里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

キクザキイチゲの青い花

2017-03-27 | 日記
栗原市沼倉地区の、渓谷沿いの斜面に咲いていたキクザキイチゲですが、残念な
ことに点々としか咲いていませんでした。
ここは標高が200mほどしかありませんし、冬季は栗駒山の風下になりますから雪が
少なく、株それぞれの都合で自由気ままに咲き始めるのでしょう。
多雪地域ですと、雪解けの傍から一斉に咲き始めますから、お花畑になるのですが。
無いものねだりをしても仕方ありません。
ここは咲いている花を撮っておかないと、今シーズンのキクザキイチゲを撮り損ねる
ことにもなりかねませんからね。




                             二枚とも2015.4.25撮影

キクザキイチゲの花で、花びらのように見えるのは萼片です。
萼片の色は多くが白色か淡青色ですが、紅紫色から青紫色まで変化が多いので、
地域や自生環境による違いを求めて、歩き回る楽しみ方もあります。
萼片の数や長さもバラエティに富んでいます。
図鑑では萼片の数が8~13枚となっていますが、実際は6枚~24枚と随分変化が
多いようです。枚数が多いのは八重咲きなのでしょうね。


                                 2015.4.25撮影

キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草で、北海道と近畿以北の本州に分布する。
落葉広葉樹林内に自生するが、沢沿いの平坦地や段丘下などの、湿り気があって
土の深い場所を好む。
キクに似た花を一輪つけることからこの名がついた。
根茎は細長く、やわらかい土の中を横にはう。
草丈は10~20cm、茎葉は3個輪生し、3出複葉で、小葉は羽状に深裂し鋸歯がある。
根生葉は2回3出複葉で長柄がある。
花期は3~5月、花は直径3~4cmで、茎頂に1個だけ付く。
花びらのように見えるのは萼片で8〜13枚付き、花色は白色~淡青色が多い。
花は日が照っている時だけ開き、雨天や夜間は閉じている。


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