船に乗り込みました。慣れた地元の人たちは船室の椅子に腰かけていますが、❝旅人❞は見晴らしを望んで船上のデッキに上ります。出航の時間はまだのようです。桟橋の係船柱に船をつないでいる2本のロープはまだ括りつけられたままです。
連絡船が入ってきました。船を繋留するためのロープを持った乗組員が船首に立っています。桟橋側にも係の人がロープで船を繋ぎ止める準備をしています。港では珍しくもなんともない、毎日何回も繰り返し行われる日常の風景がそこにありました。
屋根付きのしっかりした大きな桟橋ですが、実は海に浮かんでいます。当たり前のことで初めてではありませんが、山育ちのものにはとても珍しく見えます。桟橋は太い鎖でつながれていて潮位によって上下するようです。
答志島は鳥羽湾に浮かぶ島の中では最大の島で東西6Km、南北1.5Kmあります。島にある3つの港の最初の港の和具港まで25分間の乗船、料金は550円です。連絡船は7番の桟橋に入ってくることになっています。