里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

キキョウ 石原の溜池

2019-08-26 | 日記
大郷町西部の石原地区、この辺りには標高70~90mの丘陵地が広がっていて、その間を何本か
の細い沢が流れています。沢沿いには水田が続き、沢奥には耕作放棄田が何枚かあったり、農
業用の溜池が築かれています。

沢奥に三つの溜池が連続する場所があり、その最奥の溜池周辺を踏査していると、土手に青い
花が咲いているのが見えます。草藪をかき分けて歩み寄るとキキョウの花で、10株以上咲いて
います。キキョウは7月末頃から咲く花なのに、8月下旬になってもこれだけ咲いているのは、
5月頃に一度草刈りされたのかも知れませんね。




                             二枚とも2019.8.25撮影

キキョウの根を乾燥させたものは薬草として用いられ、生薬名は桔梗根。
主に去痰剤として知られているが、排膿作用も持つので、化膿性疾患などにも利用されます。
薬効成分はサポニン、イヌリン、ステロールなど。
サポニンは気道の粘膜の分泌をよくすることと泡立ち作用があり、適量を飲むとたんが出や
すくなります。ただし多量に飲むと吐き気を催すことがあります。
イヌリンは水溶性食物繊維で、腸内の善玉菌の増殖を助け便通をよくする作用があります。


                                 2019.8.25撮影

キキョウは2015年の8月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下の青字をクリックして参照願います。
キキョウ 刈払い後の開花


最新の画像もっと見る

コメントを投稿