里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

タマブキ 冠毛とムカゴ

2017-03-22 | 日記
宮床地区の、滝ノ原集落上手の林道脇に、白い花が咲いたように見える株が、
あちこちに点在しています。
近づくと、花と見えたのは白いブラシ状の冠毛で、これが花穂のように見えたんですね。
キク科の植物の種子と思われますが、何でしょうね。
けっこう大形ですから、カニコウモリなどの仲間と思われます。




                            二枚とも2015.11.22撮影

角度を変えて撮影していると、半枯れの茎に直径1.5cmほどの玉が、10個以上も
付いているのに気付きました。初めは来年の花芽かと思ったりもしましたが、間もなく
枯れる茎に、花芽が付くはずもありません。
そうするとムカゴでしょうか ?
触るとポロッと落ちてしまいましたから、ムカゴですね。既に葉は枯れて原型を留め
ていませんから、種の同定には、このムカゴが決め手になるでしょう。

植物図鑑やネット検索で調べた結果、コウモリソウ属のタマブキと判明しました。
フキのような葉と、茎に付くムカゴを玉に見立てての命名で、判り易いですね。


                                2015.11.22撮影

キク科 コウモリソウ属の多年草で、本州の関東以北~北海道に分布する。
山地の林内や林縁、沢沿いなどに自生し、湿り気を好む。
茎は円柱形で直立し、草丈は50~140cm、紫褐色を帯びることが多い。
葉は五角状広卵形で、長さ10~20cm、、幅7~15cm、縁には粗い鋸歯がある。
基部は心形で、葉柄の長さは10~20cm。
葉表には粗い毛が疎らに生え、裏面には白色のくも毛が密生する。
葉腋には球形のムカゴが付き、直径は8~15mm。
花期は8~10月で、茎の上部に円錐花序を出して、頭花を多数付ける。
頭花は5~6個の筒状花からなり、総苞は白色で長さ10mmほど、花は黄色。
花後の果実は痩果で円柱形、冠毛は白色。


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