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9秒台はいつ?

100mの日本記録がいつ9秒台に突入するか、話題になっている。

桐生祥秀選手に注目が集まっているけれども、そう計算通りに行かないのが陸上競技である。

注目の大会で必ずしも「記録の壁」を破る大記録が出るわけではない。

走り幅跳びの日本記録が8mを初めて突破した(山田宏臣)のも、たしか小田原での実業団・学生対抗陸上競技大会という大会であった。

棒高跳びの5m超えも、鳥居義正が室内競技会で出したものであった(屋外では丹羽清がメキシコ五輪で突破)。

だから、どの競技会で記録が出るか、予測は難しい。マスコミがよろこぶような展開になるとは限らない。

しかもいま100mには、桐生選手の他に10秒0台の選手が複数いる。

うかうかしていると、あっさり他の選手が栄誉をさらう、という結果だって可能性は皆無ではないのだ。

オリンピックを含めての勝者より、壁を突破した、という栄誉を担う選手の方が圧倒的に少ないのである。

これが記録競技の特質である。

選手としては是非とも勝ち取りたい栄冠だろう。まさに歴史に名を刻む存在になるわけだから。

私の夢見るのは、注目される大会で、複数の選手が一気に壁を突破するシーンである。

選手は大変だが、ファンにとってはたまらない楽しみである。

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