タチツボスミレの変種にアカフタチツボスミレというのがある。
葉の葉脈沿いに赤い斑が入るもので、石灰岩地を好み、自生地では小群落を
形成する傾向があるという。
県北で石灰岩と言ったら登米市の錦織~嵯峨立地区、山地に帯状に分布
しているので、早速探してみることにした。
石灰岩地帯の沢沿いを、林道が東へ上がって行く。
路傍にタチツボスミレの花を見つけては、丹念に一株ずつ赤斑の有無を
チェックして歩くので、全く行程がはかどらない。
ようやく少し赤斑が入った葉を見つけたが、二三枚の葉に僅かな斑がある程度。
これでは変種などと言えた物ではないし、ほんの数株だけで群生とは程遠い。
この地区には自生していないと見切りを付け、後は一般的な植物観察に切り替えた。
その斑入りの写真を二枚目に貼り付ける。
二枚とも2015.4.22撮影
林道は石灰岩地帯を通り抜け、礫岩地帯に入った。
礫岩は硬く浸食されにくいのか、大岩が累々と重なっていて、沢音が大きくなってきた。
上手の林道山側に古い石垣があって、その下に白いスミレの花が幾つか咲いている。
枯葉の間から花が咲いているのかと思ったが、よく見ると暗紫褐色のスミレの葉だ。
何だろう ? ヒカゲスミレの仲間に、葉が赤紫蘇色のスミレがあったような ?
実際に見るのは初めてだが、多分、そのヒカゲスミレの仲間であろう。
「スミレ ハンドブック」で照合すると、タカオスミレとあった。
ヒカゲスミレの亜種で、葉が暗紫褐色であること以外はヒカゲスミレと同じ。
2015.4.22撮影
改めて周辺を探すと、沢に近い林道の路肩辺りに、5~10株が自生している。
林道脇の林内や藪を覗いてみたが、そこには全く見当たらない。
そんなことから、日陰になった林道の路肩に注目しながら上がって行き、
50株ほど確認できた。
合わせて、葉の色の変化が大きいことも判った。
明るい場所では葉の色が薄くなったり、緑がかったりする傾向があるようだ。
2015.4.22撮影
東京都西部の高尾山で最初に発見されたことから、その名が付けられた。
スミレ科スミレ属の多年草で、北海道~九州に分布するが、東北~中部地方の
太平洋側に多く、沢沿いの落葉樹林際などの半日陰で、湿度の高い場所を好む。
根を伸ばして増えるので、群落を作る傾向がある。
葉は長卵形で基部は心形、長さ3~6cm、幅2~3cmで、先端はやや尖る。
葉表は暗紫褐色~紫褐色で、葉裏は同色か緑色、登米市の株は葉裏が緑色。
表裏とも細かい毛が生えている。
花期は4月上旬~5月中旬、花は白色で直径2cmほど、側弁や唇弁に紫色の細い条線が入る。
距は長さ6~9mmの円筒形で、白く太い。
葉の葉脈沿いに赤い斑が入るもので、石灰岩地を好み、自生地では小群落を
形成する傾向があるという。
県北で石灰岩と言ったら登米市の錦織~嵯峨立地区、山地に帯状に分布
しているので、早速探してみることにした。
石灰岩地帯の沢沿いを、林道が東へ上がって行く。
路傍にタチツボスミレの花を見つけては、丹念に一株ずつ赤斑の有無を
チェックして歩くので、全く行程がはかどらない。
ようやく少し赤斑が入った葉を見つけたが、二三枚の葉に僅かな斑がある程度。
これでは変種などと言えた物ではないし、ほんの数株だけで群生とは程遠い。
この地区には自生していないと見切りを付け、後は一般的な植物観察に切り替えた。
その斑入りの写真を二枚目に貼り付ける。
二枚とも2015.4.22撮影
林道は石灰岩地帯を通り抜け、礫岩地帯に入った。
礫岩は硬く浸食されにくいのか、大岩が累々と重なっていて、沢音が大きくなってきた。
上手の林道山側に古い石垣があって、その下に白いスミレの花が幾つか咲いている。
枯葉の間から花が咲いているのかと思ったが、よく見ると暗紫褐色のスミレの葉だ。
何だろう ? ヒカゲスミレの仲間に、葉が赤紫蘇色のスミレがあったような ?
実際に見るのは初めてだが、多分、そのヒカゲスミレの仲間であろう。
「スミレ ハンドブック」で照合すると、タカオスミレとあった。
ヒカゲスミレの亜種で、葉が暗紫褐色であること以外はヒカゲスミレと同じ。
2015.4.22撮影
改めて周辺を探すと、沢に近い林道の路肩辺りに、5~10株が自生している。
林道脇の林内や藪を覗いてみたが、そこには全く見当たらない。
そんなことから、日陰になった林道の路肩に注目しながら上がって行き、
50株ほど確認できた。
合わせて、葉の色の変化が大きいことも判った。
明るい場所では葉の色が薄くなったり、緑がかったりする傾向があるようだ。
2015.4.22撮影
東京都西部の高尾山で最初に発見されたことから、その名が付けられた。
スミレ科スミレ属の多年草で、北海道~九州に分布するが、東北~中部地方の
太平洋側に多く、沢沿いの落葉樹林際などの半日陰で、湿度の高い場所を好む。
根を伸ばして増えるので、群落を作る傾向がある。
葉は長卵形で基部は心形、長さ3~6cm、幅2~3cmで、先端はやや尖る。
葉表は暗紫褐色~紫褐色で、葉裏は同色か緑色、登米市の株は葉裏が緑色。
表裏とも細かい毛が生えている。
花期は4月上旬~5月中旬、花は白色で直径2cmほど、側弁や唇弁に紫色の細い条線が入る。
距は長さ6~9mmの円筒形で、白く太い。
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