飛び乗った「のぞみ187号」は、連休中の臨時列車。博多行き「のぞみ」としては珍しい、初代のぞみ型こと300系電車での運行である。臨時とあって車内はガラガラ。臨時とはいえ車内サービスはあり、おしぼりを受け取って、まずは一息つく。
もともと大阪から博多までは、500系のぞみで帰るようプランニング、大阪では2時間ほど時間があるので、その間に梅田にでも出て大阪B級グルメでも楽しもうかと思っていた。しかし往路のN700系のグリーン車に「すごいすごい」と興奮しつつ、よく考えてみたら従来の新幹線のグリーン車には、二人とも乗ったことがない。比較対象もなく「すごい」はないだろうというわけで、現状で最古参になる東海道・山陽新幹線のグリーン車・300系に乗り試そうということになったのだ。岡山まで、わずか50分の乗車だ。
座席はどっしりした、新幹線のグリーン車ならではの座席。車内の雰囲気は凝った作りではないものの、間接照明がやわらかく車内を照らし、悪くない。新造後10年少ししか経っていないこともあり、車内もキレイだ。N700系増備の影で廃車が進む300系だが、まだまだ活躍できそうに思えた。
しかし、トンネルに入ったり、列車がすれちがったりした時の揺れは、明らかに大きい。ビリビリと唸るような振動もある。加速もN700系に比べればもどかしい感じで、700系の加速度向上改造工事も終わった今、東海道区間では邪魔者扱いされていきそうである。一般の乗客では気付かない部分で、新幹線の進化と世代交代は進んでいる。
そんな300系の、一番のいい点といえば、窓が大きいこと。100系新幹線が2列で1枚の大窓だったことから、300系の登場時こそ「狭窓に戻った」と不評だったものの、700系からN700系と軽量化が進むにつれどんどん窓が小さくなり、今や300系の窓の大きさは明らかな差になって映るほどだ。夜の列車だから関係ないとはいえ、昼間の列車ならあえて300系を「選ぶ」という選択も成り立ちそうである。
列車の各所には、今乗っている列車の名称と号数が示されているのも、相違点。どんな意図があるのか分からないが、自由席に飛び乗って、自分の乗っている列車を電話で伝える時なんかは重宝しそう。登場時の「のぞみ」は全車指定席だったので、そのような目的ではなかったと察せられるが…
サービスコーナーは500系と同様、デッドスペースのような姿になっており痛々しい。時代の流れを感じつつ、岡山で下車する。
つづく
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もともと大阪から博多までは、500系のぞみで帰るようプランニング、大阪では2時間ほど時間があるので、その間に梅田にでも出て大阪B級グルメでも楽しもうかと思っていた。しかし往路のN700系のグリーン車に「すごいすごい」と興奮しつつ、よく考えてみたら従来の新幹線のグリーン車には、二人とも乗ったことがない。比較対象もなく「すごい」はないだろうというわけで、現状で最古参になる東海道・山陽新幹線のグリーン車・300系に乗り試そうということになったのだ。岡山まで、わずか50分の乗車だ。
座席はどっしりした、新幹線のグリーン車ならではの座席。車内の雰囲気は凝った作りではないものの、間接照明がやわらかく車内を照らし、悪くない。新造後10年少ししか経っていないこともあり、車内もキレイだ。N700系増備の影で廃車が進む300系だが、まだまだ活躍できそうに思えた。
しかし、トンネルに入ったり、列車がすれちがったりした時の揺れは、明らかに大きい。ビリビリと唸るような振動もある。加速もN700系に比べればもどかしい感じで、700系の加速度向上改造工事も終わった今、東海道区間では邪魔者扱いされていきそうである。一般の乗客では気付かない部分で、新幹線の進化と世代交代は進んでいる。
そんな300系の、一番のいい点といえば、窓が大きいこと。100系新幹線が2列で1枚の大窓だったことから、300系の登場時こそ「狭窓に戻った」と不評だったものの、700系からN700系と軽量化が進むにつれどんどん窓が小さくなり、今や300系の窓の大きさは明らかな差になって映るほどだ。夜の列車だから関係ないとはいえ、昼間の列車ならあえて300系を「選ぶ」という選択も成り立ちそうである。
列車の各所には、今乗っている列車の名称と号数が示されているのも、相違点。どんな意図があるのか分からないが、自由席に飛び乗って、自分の乗っている列車を電話で伝える時なんかは重宝しそう。登場時の「のぞみ」は全車指定席だったので、そのような目的ではなかったと察せられるが…
サービスコーナーは500系と同様、デッドスペースのような姿になっており痛々しい。時代の流れを感じつつ、岡山で下車する。
つづく
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