第二部「口語短歌・水曜サロンの会」(その122)ネット歌会
短歌の返歌を歓迎します!!
☆☆☆ 能登地震で亡くなられた皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
また、被災され避難を余儀なくされている皆様にお見舞い申し上げます。
☆☆☆ 楽しく、和やかな短歌の交流広場を目指したいと思います。
☆☆☆ 返歌の投稿と共に、投稿歌の歌評、感想、ご意見等もお寄せください。
☆☆☆ 「ネット歌会」について
「ネット歌会」は、「お題」を決めて短歌を詠みあうという方式では
なく、「水曜サロン」へ掲載された、各位の歌に対して「返歌」する
という自然発生的な歌会です。従って掲載された歌の中に自分に響く
ものがありましたら、それへの返歌として大いに詠んで頂き第二部の
コメント欄に記入して頂ければ幸いです。
「咲き競う 河津桜」
☆------------☆ 「ネット歌会」開始 ☆-----------☆
「ネット歌会」として展開された詠歌を掲載致します。
注) ☆:元歌 ★:返歌
☆飛鳥路の棚田をゆけば遠近に春待ちわぶる謎の石たち
夕庵さん
★石舞台 時の権力操りし 今は何をや 思ひぬるのか
西BOOさん
★石室の闇より光る月の夜は 狐の美女も踊りだすとや
夕庵さん
★丁未より乙巳の変に至るまで その勢いは帝(みかど)を凌駕
西BOOさん
★天皇は民のしあわせ祈りつつ神国日本の象徴と在(い)ます
夕庵さん
★亡き父の「震洋」乗せられかけし事 月日はたつも遺却し難し
西BOOさん
★特攻の「震洋」あわれ海深く戦士と眠る死の抗議しつ
夕庵さん
★象徴は敗戦あっての事なりと 親父「日本は負けて良かった」
西BOOさん
【詞書】
敗戦後の闇市で見たという人がいたそうですが、家族との再会は
果たせなかったと聞きました。
★敗戦後叔父を確かに見たという ついに帰宅は叶わざりしを
夕庵さん
★ウクライナ・ガザの惨状見るにつけ 平和・自由の尊さ実感
西BOOさん
★先人の労苦を無駄にするなかれ 身にしみて知る平和への道
夕庵さん
★戦争の犠牲者 300万を超す 天皇制は正しいものか
西BOOさん
★数が千・万・百と報じられ なす術もなくたじろぐばかり
夕庵さん
★裕仁は「退位で責任とる」と言う 亡くなりし人 馬鹿にするなよ
西BOOさん
☆相当に良くなりつつも完治せず 春風 眩暈治癒してくれよ
西BOOさん
★気のおけぬ友と笑って語らえば ひととき忘れる持病の腰痛
夕庵さん
☆早春の日差しを集め飛鳥路の 亀は深い眠りのなかに
夕庵さん
★飛鳥路の亀は目覚めて 大あくび 一声鳴きて黄泉めける春
みっちっちさん
★七時間たっぷり眠り夢も見ず 朝は爽快一杯の水
夕庵さん
★鉄瓶に白湯たぎらせて 一杯の 甘さに朝の活力満つる
みっちっちさん
★端正な着物姿の亡父点てる 抹茶の香りとその色恋し
夕庵さん
★藍深き大島紬纏ふ考(ちち) 褪せし写真のただ懐かしき
みっちっちさん
★捨てがたき夫の遺品の袴あり 広げて畳んでまた元の場所
夕庵さん
★断捨離も 母の遺愛のセーターは 吾(あ)にはちさきが なほ捨てがたき
みっちっちさん
★お出かけは若草色のセーターでスマホと鍵と火の用心
夕庵さん
「咲き初める 白椿」
☆あんぱんをへそから割りて 風光る 植物園のベンチに君と
みっちっちさん
★懐かしきアンパンならば駆けよりて(やなせたかし)と半分こする
夕庵さん
★悲しみは半分こして 喜びは 二倍に増やし 君と分け合ふ
みっちっちさん
★喜びは何倍となりいつ迄も心のなかに熟成してをり
夕庵さん
★両親の我への愛は いつまでも 心のなかに残り続けり
みっちっちさん
☆傘さすも 濡るるも君と 今日の雨 ことさら匂ふ御苑の梅よ
みっちっちさん
★きさらぎの空気も凍てつく庭隅にほのか漂う白梅の香は
夕庵さん
★梅が香に春月さへも 酔ひしれて 時におぼろに 見へ隠れたり
みっちっちさん
★会う友は幼日のこと伝えるが記憶はおぼろに蘇りこぬ
夕庵さん
