町外れの丘陵地に沿った町道を散歩していると、草地を覆うかのように青紫色の花が
群れ咲いていました。帰化植物のツルニチニツソウですね。
ヨーロッパの地中海沿岸が原産地で、明治期に園芸植物として持ち込まれましたが、
繁殖力が旺盛なため野に逸出し、各地で野生化しています。
つる植物ながら木によじ登っているのは見たことがなく、多くは草叢を覆うかのように、
或いは林際を区切るかのように横に展開していますね。
その特性からグランドカバーとして注目され、砂防用や法面緑化用にも植えられました。
二枚とも2016.5.7撮影
ツルニチニチソウはキョウチクトウ科の植物ですから、やはり有毒植物です。
アルカロイド系の有毒成分を含んでいて、誤って服用すれば嘔吐・痙攣などの症状が
あらわれるようです。(肝臓、腎臓及び神経障害)
一方でツルニチニチソウから抽出された成分から、糖尿病や癌などの治療薬の
研究が進められているようです。
2016.5.7撮影
キョウチクトウ科ツルニチニチソウ属の常緑のつる性木本で、ヨーロッパ原産。
明治期に園芸植物として渡来したものが、今では全国各地で野生化して、人家の
周りや、道路法面、山裾などで、しばしば大群落を形成している。
つる性で、日ごとに新しい花に咲き代わるので蔓日々草と呼ばれる。
茎(つる)は横走して四方に広がり、長さ2mほどになる。
キョウチクトウ科の特徴で、茎を切ると白い乳液が出る。
葉は対生し、葉身は卵形で長さ3~4cm、革質で葉表にはやや光沢がある。
縁に鋸歯はなく、先端は尖り、基部の側で最大幅となる。長さ5mmほどの葉柄が付く。
花期は4~6月、花は青紫色で観賞価値がある。対生する一方の葉腋に直径4cmほどの
合弁花を付け、花冠は5深裂してスクリュー状にやや捩れている。
雄しべ5個、雌しべ1個は花筒の内側に付く.
果実は二股に分かれて逆V字に下がり、長さは夫々が3~4.5cm、熟すと縦に裂開し、
1~3個の種子を落とす。種子は黒褐色で長さ9~11mm。
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