四季の彩り

季節の移ろい。その四季折々の彩りを、
写真とエッセーでつづって参ります。
お立ち寄り頂ければ嬉しいです。

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その143)

2024年07月31日 05時55分27秒 | 短歌

第一部「口語短歌・水曜サロンの会」(その143) 短歌の投稿を歓迎します!!

 ☆☆☆ 緊急連絡!! 旧盆につきサロンの掲載日を変更させて頂きます。
 ☆☆☆  8月 7日(水)通常通りの掲載と致します。
 ☆☆☆  8月14日(水)は旧盆につきお休みと致します。
 ☆☆☆  8月21日(水)通常通りの掲載と致します。
 ☆☆☆  本件、関係各位と相談させて頂きました。ご協力頂ければ幸いです。

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 短歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「水曜サロン」は以下の通り第一部、第二部構成に区分して運営致し
     ていますので、それぞれに詠歌、返歌を出詠願います。
     第一部 「口語短歌・水曜サロンの会」:従来通り三首まで出詠願います。
     第二部 「ネット短歌」       :返歌専用です。
 
 「口語短歌・水曜サロンの会」は、このブログにお立ちより頂いている皆様の
 詠まれた短歌を、毎週水曜日に掲載し、その作品の鑑賞を行うサロンです。
 短歌の初心者の方から、ベテランの方まで、所属する短歌会等を越えて、自由に
 短歌を投稿し鑑賞しあえる「賑わいのあるサロン」を目指したいと思っています。
 皆様の短歌の投稿と、歌評、ご意見、ご提案等をお寄せ頂ければ幸いです。


     「咲き初める 夾竹桃」

「ブログ友の投稿短歌 交流コーナー」

【詞書】源氏物語や紫式部日記・紫式部集には和歌(巻名歌等)が沢山
  ありますが、その和歌の返歌を口語短歌で提出します。返歌は源氏
  物語の内容や進行に合わせてではなく、短歌に沿った言葉・単語や
  自然・地名からヒントをもらい詠みます。今週は源氏物語巻名歌から
  2首、紫式部集より1首の計3首提出します。
註)源氏物語巻名歌・28夕霧(ゆふぎり)
  歌の背景
   光源氏五十歳。物の怪に悩んだ御息所は娘の女二宮(落葉宮)と
   小野の山荘に移る。夕霧は山荘まで訪れ、陀羅尼を唱えたりする
   女二宮の様子に思いをよせ一夜の宿りを乞う歌を詠む。
〇山里の あはれを添ふる 夕霧に 立ち出でむ空も なき心地して  夕霧
〇山賤(やまがつ)の籬(まがき)をこめて立つ霧も
                    心そらなる人はとどめず 女二宮
(返歌)
☆まめ人の 堅物男 真剣で 抑えられない 恋物語
☆大将は 小野の山里 足しげく 宮さま口説くも 心許さず

紫式部集・28 
〇春なれど白嶺(しらね)のみゆき いやつもり解くべきほどのいつとなきかな
(返歌)
☆越前で過ごした月日時間こそ 暮らしにふれて裏付けされる
                         浅間山明鏡止水さん
【解説】
 一首目、夕霧の歌は「山里の風情を一層深める夕霧のために、私は立ち帰る
 気にもなれません」と意訳できます。
 それに対して女二宮(落葉宮)の返歌は「山人の住いを立ちこめている霧も、
 あなたのような浮気な人は留めません(間もなく晴れることでしょう)。どうぞ
 お勝手に」と意訳できます。
 これらを踏まえて作者の返歌は、何れも夕霧、女二宮、それぞれの想いに寄り
 添った歌となっており、読者の共感を誘うものと思います。
 ただ、源氏物語では、その後夕霧は自分の正妻の想いを無視し女二宮(落葉宮)
 を妻に迎える展開となります。
 二首目の女二宮の歌への返歌を夕霧の立場から踏み込んで詠んでみましたが…、
【ご参考】
 ★立ちこめる霧に思いは紛るるも 君に寄りゆく想い一途に
 三首目の紫式部の歌は「春になりましたが、白山の雪はますます積もって解ける
 のはいつのことになるか分かりません」と意訳でき、従来、夫「宣孝」に贈った歌と
 されてきました。しかし、最近の研究で「父の為時」にあてて詠んだものとの
 説が有力になっています。作者の返歌もこの辺の事情を推測して詠われていると
 感じました。源氏物語は未だ解明されていないミステリアスな点が多いと感じます。

