっちっちさん
★深夜便 アナウンサーの囁きに心足らいて眠りにつきぬ 
                         夕庵さん
★今日の日も出来うる限り頑張った 自己満足の眠りにつきぬ
                         みっちっちさん
★酷暑なら抵抗せずに身を守り 昼寝が日課となってしまいぬ
                         夕庵さん

☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆


     「咲き競う ゼフィランサス」

【運営にあたって】
 (1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
    なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を「第二部」のコメント欄へ
    投稿願います。出詠頂いた返歌は、そのまま掲載します。
 (3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
    仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了

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