３０分近くその場で群れを観察しているうちに、ボスと思われる一頭もでてきました。がっしりとした体格にふさふさとした毛並み、眼光鋭く、これ以上食事の邪魔をするなと言っているようです。
たまたま通りかかったインバウンドの一行が恐る恐るですが半ば喜んで親子の様子をカメラに収めていました。旅の途中で野生動物に遭遇するのは、誰にでも印象深い思い出になるのではないでしょうか。
健康そうな赤い顔をしたお母さんがでてきました。背中の上でこちらを見る子ザルの顔には特に驚いたとか怖れの表情は見とれません。人が危害を加えないことを知っているのですね。
道の両側からざわざわ音がしました。目を凝らすと猿の群れに囲まれていました。熊笹の新芽を引き抜いて食べながら移動しています。引き抜いた細い新芽の白い部分はかすかに甘みがあることは子供のころの経験で知っています。