【詞書】真夏の到来で詠ませて頂きました。
☆梅雨が明け猛暑酷暑の到来に 網戸で過ごした過去懐かしや
【詞書】兵庫県知事で詠ませて頂きました。
☆兵庫県職員亡くすも知事はなお 辞職はおろか謝罪も皆無
【詞書】祇園祭の後祭を詠ませて頂きます。
☆いつぞやに始まりしかな還幸祭 大船鉾が掉尾(ちょうび)を飾る
                         西BOOさん
【解説】
 「猛暑酷暑」「兵庫県知事」「後祭」と、時事詠も含めて3首詠んで
 頂きました。
 一首目の歌、梅雨明けの酷暑は「命を危険にさらす」と言われていますが、
 世界中で猛暑による健康被害が深刻化しており、日本でも
熱中症で命を
 落とす人が昨今増えています。詠まれていますように
「網戸」越しの
 冷風で凌いだ、かつての夏が懐かしい思い出ですね。

 私達も、温暖化に対する世界的な取り組みを、喫緊の課題として注視して
 いくことが必要と考えます。

 二首目の歌、詠われている通りですね。行政の長が自らの職員の生命と誇りを
 守れないのであれば、その地位に留まるべきではないと考えます。

 三首目の歌、還幸祭とは、祇園祭において神様がお旅所から八坂神社にご帰還
 される神事ですが、この還幸祭で最も注目される山鉾の一つが
大船鉾です。
 詠われているように、後祭の巡行では他の山鉾を従えて、
「掉尾を」飾り、
 その雄大な姿で祭りを締めくくります。

 なお、大船鉾の歴史は古く、応仁の乱以前(1441年)の建立という説もあります。


     「合歓の花」

【詞書】夏の花、合歓(ねむ)の花、花合歓(はなねむ)で三首詠みましたので、
  出詠します。
☆昼下がり とろりと眠き雨音に 色深めゆく花合歓の紅
☆濡れてゐる ややの睫毛よ ゆりかごへ子守り唄めく花合歓の風
☆葉をたたみ今日をたたむる夕暮れに 色をあざやぐ ねむり木の花
                         みっちっちさん
【解説】
 合歓(ねむ)の花に寄せて韻律の整った三首の歌を詠んで頂きました。
 特に、三首目の歌は、夕暮れ時の静寂と美しさを巧みに捉えています。
 合歓の「葉をたたみ」の動きと、一日の終わりの静寂を重ね合わせることで、
 より深い感動を誘う歌になったと考えます。
 なお、夕暮れの中で、合歓の木の花が鮮やかに咲いている様子が描写される
 ことにより、夕暮れの薄あかりの中で、花の色が一層際立って感じられます。
 また、
その対比の表現の巧みさが目をひきます。
 二首目の下の句、「子守り唄めく花合歓の風」の余情と、視点の的確さが
 秀逸で、調べも良いですね。

【詞書】今週も蓮の花3首です。
☆二千年の眠りより醒めし大賀バス 令和の空に歴史を語る
☆泥土(ひじりこ)のなかより咲きし花バスは朝の光に姿やさしも
☆早朝に白蓮そっと開きをり 浄土に咲くとう静けさに立ち
                         夕庵さん
【解説】
 蓮の花に寄せて、静謐な世界に誘う三首の歌を、ゆったりと鑑賞させて
 頂きました。
 特に三首目の歌、静かに開く白蓮の姿が目に浮かび、さらに幻想的で
 視覚的なイメージが鮮やかに表現されています。また、「静けさに立ち」
 という句から、周囲の音が一切聞こえないような、深い静寂が感じられます。
 この静けさの中で、蓮の花が開く微かな音が聞こえてきそうな情景が繊細に
 描写されています。
 なお、蓮の花の清らかさや荘厳さは、作者の心象を反映しているのかも
 知れません。作者の鋭敏な観察力と豊かな表現力によって、この歌を味わう
 私達の心に、静けさと安らぎをもたらしてくれていると感じます。

