東の門は木曽駒ケ岳の支脈の急峻な崖の先端にあたる根の井山と急流渦巻く木曽川の淵まで人が乗り越えられない本柵で遮りました。箱根、新居、中山道の碓氷と並ぶ重要な関所として「入り鉄砲と出女」を厳しく取り調べました。
旧国道１９号線はモニュメントをくぐった後、川に添って木曽町に入ってゆきますが、旧中山道は木曽川を離れて上の段に向かいます。木曽谷の中で最も谷の幅が狭いこの場所に木曽福島関所は作られました。
旧中山道が松本方面から南下し木曽町に入ろうとするあたりに道路を跨ぐようにして大きなモニュメントが立っています。すぐ先に関所跡がありますよという印です。並行して走るJR中央線を塩尻行の普通電車が通過してゆきました。
橋の欄干には、天下の奇祭「木曽神輿まくり」のレリーフが飾られています。赤松で作った白木の神輿を壊れるまで❝まくって（ころがして）❞町内をねりあるくにぎやかなお祭りです。
橋の左岸側の道路はかって国道１９号線でした。この道路際の石垣の上に福島関所跡があります。見えている屋根は福島関所資料館です。
関所橋の下の水はゆったりと流れ、町にプールなど無かった時代の格好の水泳場所でした、勇気を自慢する男どもの晴れ舞台であったかもしれません。
昔、筏をつないで橋としていましたので、「筏橋」と呼ばれていました。昭和41年架け替えに伴い、関所橋となりました。子供の頃通った「水浴び場」は今、水際の小さな広場を「筏橋親水公園」としてその名を留めているのみです。
セピア色に変わっていますが、私の家のアルバムに貼られている、その昔水遊びをした筏橋の風景です。水際で遊んでいて、橋から木曽川に飛び込む男の人達をまぶしく見上げたりしたものでした。
ウッドデッキから緑の山林越しに御嶽山が望めます。今日明日色々用事を済ませることができたら、時間を作ってお山の全貌を見渡せる開田高原に行きたいと思いました。
まだ巣立っていない一家を発見しました。飛んできた親ツバメに、もうかなり大きくなって、巣立ちまじかの子供たちが餌をねだっていました。
