大崎市鹿島台地区、集落道をゆるやかに下って行くと三叉路があり、そのコーナーに花壇
が設けられていて、今はたくさんのハボタンが植えられています。
冬場によく見かける園芸植物で、葉が同心円状に付いていることからキャベツの仲間なの
でしょうね。改良される前の原種や、現在普及している品種について調べてみましょう。
二枚とも2023.12.25撮影
ハボタンはアブラナ科アブラナ属の二年~多年草です。原種はワイルド・キャベツと呼ば
れるブラッシカ・オレラケア種です。よく知られたケールの仲間で、ヨーロッパの地中海
沿岸地域を中心に分布していて、現地では野菜として食されています。
我国へは江戸時代に食用として渡来しましたが、青臭さが嫌われて普及せず、明治中期以
降は観賞用として品種改良されてきました。品種には4つの系統があり、葉の縁がキャベ
ツのように丸い丸葉系、葉の縁に細かい縮みがあるちりめん系、葉の形が丸葉とちりめん
の中間の形をした丸葉系、切れ込みの入った葉が特徴の切れ葉系があります。
私の写真のハボタンは、葉の縁に縮みがあるちりめん系ですね。
2023.12.25撮影
アブラナ科アブラナ属の二年~多年草で、原産地はヨーロッパの地中海沿岸。
キャベツの仲間である非結球性ケールを元に、日本で観賞用に品種改良された。
7~8月に種を播いて育て、葉は花弁のように同心円状に並び、結球しない。
寒くにつれて葉の中央部が赤紫色や淡紅色、黄白色に色づく。
葉色は一定の寒さにさらされると葉緑素が抜け、アントシアニンを持つものは赤紫色や淡
紅色になり、この色素のないタイプは白色~黄白色になる。
厳寒期を過ぎると茎を伸ばし始め、4~5月にはアブラナと同じ黄色い十字花をつける。
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