 一首目の「大賀蓮」の紡ぐ二千年の歴史を、蓮に聞いてみたい想いも致します。


     「咲き競う 宗旦むくげ」

【詞書】形而上絵画 デ・キリコ
☆定規石像手の生えてきたマヌカン
       意味なんて解らなくてよい
【短歌説明】自閑さんご自身の説明です。
 上野の東京都美術館で、デ・キリコ展を観てきた。
 ジョルジョ・デ・キリコ(ˈdʒordʒo deˈkiːriko 1888年 - 1978年)は、
 ギリシャ生まれのイタリア人の画家、彫刻家。ドイツで、ニーチェ、
 ショーベンハウア、ヴァイニンガーなどの19世紀のドイツ哲学やベックリン、
 キリンジャーといった象徴主義の絵画から影響を受け、形而上絵画派を興し、
 後のシュルレアリスムに大きな影響を与えた。
 形而上絵画とは、『どこか辻褄があわない、納得のゆかない、不思議な、
 くらいの意味』で、一種の幻想絵画といってもいいが、絵で目立つのは、
 誇張された不自然な遠近表現、非日常的な、幻覚的ともいうべき強烈な光と
 影のコントラスト、古代的なモチーフと現代的なモチーフとの共存と言う
 意味らしい。
 背景に有る、塔や煙突、遺跡の石像や、神話や伝説の古代トロイア戦争の
 登場人物、外に出された家具、キリコの有名なマヌカン(マネキン)も、
 手が生えて人の様なポーズをとっている。
 意味を盛んに読み解こうと、説明書ばかり読んでいる方々がいた。
 入場料を払ったのだから、どう観賞しようと勝手なのだが、目の前の本物の
 キリコを観た方が、良いのにとは思う。世界中の研究家にも、意味不明
 なのだから。
 意味不明の絵画を観て、意味不明の短歌を作る、小生らしい。
                         自閑さん
【解説】
 形而上絵画の巨匠と言われるジョルジョ・デ・キリコについて作者独自の
 肯定的な視点から詠って頂きました。
 詠われているように、絵画はそれぞれの感性で味わえば良いと私も思います。
 まさに「意味なんて解らなくてよい」と感じます。
 デ・キリコの絵画は、単なる風景画ではなく、私たちの日常の奥底に潜む、
 謎めいた非日常の世界を描き出している言われています。彼の作品を鑑賞する
 ことで、私たちは普段見過ごしているもの、感じていないものに気づくことが
 できるかもしれません。そんな視点を提示してくれる彼の絵を私達も自分の
 感性を信じ味わうことも大切と思います。時には否定する勇気もあって良いと
 思いますが・・・。作者はそんな想いを込めて詠っているとも感じます。
 なお、私はキリコの絵の空間の歪みに注目しています。それまでの王道であった
 遠近法を歪め、新たな空間の雰囲気を作り出す彼の勇気を讃えたいと思います。
 作者が詠われてるように「意味なんて解らなくてよい」と高らかに宣言する
 姿勢を私達も身につけたいと思いますし、芸術はすべからく、そのように
 味わっていきたいと思っています。