★亡き父の胡座のなかに包まるる ぬくき記憶のおぼろなりけり
みっちっちさん
☆たてがみを靡かせ 雨のトラックの 春泥浴ぶる鼻差のゴール
みっちっちさん
★金髪をたてがみのごと逆立ててテレビ賑わす若者数多(あまた)
夕庵さん
★ライオンの子よ たてがみを 靡かせて 大草原を駆け抜けてゆけ
みっちっちさん
★マラソンでごぼうぬきして掛け抜けば月桂冠は君の頭上に
夕庵さん
★辛口の月桂冠で乾杯す 君の勝利に酔ひしれながら
みっちっちさん
★辛口の言葉は胸に刺さるとも 根性出してまた挑戦す
夕庵さん
★嵐にも負けずプールへ卓球へ 根性据へて上達目指す
みっちっちさん
★孫たちは嵐のように来て去りて ほっと一息カフェオーレ飲む
夕庵さん
★スポーツの後はゆつくりストレッチ ほつと一息 眠気の来たる
みっちっちさん
★珈琲の眠気覚ましはてきめんで 時間ずれたら夜は眠らず
夕庵さん
★満月の夜は眠れず 先行きの いのち限りに生きむと思ふ
みっちっちさん
★幼子に月のうさぎが餅つくと言えば笑って「信じな~い」とね
夕庵さん
★大谷の結婚に皆「信じなーい」大騒ぎなる やっぱヒーロー
みっちっちさん
★我が子でもだんだん遠くなるような 親の胸内を思いやりをり
夕庵さん
★親子とは心のなかで想ふもの 遠くなりても心は近し
みっちっちさん
★口数はたとえ少なくなりゆけど 老いては従う息(こ)の考えに
夕庵さん
☆------------☆ 「ネット歌会」了 ☆------------☆
「未だ咲き継ぐ 河津桜」
【運営にあたって】
(1) 投稿期間は、原則として毎週水曜日から翌週火曜日17:00までと致します。
なお、変更がある場合は、その都度ご連絡致します。
(2) 「水曜サロン」に掲載された短歌への返歌を「第二部」のコメント欄へ
投稿願います。出詠頂いた返歌は、そのまま掲載します。
(3) 口語短歌を基本としますが、文語混じりでも構いません。
仮名遣いは新仮名遣いとし、旧仮名遣いは極力避けて頂ければ幸いです。
(4) 作者名は投稿頂いたペンネーム等を、そのまま掲載します。
(5) 掲載順序は原則、本ブログのコメント欄への到着順と致します。
(6) 掲載された短歌の著作権は、投稿者に帰属します。
了
⭐️目の悪い友の手の上に紙雛を乗せて祝いぬ弥生よき日
夕庵さん
★今いちど優しく撫でて 流し雛 川を流れて大海までと
みっちっち
よろしくお願いいたします
⭐️うつむきて固き蕾の三椏と 共に待ちます春の足音
夕庵さん
★ふるさとの山いつぱいに三椏の 黄色溢るる知らせを待ちぬ
みっちっち
よろしくお願いいたします
☆人にあり AIもたぬゾーンあり 肌のぬくもり 想いのゆらぎ ポエット・Mさん
★AIに 意識・感情は創れない 養老先生するどき眼で 夕庵
よろしくお願いします。
☆みぞれ降る凍える寒き夜見ても凜と咲き居り庭の水仙 西BOOさん
★満開の群れ咲く丘の水仙は 風の靡けば海へとなだる 夕庵
よろしくお願いします。
☆手に慣れし箸よ 茶碗よ 亡き母のやはらに盛りし豆のご飯よ みっちっちさん
★朝夕に手に馴染みきし塗りの箸 娘(こ)と求めしよ輪島朝市 夕庵
よろしくお願いします。
夕庵さんへの返歌です
⭐️朝夕に手に馴染みきし塗りの箸 娘(こ)と求めしよ輪島朝市
夕庵さん
★金沢に輪島朝市復活の 朝のニュースに春の訪れ
みっちっち
よろしくお願いいたします
返歌を詠ませていただきたいと思います。
☆さりさりと青きレタスの歯ざわりにジグソーパズルのピース埋めゆく 夕庵さん
★最近に、はまりし前菜スプラウト ブロッコリーの旨味秀逸 西BOO
よろしくお願い致します。
☆AIに 意識・感情は創れない 養老先生するどき眼で 夕庵さん
★AIに 人の温もり求めるは 水に字を書く 技に似たるか ポエット・M
よろしくお願いします。
☆今いちど優しく撫でて 流し雛 川を流れて大海までと みっちっちさん
★紙雛も役目を終えて箱のなか 黒髪撫でれば息の通いぬ 夕庵
よろしくお願いします。