即効性が必要とされるケース

2005年11月14日 | iPod/iTunes
iTMSで今日11月14日のトップソングになっているのはBank Bandの「生まれてくる子供たちのために」(←クリックするとiTMSにアクセスします。iTunesをダウンロードしていないと見ることはできません)。

この曲はオフコースの楽曲をカヴァーしたもので、先日テレビで放送された実写版の「火垂るの墓」のエンディング・テーマとして録音された。いわゆるiTMS Exclusives(iTMSのみの配信)で11月30日までの期間限定配信。収益の一部は「ap bank」に寄付される。

「ap bank」は自然エネルギーや地球環境に関する様々なプロジェクトに低金利で融資を行う非営利の組織(N.P.O.)としてスタート。その活動資金を集めるための活動が行われている。

Bank Bandの小林武史はiTMSの「生まれてくる子供たちのために」のアルバム・ノートで「音楽配信を取り巻く環境については、現時点でその全てがベストであるとは思いませんが、今回のような即効性が必要とされるケースでは有効なツールであると思います」と発言している。

iTMSなどの音楽配信についてはいろいろと議論されているところであるが、僕個人としては「音楽を楽しむためのひとつのツール」という感じで捉えている。実際のところ片手で数えられるぐらいしかアルバムのダウンロードはしていない。

ところで今、iTMSのベストセラーになっているのは誰かご存知ですか。先週の日曜に惜しくも他界してしまった本田美奈子です。最後のアルバム『アメイジング・グレイス』、『AVEMARIA』といったクラシックやアイドル時代のベスト盤『ゴールデン☆ベスト』もトップ10にチャートインしています。テレビやラジオで彼女の音楽性に触れて、聴きたくなったから素早く購入したという、こういったリスナーの動きは見逃せない。すごくよくわかる気がする。

さて、明後日の水曜日には佐野元春の新曲「星の下 路の上」もiTMSで先行配信されるようですよ。たぶん新曲は解禁されているのだと思いますが、僕はまだ今回の新曲を一度も耳にしていないので、アーティスト側のこういった姿勢も支持するところであります。 
コメント (2)
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