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うたのイラスト(「浜辺の歌」  母を偲ぶ)


母が先日亡くなった。
まだしばらく心の整理は付きそうもないが、気持を鎮めるために絵を描く。
この絵の下絵を描き、顔の部分のペン入れをした時は、まだ母は生きていた。
しかし仕上げのペン入れをした時には既にあちら側に逝ってしまっていた。
これは「うたのイラスト」で、唱歌「浜辺の歌」を描こうとして描いた絵である。
映画「二十四の瞳」中の私の好きなシーン、金刀比羅宮へ行く修学旅行の船上で、教え子の歌う「浜辺の歌」を聴いている大石先生(高峰秀子さん演ずる)のたたずまいを描いたつもりである。
だがこうして仕上がってみると、どことなく母の俤(おもかげ)にも共通したものを感じてならない。
これ以上のことは今書きたくない。ただ「浜辺の歌」の一番と二番の歌詞を原詩の通りに記しておく。それで充分である。


あした浜辺を さまよえば
昔のことぞ 忍ばるる
風の音よ 雲のさまよ
寄する波も 貝の色も

ゆうべ浜辺を もとおれば
昔の人ぞ 忍ばるる
寄する波よ 返す波よ
月の色も 星のかげも
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