<08月23日プレイリスト>
[納涼夫婦放談(ゲスト:竹内まりや)]
僕らの夏の夢/山下達郎 08月19日発売ニューシングル
THE THEME FROM BIG WAVE(LIVE)/山下達郎(85/02/24 神奈川県民ホール)
テコのテーマ/竹内まりや "REQUEST" '86
夢の続き('89 REMIX)/竹内まりや '87
GRAN TORINO THEME/JAMIE CULLUM '08
I'D RATHER GO BLIND/BEYONCE "CADILLAC RECORDS" '08
THE DARK END OF THE STREET/PERCY SLEDGE "THE PERCY SLEDGE WAY" '67
FOREVER MINE/山下達郎 "SONORITE" '05
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■内容の一部を抜粋
・近況
番組はちょっと前倒しで収録しているようだ。そろそろ次の曲の曲書きに入ってる頃。雑用が多くて外出すると飲む、人のライヴを観に行くとまた飲むといった感じなのだそうだ。
・納涼夫婦放談
夏の終わりは毎夏恒例となった「納涼夫婦放談」。今週、来週2週間の予定。今年になってこれまで目立った活動がないまりやさんだが、いろんな人に曲を書いたりしているそうだ。タツローさんが久しぶりに発表したシングルが劇場映画の主題歌だったため、今週は映画ネタを中心に。
・僕らの夏の夢
先週、8月19日にニュー・シングル「僕らの夏の夢 / ミューズ」が発売された。「僕らの夏の夢」は映画『サマーウォーズ』のエンディング・テーマ。カップリングの「ミューズ」は4月からTBS系でオンエアされている「総力報道! THE NEWS」のテーマ曲。そして今回のライヴ・ツアー"Performance 2008 -2009"で披露した「アトムの子」のライヴ・ヴァージョンをカップリングした3曲入りのマキシ・シングル。
初回生産分のみスペシャル応募特典が当たる応募ハガキを封入している。A賞は「僕らの夏の夢」と「ミューズ」が収録された12インチのアナログ盤で100名。B賞は映画『サマーウォーズ』の特製ジグソー・パズルで100名。映画『サマーウォーズ』のクイズに答えてA賞かB賞を選んで応募する形式になっている。
・サマーウォーズ
8月1日に封切られた劇場版アニメ作品『サマーウォーズ』。
まりやさんは先日映画館に観に行ったそうだ。
「感動しちゃって。アニメ映画を観て泣いたというのははじめてで、しかも終わってから誰も立とうとしないの。満席でしたし、感動しましたね。タツローのエンディングの主題歌もとてもよかったし、作品も本当にお薦めです。まだの方是非ご覧になってください」とまりやさん。
http://s-wars.jp/index.html
・THE THEME FROM BIG WAVE(LIVE)
タツローさんがはじめて映画音楽の仕事をしたのは1984年のサーフィン・ドキュメンタリー『BIG WAVE』のサウンドトラック。そのときのライヴ・ツアーから1985年2月24日、神奈川県民ホールでのライヴ(・ヴァージョン)。シングル「ENDLESS GAME」のカップリング。シングルはすでに廃盤、これまでアルバムには収録されておらず今ではレア・トラックとなっている。こうしたシングルのカップリングに収録されたライヴ・ヴァージョンは『JOY2』が出たときにボーナス・ディスクとして付けようかと考えてるそうだ。
・テコのテーマ
まりやさんが1986年に書いたアニメ映画『時の旅人』のエンディング曲。原作は眉村卓さんだとか。テコという女の子のテーマ曲が「テコのテーマ」で、もう1曲「時の旅人 TIME STRANGERS」という曲を映画のために書いたとか。1986年のアルバム『REQUEST』収録曲。タツローさんはまりやさんのアルバムも21世紀型のリマスタリング盤を作る予定だと話す。
試写会でまりやさんは手塚治虫さんと萩尾望都さんと角川春樹さんと一緒に写真を撮った思い出があるという。映画は角川映画で、萩尾望都さんは映画のキャラクター・デザイン、手塚治虫さんは映画が二本立てで併映が『火の鳥』だったから。
・バービーちゃん
リスナーからまりやさんへの質問で「バービーちゃんとリカちゃんどちらがお好きでしたか?」
まりやさんの子ども時代はバービーちゃんで、リカちゃんはもう少し下の世代なんだとか。娘さんは一切人形遊びをしなかったという。
・更年期障害
竹内家は更年期障害がないそうだ。まりやさんも大丈夫だったよう。
・夢の続き('89 REMIX)
「夢の続き」は1987年の川島透監督作品『ハワイアン・ドリーム』の主題歌。ジョニー大倉さん、時任三郎さん、桃井かおりさんが出演していた。アルバム『REQUEST』のレコーディングのいちばん最後に飛び込んできたオファーで4,5日で完成させたとか。「夢の続き('89 REMIX)」はマスタリングのときテレコが壊れてアルバム『REQUEST』に入ってるヴァージョンは仕上がりに不満があり、1989年に『REQUEST』をリマスタリングしたときに、改めてシングルで出し直したヴァージョン。このシングルもすでに廃盤なので今度『REQUEST』をリマスタリングしたらボーナス・トラックで収録する予定だとか。
・今年観た映画で心に残った作品は?
