鐘楼の奥に建つ本堂はこの日ひっそりと扉が閉じられていました。人が住んでいる合掌造りの民家の屋根の雪は掻き落とされたり、生活の熱で溶かされてなくなりますが、鐘楼や本堂の屋根には陽射しがあっても雪が残っているのです。
2017年1月21日にこちらを訪れた時は大雪の真っただ中でした。凍える指で夢中にシャッターを押したワンショットがこの写真です。8年前のこの時も村内の観光者の多くが外国人でした。また台湾からの若い女性たちが降る雪の中大喜びしている様子に、目が点になったことを思い出しました。
白川郷に生きる村人の心の支えになっている明善寺には、それぞれ特徴ある合掌造りの屋根を持つ鐘楼、本堂、庫裏が立ち並びます。鐘楼の左のイチイの樹は約200年前に本堂が建立されたとき植えられ、岐阜県の天然記念物になっています。