【詞書】7月21日の夕刻の話なんですが、台所の足元マットを干していたのを
  忘れてて、夕方の6時を過ぎたぐらいに思い出し、「いかんいかん」と
  取り込みに行くと、二枚干したうちの一枚に殻の背中から三分の一くらい
  出ている蝉がくっついてたんですね。すぐスマホで撮って、
  「どないしよーか」と迷いましたが、移すにしても上手くいかなかったら
  かわいそうなので、マットはそのままにしました。少し暗くなってから
  半分くらい出ていたので、ちょっと動画でも撮ってみましたが、キリが
  ないので6分ぐらいで切り上げ、もっと遅くなってから見に行くと薄緑
  がかった全身が殻の外に出ていました。(勿論撮りました)翌朝には
  当然いませんで空蝉が残るばかりでした。周りで鳴いている蝉の
  どれかがこの殻の主やろうなあ…なんて思いつつ殻を捨てました。
  (マットは夜じゅう掛けていたのでもう少し干しました)
☆脱皮する真っ最中の蝉が居た
     取り込み忘れたキッチンマットに
【詞書】パリ五輪7月29日、総合馬術団体。ベルサイユ宮殿にて行われ、決勝で
  3位になり銅メダル🥉を獲得しました。すでに報道でも言われていますが、
  馬術でのメダルは1932年のロスアンゼルス五輪での“バロン西”
  (映画「硫黄島からの手紙」で伊原剛志さんが好演されました)西 竹一
  (当時は中尉)による個人障害飛越の金メダルからじつに92年!!快挙です!
  私の姉や甥が一時乗馬をしていた関係で、半数以上は知った名前の
  方々なので(姉は面識のある人も)、私も嬉しい…。海外に拠点を移して
  馬術の本場ヨーロッパで頑張っておられた面々の努力が報われた!と
  思います。心から「おめでとうございます!!」。ただ、自分たちで言った
  とはいえ、平均年齢41歳かで「“初老”ジャパン」は何だかなあ…。
  せめて“ライダーズジャパン”とか……。(話題になってるからええん
  かなあ😅)お馬さんたちもお疲れ様!人馬が表彰される風景もまた
  良しです。(ダイジェストでいいから地上波でやってくれー!!)
☆ベルサイユに光り輝く宝石は
        人馬一体 努力の結晶
【詞書】7月23日の夕方のニュースでした。声優の小原乃梨子さんが12日に
  亡くなられたと…。子供の頃から聞いていました。大人の女性を演じられる
  事もありましたが、私はやはり少年の声のイメージが強いですね。強い、
  元気なキャラクターも少し気弱なキャラクターも根底に“優しさ”を
  感じられる温かみのあるお声でした。(ドロンジョ様でも部下に対して
  何となく優しい言葉を掛けることも…?!)「ドラえもん」を2005年に
  交代されて時々、ふと「お元気やろうか」と思うこともありました。
  病気療養中だったとの事、ご冥福をお祈り致します…。
  (「サザエさん」の花沢さん役などの山本圭子さんの訃報も今日ありました。
  ベテラン声優さんの訃報はやはり寂しいです。合掌)
☆「ラナーッ!」「ハイジー!」「やーっておしまい!!」
     「ドラえも~ん!💦」 耳残る声 さまざまなキャラ
                         ちがやねこさん
【解説】
 「セミの羽化」「総合馬術の団体」「小原乃梨子さん」について、それぞれ、
 深い想いを込めて詠んで頂きました。
 一首目の歌、蝉の短い一生の中でも劇的な変化を遂げる脱皮「羽化」は、
 生命の神秘を感じさせてくれますね。そのドラマチックな瞬間に立ち会い
 優しく見守った作者の人柄が滲む良い歌と思います。蝉は天敵がいなくなる
 夜に羽化するとの事ですが、その繊細な命の営みを見守り、動画におさめた
 作者の感動が歌からも伝わって来ます。それにしても、キッチンマットで
 羽化したとは驚きですね。蝉にとって居心地が良かったのだと思います。
 二首目の歌、詞書にもありますように「個人障害飛越の金メダルから
 じつに92年!!快挙です!」ね。「バロン西」氏とは細君の母親が昔から交流が
 有り戦後、細君と共に、その奥様をお訪ねしたことがあったと聞き及び、
 歴史の偶然に驚いています。
 下の句で、詠われているようにメダルは、まさに「人馬一体 努力の結晶」ですね。
 三首目、声優の小原乃梨子さんを「根底に“優しさ”を感じられる温かみのある
 お声」と詞書に記されていますが、演じられたどのキャラクターにも親しみを
 感じられた所以と思います。正に声優の魂を言葉で表現しきったレジェンドとの
 想いが致します。改めてご冥福をお祈り致します。

☆黒揚羽 木下に闇を残しつつ 舞い立つ先にカンナは燃えて
                         ポエット・M
【解説】
 連日炎暑が続きますが、ギラギラと照り付ける太陽の下、緑の木々による
 木下闇が作られています。そんな闇から生まれたように黒揚羽蝶が飛び立ち
 ました。その蝶の飛び立つ先に真紅のカンナが日の光に負けない輝きを
 放っていました。
 夏の夕暮れ時、木陰から舞い上がった黒い揚羽蝶が、燃えるように赤い
 カンナの花へと向かう幻想的な光景を詠ってみましたが、平凡な歌に
 なってしまいました。
 ただ、黒と赤、闇と光、静と動など、さらに揚羽蝶の舞い立つ動きと、
 木下の静けさ等の対比を少し意識して表現してみました。
 
      「木下闇の黒揚羽蝶」

「山法師 短歌の章」鑑賞 紅林茂夫著(50)

  「山法師」はエコノミストでもありました著者の経済学の論文を始め小説、
  短歌等を著者により厳選され著作を集めた著者渾身の著書でもあります。
  その著書から、短歌を抄出し三首づつ紹介させて頂きます。
     
31.「短歌の章」 偶感(1)

