里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ヒヨドリジョウゴ 嵯峨立の沢辺

2019-12-07 | 日記
登米市東和町嵯峨立地区東部、沢沿いの林道を上がって行くと小広い空地があって、その沢寄り
には枯枝や廃材のようなものが積まれています。かつては伐採木の仮置き場だったものと思われ
ます。そこから対岸へ渡る作業道があり、これを下って行くと、沢辺のつるにたくさんの赤い実
が付いています。赤熟したヒヨドリジョウゴの実ですね。これだけたくさんの実が付いているの
は、木々の伐採で十分な日差しが得られるようになったからでしょう。




                             二枚とも2019.12.6撮影

ヒヨドリジョウゴの実にはソラニンという有毒成分が含まれていて、誤食すると頭痛、嘔吐、
運動中枢や呼吸中枢の麻痺を惹き起すと言われています。ただ、ナス科の植物の有毒な果実で
も、少量なら害が無い(少ない ?)として食べる野鳥もいるようです。
「鳥は毒があるのを知っていて、一度に多く食べることはなく、その分種子をいろんな場所に
運ばせることができる。」こう書かれたネット記事では、イヌホウズキの実を食べるスズメの
写真がアップされていました。(ブログ:すずめさんのおやど)

また栽培されるナス科のガーデンハックルベリーという作物の実は、完熟すると無毒になると
され、ジャムにして食されています。
ヒヨドリジョウゴの実も、この例のように完熟すると無毒化されるのかも知れません。
いずれにしても、このように派手に赤熟するのは、種子の鳥散布を狙っているに違いありません。
ただ、赤く色付けば完熟なのか、寒さや乾燥で実の表面にシワが入れば完熟なのか、それは判りま
せんし、自分で食して確認する気もありませんけど・・


「イヌホウズキを食べるスズメちゃん」


                                 2019.12.6撮影

ヒヨドリジョウゴは2018年の9月に観察して、記事をアップしています。
属性や特徴については、下の青字をクリックして参照願います。
ヒヨドリジョウゴ 草藪の花と実



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