一関市花泉町永井地区北部、丘陵地の狭間の集落道を歩いていると、窪地を挟んだ向いの林際
に、赤みを帯びた花のようなものを付けた木が1本聳えています。
畦道伝いに木の下まで行って観察すると、大きな羽状複葉の葉ですからニワウルシの木ですね。
日当たりのよい川沿いとか、道路法面などに多く見られる木です。
「赤みを帯びた花」と見えたのは房状の果実で、長楕円形の翼果の中には種子が入っています。
二枚とも2019.8.6撮影
和名がニワウルシで、別名にシンジュ(神樹)があります。
葉がウルシに似ていて、かつては街路樹や公園樹として植栽されたことから「庭漆」とされた
ようです。尤も文字どおり庭に植えるなどしたら、大変なことになりますけどね。まず生長が
早く大木になることから庭を占拠されますし、地際で伐採しても、地中に根が残っているとあち
こちから芽が出て、絶やすことが難しいようです。
中国の北部~中部原産の落葉広葉樹で、我国へは明治10年ごろに持ち込まれました。
ニワウルシは雌雄異株ですから、実が生るということは雌株ということになります。
果実は、初めは黄緑色なのですが、次第に赤く変化し、秋に熟すと褐色になります。
初冬には脱色して白くなり、強風で翼果が飛ばされるまで枝に残り続けます。
二枚とも2019.8.6撮影
ニガキ科ニワウルシ属の落葉広葉樹で、樹高25mの高木。中国の北部~中部原産の帰化植物。
河川敷や荒地、道路法面などに逸早く進出する、先駆樹種(パイオニアプランツ)の1つ。
幹は直立し、枝や葉は傘状に広がって、雄大な樹形になる。樹皮は灰色でなめらか。しわ状
の皮目があり、太くなると不規則に縦の割れ目ができる。
葉は互生し、奇数羽状複葉で長さ40〜100cm、6〜16対の小葉がある。小葉は長さ8〜10cm、
幅2.5〜5cmの長卵形。先端は細く尖り、基部は円形または切形。基部に先が腺に終わる鈍い
鋸歯が1〜2対ある。雌雄異株。
花期は6月、枝先に長さ10〜20cmの円錐花序を数個出し、緑白色の小さな花を多数付ける。
花弁と萼片は5個、花弁は長さ3mmほどの長楕円形で、下部に白い毛が密生する。
雄花の雄しべは10個。雌花の子房は5つに分かれる。
果実は翼果、2〜5個の分果に分かれる。分果は長さ4〜4.5cmの狭長楕円形で、中央に直径
5mmほどの扁平な種子がある。翼果は冬の強風で散布される。
に、赤みを帯びた花のようなものを付けた木が1本聳えています。
畦道伝いに木の下まで行って観察すると、大きな羽状複葉の葉ですからニワウルシの木ですね。
日当たりのよい川沿いとか、道路法面などに多く見られる木です。
「赤みを帯びた花」と見えたのは房状の果実で、長楕円形の翼果の中には種子が入っています。
二枚とも2019.8.6撮影
和名がニワウルシで、別名にシンジュ(神樹)があります。
葉がウルシに似ていて、かつては街路樹や公園樹として植栽されたことから「庭漆」とされた
ようです。尤も文字どおり庭に植えるなどしたら、大変なことになりますけどね。まず生長が
早く大木になることから庭を占拠されますし、地際で伐採しても、地中に根が残っているとあち
こちから芽が出て、絶やすことが難しいようです。
中国の北部~中部原産の落葉広葉樹で、我国へは明治10年ごろに持ち込まれました。
ニワウルシは雌雄異株ですから、実が生るということは雌株ということになります。
果実は、初めは黄緑色なのですが、次第に赤く変化し、秋に熟すと褐色になります。
初冬には脱色して白くなり、強風で翼果が飛ばされるまで枝に残り続けます。
二枚とも2019.8.6撮影
ニガキ科ニワウルシ属の落葉広葉樹で、樹高25mの高木。中国の北部~中部原産の帰化植物。
河川敷や荒地、道路法面などに逸早く進出する、先駆樹種(パイオニアプランツ)の1つ。
幹は直立し、枝や葉は傘状に広がって、雄大な樹形になる。樹皮は灰色でなめらか。しわ状
の皮目があり、太くなると不規則に縦の割れ目ができる。
葉は互生し、奇数羽状複葉で長さ40〜100cm、6〜16対の小葉がある。小葉は長さ8〜10cm、
幅2.5〜5cmの長卵形。先端は細く尖り、基部は円形または切形。基部に先が腺に終わる鈍い
鋸歯が1〜2対ある。雌雄異株。
花期は6月、枝先に長さ10〜20cmの円錐花序を数個出し、緑白色の小さな花を多数付ける。
花弁と萼片は5個、花弁は長さ3mmほどの長楕円形で、下部に白い毛が密生する。
雄花の雄しべは10個。雌花の子房は5つに分かれる。
果実は翼果、2〜5個の分果に分かれる。分果は長さ4〜4.5cmの狭長楕円形で、中央に直径
5mmほどの扁平な種子がある。翼果は冬の強風で散布される。
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