リスナーからの質問。
まりやさんはテレビで観た『鉄道員』(監督・主演はピエトロ・ジェルミ)。劇場で見た作品では『グラン・トリノ』(監督・主演はクリント・イーストウッド)と『THIS IS ENGLAND』と『キャデラック・レコード』。
タツローさんはライヴ・ツアーがあったため前半は『ウォーリー』1本だけしか観てないという。ツアーが終わって6月から観た中では『グラン・トリノ』がいちばんだそうだ。
・GRAN TORINO THEME
イギリスのジャズ・ピアニスト、ジェイミー・カラムが歌う『グラン・トリノ』のエンディング・テーマ。CDでは発売されてなく配信のみだったため、音がひずんでいるそうだ。放送用に補正を施したという。映画のプロモ用のCDは存在するらしいが、タツローさんはツアーがあったため乗り遅れて手に入れられなかったそうだ。
・キャデラック・レコード
2週間前に封切られたばかりの映画。タツローさんも観に行ったとか。チェス・レコードというシカゴのレコード会社の創始者のレナード・チェスと創設メンバーであるミュージシャンのマディ・ウォーターズ、チェスの女性シンガーの中核を担うエタ・ジェイムズの3人を取り巻いて、リトル・ウォルターとかハウリン・ウルフとか、チェスの主要なミュージシャンにまつわる実話に基づいたストーリー。かなり脚色されてフィクションが多くて、映画の出来はそれほどでも、という印象らしい。ちなみにレナード・チェスは白人、ユダヤ人の経営者。
・I'D RATHER GO BLIND
ビヨンセが『キャデラック・レコード』のエグゼクティブ・プロデューサーでエタ・ジェイムズの「I'D RATHER GO BLIND」をカヴァーしている。まりやさんはビヨンセのカヴァーを聴いてジャニス・ジョプリンがエタ・ジェイムズから影響を受けていたことがわかったそうだ。映画ではシカゴでエタ・ジェイムズが「I'D RATHER GO BLIND」をレコーディングしたようになってるが、本当はマッスルショールズでレコーディングされている。タツローさんはサザン・ソウルの曲の中で最も好きな曲が「I'D RATHER GO BLIND」。映画の中の核になる部分でこの曲が出てきて、タツローさんは何十年かぶりに映画を観て号泣したとか。
・THE DARK END OF THE STREET
『THIS IS ENGLAND』はイギリス映画で1980年代のスキン・ヘッズを題材にした青春映画。まりやさんが感激したのはクライマックスでながれるパーシー・スレッジの「THE DARK END OF THE STREET」。「THE DARK END OF THE STREET」もサザン・ソウルの名曲でオリジナルはジェームス・カー。作曲はダン・ペンとチップス・モーマン。パーシー・スレッジのヴァージョンは1967年のサード・アルバム『THE PERCY SLEDGE WAY』に収録されているが、タツローさんはアルバムまでは持ってないそうで、今回はシングルのモノラル・ヴァージョンでオンエア。
・FOREVER MINE
映画ネタなので今日の最後は『東京タワー』の主題歌。
・プレゼント
山下達郎「僕らの夏の夢」の特製花札。映画の中に重要なファクターとして花札が登場するので作られたグッズ。この特製花札にはタツローさんのアバターが出てるそうだ。販促用のグッズなのでここでしか手に入らないとか。20名にプレゼント。
タツローさんが以前所属していたレコード会社BMGがソニーと合併したので、RCA/AIRイヤーズの旧譜が夏に拡売することになった。その拡売用のグッズでジグソー・パズル。7年前、RCA/AIRイヤーズのカタログをリマスターをしたときに鈴木英人さんに書いてもらったイラストのジグソー・パズル。こちらも20名。販促用のグッズなので非売品。締め切りは9月中旬。
■リクエスト・お便り・プレゼントの宛て先:
〒102-8080 東京FM「山下達郎サンデー・ソングブック」係
■今後の予定
08月22日・29日は、「納涼夫婦放談(ゲスト:竹内まりや)」
http://www.smile-co.co.jp/tats/