教育史研究と邦楽作曲の生活

一人の教育学者(日本教育史専門)が日々の動向と思索をつづる、個人的 な表現の場

教育史学会大会発表要綱4

2005年08月27日 22時43分19秒 | Weblog
 今朝は、平原春好『日本教育行政研究序説』(東京大学出版会、1970年・復刊1979年)を音読。もともと途中まで読んでいたものですが、昨日の夜から読み切ってしまおうと音読に熱中。午前3時半ごろ、すべて読み終わりました。この著書は、戦前日本の中央教育行政の特徴を、一般行政法理論、勅令による諮問機関、教権独立論の視点から分析したものです。教育史研究の範疇には入ると思いますが、ご本人は歴史的研究方法をもちいて教育行政の制度的特質を明らかにしたもの、と主張しており、教育行政学分野における歴史的研究といったほうが良いのかもしれません。実証について不満を覚える箇所もありましたが、戦前日本の教育行政を理論的に分析した重要な研究だと思います。
 昼前に起き出して、登校。それから、中断していた教育史学会大会発表要綱の原稿の直しを再開。一旦できたものをふたたび先生に見せて、さらなる修正を指示される。18:00すぎごろ完成したので、郵便局へ行って簡易書留で無事投函。ようやく一仕事終わった…
 Cocoいちでニラともやしの旨辛カレー(期間限定750円、うまかった)を食べて、ふたたび学校へ戻る。文庫系の本を読んでいると、S先輩がやってくる。諸事情で、S先輩と私が、我が日本東洋教育史研究室史を書かなくてはならないことになっており、S先輩はそのための諸先輩方の研究業績を調査。私もS先輩の後ろでやいのやいのしていたら、私もその調査をすることに。夜も遅いので22時すぎたあたりで途中でお開き。顔も知らない先輩の研究業績を見て、いまさらながら自分の研究室の伝統を知った一日であった。
 
コメント
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