気仙沼市南部の田束山麓には、かつての金鉱山が点在していて、坑道から
掘り出した廃石(ズリ)が、幾つもの小山をなしている場所があります。
そんなズリ山の下手に湧水があって、湧き口や流れに沿ってクレソン(オランダガラシ)
が群生していました。ズリ山の上手、或いは地下に坑口があって、そこから流れ
出した湧き水なのでしょう。
クレソンは清冽な湧き水や沢辺に群生する植物で、明治期に渡来した帰化植物です。
野菜サラダや炒め物にして食べられることから、欧米からの宣教師が全国を渡り歩く
際に広めたと言われています。
ただ、撮影地辺りは鉱山地帯ですから、見た目はきれいな湧水でも、ヒ素やカドミウム
が含まれている可能性もあります。私は山菜採りが趣味ですが、万一を考え、鉱山地帯
では採らないようにしています。
二枚とも2016.3.13撮影
「日本金山誌 東北編」によると、この金山は「宮城鉱山」で、明治23年から採掘が
始められ、何回か経営者が変わりつつも採掘が続けられた。戦況が悪化し始めた
昭和18年、金山整備令により閉山に追い込まれた。
鉱山の最盛期は大正時代だったようで、大正7年の年間産金量が67.4kg、
工員98人と記録されている。
一帯には古生代の頁岩や砂岩が広く分布していて、ここに貫入した閃緑岩質の
マグマや、これに伴う熱水の上昇で金鉱脈が生成されたとされる。
2016.3.13撮影
アブラナ科オランダガラシ属の多年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物。
明治初期に食用として移入されたが、繁殖力旺盛で水温の低い湧水地や清流に野生化。
根や茎は水の中から泥の中に、地上部は水より上に出る。
茎は中空で水に浮かんで伸び、水中に伸びた茎から発根し大きな群落を形成する。
葉は奇数羽状深裂、裂片は3~11個あり、頂小片と側小片はほぼ同じ大きさか、
頂小片がわずかに大きい。小片には光沢があり、卵形~楕円形で全縁。
花は白色で直径6mmほど、雄しべはふつう6個、雌しべは1個で柱頭が目立つ。
果実は長角果で、長さ1~2cmの円柱形、熟すと2裂する。
掘り出した廃石(ズリ)が、幾つもの小山をなしている場所があります。
そんなズリ山の下手に湧水があって、湧き口や流れに沿ってクレソン(オランダガラシ)
が群生していました。ズリ山の上手、或いは地下に坑口があって、そこから流れ
出した湧き水なのでしょう。
クレソンは清冽な湧き水や沢辺に群生する植物で、明治期に渡来した帰化植物です。
野菜サラダや炒め物にして食べられることから、欧米からの宣教師が全国を渡り歩く
際に広めたと言われています。
ただ、撮影地辺りは鉱山地帯ですから、見た目はきれいな湧水でも、ヒ素やカドミウム
が含まれている可能性もあります。私は山菜採りが趣味ですが、万一を考え、鉱山地帯
では採らないようにしています。
二枚とも2016.3.13撮影
「日本金山誌 東北編」によると、この金山は「宮城鉱山」で、明治23年から採掘が
始められ、何回か経営者が変わりつつも採掘が続けられた。戦況が悪化し始めた
昭和18年、金山整備令により閉山に追い込まれた。
鉱山の最盛期は大正時代だったようで、大正7年の年間産金量が67.4kg、
工員98人と記録されている。
一帯には古生代の頁岩や砂岩が広く分布していて、ここに貫入した閃緑岩質の
マグマや、これに伴う熱水の上昇で金鉱脈が生成されたとされる。
2016.3.13撮影
アブラナ科オランダガラシ属の多年草で、ヨーロッパ原産の帰化植物。
明治初期に食用として移入されたが、繁殖力旺盛で水温の低い湧水地や清流に野生化。
根や茎は水の中から泥の中に、地上部は水より上に出る。
茎は中空で水に浮かんで伸び、水中に伸びた茎から発根し大きな群落を形成する。
葉は奇数羽状深裂、裂片は3~11個あり、頂小片と側小片はほぼ同じ大きさか、
頂小片がわずかに大きい。小片には光沢があり、卵形~楕円形で全縁。
花は白色で直径6mmほど、雄しべはふつう6個、雌しべは1個で柱頭が目立つ。
果実は長角果で、長さ1~2cmの円柱形、熟すと2裂する。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます