一関市藤沢町大籠地区の東部、千松集落は二股川の上流域に位置し、川沿いに
町道や林道が通っていて容易に山野草観察できるため、年に何度も訪れています。
流域には広く黒色頁岩が分布していて、それが川沿いや山裾に岩壁となって現れて
おり、そこには羊歯類が着生していることが多いので、下流から順に踏査しました。
二枚とも2015.12.13撮影
集落下手の旧道脇には、高さが10mほどもありそうな岩壁があり、川が近いことから
湿気の供給もあって、イワデンダやノキシノブが着生していました。
イワデンダは夏緑性の羊歯ですから、黄葉というよりも冬枯れ直前でした。
冬枯れる前の写真がありましたので、下に貼り付けます。
撮影地は気仙沼市本吉町の田束山中腹です。
2015.11.6撮影
イワデンダ科イワデンダ属の夏緑性の羊歯植物で、北海道~九州に分布する。
山地の日当たりのよい岩壁、道路法面や石垣などに自生し、葉の長さは10~30cm。
根茎は短く斜上または直立し、葉を叢生する。
葉は単羽状複葉で長さは15~30cm。葉柄は光沢のある赤褐色で毛と鱗片が付く。
基部鱗片は披針形、透明感のある淡褐色。
葉身は披針形で長さ10~25cm、幅2~4cm、下部はやや狭まる。
羽片は16~30対付き、左右不相称の三角状長惰円形で無柄、基部前側に耳片があり、
多くは全縁だが時に鋸歯がある。葉表は光沢のない黄緑色~緑色で、やや硬い草質。
両面や中軸は多毛。ソーラスは羽片の辺縁につき、包膜はコップ状で白い毛に覆われる。
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