里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

オオキンケイギク 駆除の対象

2017-06-13 | 日記
福島県浜通地方の、新地町を通る国道6号線沿いに、オオキンケイギクが群生して
いて、鮮やかな黄色が目を引きます。
宮城県内でも至る所に咲いています。田園地帯では農家の私道沿いとか屋敷周り、
市街地では空地や道路沿い、民家の庭などに群れ咲いていますね。
この花の原産地は北アメリカで、花が美しいことから観賞目的で持ち込まれたようです。
強健で繁殖力が強いことから、あちこちで野生化していますね。

花を楽しむには良いのですが、実は駆除の対象になっている花なのです。
オオキンケイギクは、日本の生態系に重大な影響をおよぼすおそれがある植物として、
外来生物法による「特定外来生物」に指定され、栽培、運搬、販売、野外に放つことなど
が禁止されているのです。




                             二枚とも2017.6.17撮影

以前は、景観や緑化のため、道路の緑地帯などに植えられていましたが、繁殖力が強く生態系
に悪影響を与えるおそれがあるとして、2006年2月1日に「特定外来生物」に指定されました。
国土交通省が盛んに植えて、その後環境省が駆除の対象にしたわけですけど、国民には省庁など
関係ないですから、政府のアホさ加減が腹立たしいということになります。

でもね、特定外来生物に指定されたことによって、前述の諸行為を許可無く行うことが禁止された
わけで、これに違反した場合には罰則があるのです。
前述の諸行為に違反した場合、最高で個人の場合は懲役3年以下、もしくは300万円以下の罰金、
法人の場合1億円以下の罰金が科せられるのだそうです。
盛んに植えた国土交通省の罪はどうなるのでしょう ?
1兆円の罰金が相当でしょうね。


                                 2017.6.17撮影

キク科ハルシャギク属の多年草で、北アメリカ原産の帰化植物。
明治中期に鑑賞や緑化用に導入され、それが野生化して全国的に広がった。
河川敷や道路沿い、空地や耕作地周辺などに大群落をつくる。
茎は束生し高さ30〜70cm、根生葉は長い柄があって3〜5小葉に分裂、両面とも粗い毛がある。
根生葉は花期にも残る。茎葉は対生し、葉身は狭倒披針形。
花期は5~7月で、細長な花茎の頂に直径4~6cmの頭花をつける。舌状花は橙黄色でふつう8個、
花冠の先は不規則に切れ込む。筒状花も同色で、花床には細長い鱗片がある。
総包片は2列、各列は8片、外片は葉状で内片より狭い。
果実は痩果で扁平、暗褐色で光沢を欠き、半透明の薄いひれに取り巻かれる。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