   つぶらかに黒き瞳のインドの子ら
           生享くることの幸あれよ
           
   マザーテレサ 極貧は自らの選択と
           孤児養ひてすずしきひとみ

   高麗青磁謎を秘めたる翡のはだえ
             春やはらかき陽のもとに置く

【短歌入門・質問・紹介・提案コーナー】
 「ちがやねこさん」からの祇園祭の前祭(さきまつり)の紹介です。

 7月17日、8時半から放送されている祇園祭の前祭(さきまつり)の
 山鉾巡行の生中継試聴なう、です。
 先ほど、9番目を行く鶏鉾の車輪にアクシデントがありました。車輪の
 一部が外れたようで、どうするかの協議もあったようですが、後ろで
 待っていた山や鉾を先に通そうとなったかで、すぐ後ろとその次は、
 人が担ぐ“山”なのでまあすんなりと鶏鉾の横を通り過ぎて行け
 ました。が、その次が鉾全体で最重量の月鉾(高さも最高の27メートル!)
 だもんだから、どうなることかと思いましたが曳き手の人達、屋根の
 上の屋根方、車輪に付いて動きを助ける車方(くるまかた)…全ての
 方々の努力の結果、10センチかそれ以内かぐらいのすき間を空けて
 二基の鉾がすれ違いました。(心なしか囃子方のお囃子の音も
 「頑張れ!」って言ってるみたいに力強く聞こえました)普通なら
 斜めに動かない四条通で、皆が手で押して車輪(前後にしか動かない)を
 動かし、屋根方の方達はお互いの屋根を足で押し合い(一瞬だけ月鉾の
 人が他所の鉾、鶏鉾に乗った!これも珍しいことかと)、曳き手の人達も
 息を合わせてゆっくり動かし、音頭取りの方々も力強く掛け声を
 掛けて…互いの屋根がぎりぎりで通り過ぎる時は見物の人達から
 声援や拍手が起こったり…。何より、四条通で鉾が(鉾と山も)2基
 並ぶと言うのが珍しい光景でした。

 後に通り過ぎた放下鉾は月鉾より多少小ぶりなのかすき間にちょっと
 余裕があったような…。放下鉾が通り過ぎた時、屋根方の人達同士で
 「お先に失礼します」「がんばれよ!」みたいに手を振り合っているのが
 素敵でした。(菊水鉾も、だと思うんですが見逃した…)山鉾巡行は、
 必ずその順番で往く“くじ取らず(先頭の長刀鉾など数基)”以外の
 山や鉾は毎年事前に“くじ”を引いて(市議会の会議場で!皆さん
 紋付き袴姿で!)順番を決めて巡行します。その理由は昔は山や鉾が
 追い越したり越されたりで争いが起きたりしたから“くじ”で順番を
 決め、それを守るようになった…なんだそうです。

 が、今回は後ろの鉾や山に「どうぞお先に」と先を譲ったとは言え、
 山や鉾が鉾を(粛々と)追い越していく…という、なかなか見られない
 光景が!結果的に鶏鉾は車輪に応急処置を施して四条通をバックし
 (囃子方の皆さんは鉾を降りていました)、室町通の鶏鉾町へ帰るとの
 ことでした。毎年放送席で解説してはる佛教大の八木先生(綾傘鉾町の
 方らしく毎年綾傘鉾町の浴衣を着られてます)も「見たことない」と
 仰ってました。天気は持ったけどえらいアクシデントも起きた今回の
 前(さき)祭。後から放送席に来られた、今年初めて「くじ改め」の
 奉行役を務められた京都市長の松井さんは「怪我人が出なくて
 良かった」と言ってはりました。確かに、屋根方の方達とか見ていて
 ハラハラしました。アクシデントか有り、中継の放送予定も少し変更が
 あったみたいだけど、取りあえず大変な事故も雨もなくて良かったです。

【運営にあたって】
 (1)投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
   なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2)おひとり様 3首まで(1首でも可)コメント欄に投稿願います。
   なおブログの字数制限(コード30,000字)等により詞書等編集させて頂く
   場合もありますのでご容赦願います。詞書は一首200文字以内にまとめて
    頂きたくご協力願います。
 (3)口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
   仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4)投稿頂いた短歌は、そのまま掲載します。皆様から感想等頂ければ幸いです。
 (5)作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (6)掲載順序は、原則本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (7)掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了

コメント (15)
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第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その143)ネット歌会

2024年07月31日 05時22分09秒 | 短歌

第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その143)ネット歌会
            短歌の返歌を歓迎します!!

