筆者も、山を登って来た。
筆者の場合、脚力も経験も、山の知識も深く無いので、どちらかと言えば『トレッキング』と言った方がピンとくる。
と言っても、山に登れば当然の事、銭型の模様を背負っている蛇にも出会うし、猿やクマにも出会う事も有る。
幸いと云うか、今回はどちらかと言えば友好的な先住動物と出会っただけであった。
山の入り口に有る、神様の祠の裏側で出会った、守り神・・・・ 午前中だったからかもしれないが、ピクリとも動かないで筆者の無事を祈って見送ってくれて居るようであった。
途中、山桜が控えめに山とのバランスを考え、慎ましく咲いているようであった。
山の頂に近くなると、何時も蝶が出迎え、祝福と案内の為に筆者の周りに、纏わりつくように飛び続ける事が多い。
近年、身近な人が旅立つことが多いので、なんとなく姿を変えて、筆者に話しかけているような錯覚にとらわれる事が、多くなったような気がするが、勿論、筆者が話しかけても返事は無い。
山を降りるときは、登る時より注意をしながら下るのであるが、その分、辺りほとりの草花に目が行くことが多い。
今日も、可憐な花たちが筆者を見送ってくれていた。
なんとなく、最後に掲げた花は『カタクリの花』と思っている。