お伊勢さんには、最初にこちら二見興玉神社にお参りして、みそぎを済ませてからお参りをするのが正しいとされています。けれども毎年の初詣には、日帰り参拝の時間の関係などから、こちらにお参りしたことはありません。
境内のそこここに大小の蛙の置物があります。もともとこちらの蛙は御祭神のお使いの二見蛙なのですが、ダジャレ的に「無事帰る」、「若返る」とか「貸したお金が返る」等の祈願にすり替わっているようです。「鰯の頭も信心から」と言いますから信じて祈ればかなうかもしれません。
夫婦岩は夫婦円満、家内安全の象徴とされています。結ばれた注連縄が大波によって切られたとき、氏子たちは危険を冒して結びなおします。神道的には、夫婦岩は、沖合700m付近に鎮まっている、猿田彦大神ゆかりの興玉神石へ降臨される神様のための、鳥居の役目をしているとのことです。
神代の昔、天照大神のご神託を受けた倭姫命(やまとひめのみこと)がこの地にたどり着いた時、あまりの美しさに二度振り返ったと伝えられ、この浦の名が二見が浦となったとか。由緒正しいお宮さんの鳥居で遥拝をします。