一関市厳美町南部、小猪岡川上流域の県道をゆるやかに下って行くと、道路と林の間の草
地が刈り払われていて、そこに5~6本のキノコが生えています。
傘は平らに開いていますが、初秋のブナ林で見かけるツルタケに似ています。
たぶん、その仲間のキノコでしょう。
二枚とも2020.7.23撮影
キノコ図鑑でツルタケを検索し、その前後のページをめくっていると、よく似たキノコが
ありました。「オオツルタケ」で、夏~秋にミズナラなどの広葉樹林内の林床に生える、
中~大型のキノコとあります。細部の特徴も合致しますから、これで間違いないでしょう。
ツルタケは食茸ですが、このオオツルタケは有毒キノコとされます。
消化器系の中毒を起こすとありますが、毒成分については不詳。
2020.7.23撮影
テングタケ科テングタケ属のキノコで、夏~秋にミズナラなどの広葉樹林の林床に生える。
傘は初めまんじゅう形から円錐形で、後には平らに開き、直径8~13cm。
傘表面は淡茶褐色で放射状の条線がある。カバイロツルタケほど頂部と縁部の色の差がない。
ひだは柄に離生し、白色で灰褐色の縁どりがあり、並び方は密。
肉は薄く白色で脆く壊れやすい。
柄は細長い逆棍棒型で長さ12~22cm、白色の地に淡茶褐色のだんだら模様を持つ。
上方で細まりつばはない。根本には白色膜質のつぼがあり、地中深く入る。
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