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イラスト・雪江さん2題

初めて色を付けてみました。
でもまだ、塗り絵みたいです。
もっと練習しなくちゃなあ。
リアルな絵に付けられるまでは、
まだまだ時間がかかりそう。
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うたのイラスト(「露営の歌」「暁に祈る」)

今回は少し毛色の変わった歌を取り上げる。
戦時中に歌われた「軍歌」である。
兵士を戦場に送る時、これらの歌を歌って送り出した。
むろん私は戦後生まれなので、実際には知らないのだが、
軍歌は戦後も、ある時期までよく耳にした。
大人が酔ったりすると、歌っていたように記憶する。
曲としてはなかなか良いものが多いのだが、
なにせ目的が戦争のためである。
歌詞は、調べてもらえば分かるが、今では考えられない内容である。
私の父は、海軍の爆撃機に乗っていた(一式陸攻という機種)。
戦争の話をよくしたが、私は真面目に聞かなかった。
息子というものは、父親の話を聞かないものだと思うが、
戦後生まれの私には、どうしても説教のように聞こえてしまったせいもある。
父が話したことのうちで、それでも私の印象に残っているのは、
「あんな子どものような顔をした奴が、みんな死んじまうんだもんなあ。」という一言である。
その時の父の顔は、何とも言えないくやしそうな顔で、
さすがにそれを見ると、兵士にとって、いかに戦争がひどいものだったか
理屈でなく分かるのであった。

むしろ哀愁をたたえたメロディーに載せられた歌詞で、
戦場に送られた兵士も多かったろう。
そして、虫けらのように殺された兵士も。
妻や子の顔や声を思い出して死んだかもしれない。
しかし残された者たちは、夫の、父の顔や声を
忘れることは決してなかっただろう。
現在闘病中の父が思い出すのは、そういった具体的な戦友の一人一人なのだろう。

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