Chang! Blog

福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです

関東ローカル私鉄めぐり[3-3]午後の渡良瀬から、その日のうちに久留米へ

2010年01月11日 |  □鉄道ジャーニーBlog編
 次の列車は、開業当時からの車両ながら、転換クロスシートとトイレを備えたイベント対応車両。小さな私鉄ながら、車両のバラエティは富んでいる。往路の大間々から、ずっと同じ行程を辿っていたおばさんと言葉を交わす。列車本数が限られるローカル施設、動きは自ら似てくるものだ。

 帰路は相老駅で下車。都内へのメインルート、東武との接続駅なので、どんなに立派な駅かと思っていたが、木造駅舎が出迎える古びた駅だった。窓口で特急券を買い、簡易リーダーにSuicaをタッチさせて入場。同じ駅舎を共用しているとはいえ、わ鐵とは二時代違う。

 白い車体に赤い帯の特急「りょうもう」号に乗車。日光方面のスペーシアとは違い、座席を並べただけの質実剛健な特急列車だ。テーブルが背面ではなく、窓際に折りたたまれているのが珍しい。どこかで見たテーブルだと思ったら、さきほど乗ったわ鐵イベント対応車と同じものだった。

 一駅前の赤城が始発で、以降館林までは快速並みにこまめに停まる。単線での交換待ちもあり足は遅いが、両毛地域から都心への便利な足で、ビジネス特急の別名も持つ。

 桐生の玄関とも言える新桐生駅は、平屋の地平駅。JR桐生駅の方が私鉄っぽい。車窓はのどかな田園風景、交換待ちで駅に停車する様は、なかなかの汽車風情も漂う。

 ホーム3面を有する太田までには、満席に近い盛況に。走りも、ようやく特急らしくなってきた。とはいえ全速力の息遣いは感じられず、余裕を持ったダイヤになっているようだ。北越谷を過ぎれば、20km近い私鉄最長の複々線区間に入る。メトロや東急の車両も織り交ぜ、すれ違う、あるいは追い抜く列車の種類も多彩。今まであまり縁のなかった東武鉄道だが、なかなかファン心をくすぐる鉄道に思えた。

 都心方面への乗り継ぎ駅、北千住で大挙降ろせば、出発時のようにガラガラに。都心の裏街道といった狭い線路になって、窮屈そうに下町を走る。突然、巨大な建設現場が現れたと思ったら、話題の新東京タワー・スカイツリーの根元を通過。現在の高さは254mとのことで、まだまだ倍以上に伸びることになる。建設中の姿に向けて、シャッターを構える人も見られた。

 行き止まり式の、ターミナルらしいターミナル、浅草着。豪華な仕様のスペーシアと並び、旅気分が沸く。ぜひ次の機会には、この駅から日光・鬼怒川に旅立ってみたい。

 浅草界隈も未踏の地なので、浅草寺・雷門くらい拝んでいこうかとも思ったが、空港までの時間を考えると厳しそう。素直に浅草線に乗り、上野へ。日本で最初の地下鉄区間を乗ったことになる。鉄骨の柱に、歴史を感じる。メトロの路線は多彩だが、小断面・小型車の銀座線、丸の内線に乗ると、東京の地下鉄に乗った感を強くする。

 都内から羽田方面へは500円きっぷがなく、Suicaで空港へ(やっぱり区間快速だった)。思いの他早く着き、これなら浅草寺も行けたかなと思ったが、後の祭り。第2ターミナルの有料ラウンジから飛行機を見下ろしつつ、300円なりの生ビールを飲みながら、ゆっくりとくつろいだ。

 6時の飛行機は15分ほど遅れたものの、福岡空港で高速バスに乗り継げば、9時半には久留米の自宅に着。早い、便利、でも東京~九州間にはやっぱり一晩かけたいと思ったのだった。

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