本日4月10日、拙著『幼児教育とは何か』(幼児教育の理論とその応用①、社会評論社、2013年)が発行されました。昨日はAmazonの注文ページが取り扱い不能になっていましたが、今日みたら注文可能になっていました。
「幼児教育の理論とその応用」シリーズは、拙著『幼児教育保育学科用テキスト 幼児教育の理論と応用』(私家版、2012年)の再構成・改訂・加筆版です。第1巻である『幼児教育とは何か』は、幼児教育の理念(原理)・歴史・制度に関する内容をまとめたものです。第2巻である『保育者の専門性とは何か』(幼児教育の理論とその応用②、社会評論社、2013年)は、幼児教育の方法・内容と保育者論とに関する内容をまとめたものです。
第1巻では、まず第1章・第2章では、「教育とは何か」という一般的・根源的な問題を取り扱っています。第1章では、語源、人間形成、学習過程、および現代日本の教育目標から考えています。第2章では、教育を構成する要素について、子ども・教師・学校・学力(教育方針・内容)・家族に注目して考えてみました。正直言うと第2章は自分でも論じ足りていないと思っていますが、以前私家版を読んでくださった研究者の方から、この部分がコンパクトにまとまっているのでむしろよい、という声をいただきましたので、あえて簡潔なままにしました。いずれ教育学(幼児教育学でなく)でテキストをまとめる機会があれば、その時にはしっかり論じたいと思っています。
第3章~第6章では、「幼児教育とは何か」という問題を直接に取り扱っています。第3章では、幼稚園・保育所、および教育基本法という制度面から考えました。第4章では、幼児教育の担い手としての保育者の歴史と現状について、主に養成・資格・資質の観点から考えています。第5章では、保育者のあり方について、子ども以外の関係から考えています。子どもに対するあり方については、第2巻『保育者の専門性とは何か』において詳しく述べています。
なお、第1巻をまとめるにあたって、私家版の内容に加えて補章を追加しました。 補章は、私が主担当をしている幼稚園教育実習の成果分析です。学生の日誌から事例を抽出して、実習生が幼稚園で何を学んでいるかを検討したものです。
先日、学生に著者割引で配布したのですが、学生から「先生って、何者なの?」と聞かれたのは面白かったです。「学者だよ」と答えておきました(笑)。
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