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すんぐに戻ってくるきい。(似顔絵・真木よう子さん・「龍馬伝」 お龍8) (portrait YOKO MAKI 8)

下関で龍馬と最後の時を過ごしたお龍。
もちろんその時は、決して最後だなどと思ってはいなかったろう。
だがそれは、後から考えれば、いかにも今生の別れを前にしたひと時と
感じられるものだったろう、とドラマは描いている。
山内容堂に幕府の大政奉還を推し進めるよう求めに出かける龍馬は
もう死を半ば覚悟していたはずで、
お龍もうっすらとそれを感じていたからこそ、
わずか一日の時間を濃密に過ごしたいと望み、
酔い潰れて朝帰りした龍馬を平手打ちしたということだろう。
それにしても。
にっこり笑って、お龍に向かい
「待っちょれよ、お龍。
すんぐに戻ってくるきい。」と去っていく龍馬の姿は、もはや幻のようである。
それを見送るお龍の、せつなくも優しい笑顔は
やはり結末を知っている「歴史」の視点から我々が見ているせいだろうか。
龍馬の暗殺まで、あと2カ月。
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