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似顔絵(広末涼子さん・「龍馬伝」平井加尾) (portrait RYOKO HIROSUE)

先日の「龍馬伝」で広末さんは
すばらしい演技を見せた。
土佐の攘夷派・平井収二郎の妹で
龍馬の初恋の人である加尾は
龍馬と夫婦(めおと)の約束を交わしていたのに、
攘夷運動のため、京都の三条家へ
密偵として忍び込まされ、龍馬と別れさせられた。
四年間の務めののち、京へ攘夷派の首領・武市半平太(たけちはんぺいた)と共に
天皇に攘夷を働きかけに上った兄から、
もう役目は済んだから、土佐へ帰って両親の世話をしろと言われて、
加尾は抑えていた感情を爆発させる。
「勝手なこと、言わんでつかあさい。」
そして、こう言う。
「私は、兄上や武市さんの操(あやつ)り人形ですろうか!」
その怒りに兄は一瞬たじろぐ。
しかしその後、兄は、
「攘夷のためなら、妹を犠牲にしても、
反対者を殺してもかまわんのだ。」などという、
とんでもないことを口走るのだが。
広末さんの演技は、抑圧されていた感情が、
思わず噴きこぼれるように現れ出る、
そのやむにやまれぬ気持ちというものを
真に迫った切実さで演じた、
本当に優れたものだったと思う。
今回は、その時の広末さんの表情を描きました。
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