 ☆☆☆ 緊急連絡!! 旧盆につきサロンの掲載日を変更させて頂きます。
 ☆☆☆  8月  7日(水)通常通りの掲載と致します。
 ☆☆☆  8月14日(水)は旧盆につきお休みと致します。
 ☆☆☆  8月21日(水)通常通りの掲載と致します。
 ☆☆☆  本件関係各位と相談させて頂きました。ご協力頂ければ幸いです。

 ☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
 ☆☆☆ 返歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
 ☆☆☆ 「ネット歌会」について
      「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
      なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
      という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中に自分に響く
      ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
      コメント欄に記入して頂ければ幸いです。


     「咲き初める 白い夾竹桃」

☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
  「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
    注) ☆:元歌  ★:返歌

☆梅雨が明け猛暑酷暑の到来に 網戸で過ごした過去懐かしや
                         西BOOさん
★過ぎ去りし日々の記憶のなつかしさ 団扇にゆらぐ渦巻き線香
                         夕庵さん
★懐かしや クワガタとりに朝、山へ クヌギを蹴るとポトリポトリと
                         西BOOさん

☆兵庫県職員亡くすも知事はなお 辞職はおろか謝罪も皆無
                         西BOOさん
【詞書】阪神オリックスの優勝パレードに絡んだ資金の流れを告発
  された現場の県職員が、4月に亡くなっていたとの事。その死は
  上により隠蔽されていたようです。県民としても知事の蛮行は、
  ますます許せません。
★なほひとり県職員の亡くなりし 疑惑の知事を県民許さじ
                         みっちっちさん
【詞書】私も過去に、維新の会に票を投じてしまった事があり
  心から恥じております。
★仮にもし返してもらえるとすれば 返して欲しい維新への票
                         西BOOさん

     「八重咲の白いむくげ」

☆昼下がり とろりと眠き雨音に 色深めゆく花合歓の紅
                         みっちっちさん
★日の暮れて千の花びら合歓の花 葉はしなやかな褥となりぬ
                         夕庵さん
★葉を閉じて褥のごとく眠らせる 花の不思議に心安らぐ
                         みっちっちさん
★植物もそれぞれ生きる特性を 雑多な世相にまして人なら
                         夕庵さん
★生き難き人の世の常 植物もけものもおのれ守りて眠る
                         みっちっちさん
★護られることの幸せ今日の日を 老いては子らに従う知恵を
                         夕庵さん
★やれコロナ やれ骨折と 友受難 ゆるり治してまた頑張ろふ
                         みっちっちさん

☆泥土(ひじりこ)のなかより咲きし花ハスは朝の光に姿やさしも
                         夕庵さん
★酷暑にも天変地異やにおどろなる 雨雷に 街は泥濘(ぬかるみ)
                         みっちっちさん
★雷神よ 風神そろいて破壊とは 流す涙に怒り鎮めよ
                         夕庵さん
★温暖化 自然破壊よ 大地震(おおなゐ)よ あらたまの神怒り鎮めよ
                         みっちっちさん
★スーパーへ走れど我慢の限界で 酷暑の昼に溶けてゆきそう
                         夕庵さん
★この酷暑 オリンピックの中継をエアコンつけて応援せむと
                         みっちっちさん
★敗因もいまやAIを参考に メダルを胸にする日のために
                         夕庵さん
★スポーツも頭脳戦なり 敗因を繰り返す我が惨敗に泣く
                         みっちっちさん
★勝ち負けの世界は予想をはるか越え 泣くも笑うもドラマを生まむ
                         夕庵さん
【詞書】卓球混合ダブルス世界ランク2位の、張本智和、早田ひなの
  「はりひな」は何と初戦で、北朝鮮の異質ラバーに負けて、残念でした。
★はりひなも阿部詩も負け号泣の 魔物が住むといふオリンピック
                         みっちっちさん
★プレッシャーという魔物の壁を乗り越えて メンタル強く君よ 戦え
                         夕庵さん

☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆


     「八重咲のむくげ 底紅」

【運営にあたって】
 (1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
    なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
 (2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を「第二部」のコメント欄へ
    投稿願います。出詠頂いた返歌は、そのまま掲載します。
 (3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
    仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
 (4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
 (5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
 (6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
                     了

コメント (23)
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